以前ちょっとだけ試奏してみて印象が良かったBach 6-3/4Cを買ってみました。今回もAmazonでの購入です。最近のBachは非常に品質が良く安定しているので、Amazonなどのネット通販で買っても全く問題ありません。
6-3/4Cは細管テナー用としては少し大きいサイズとなりますが、11Cと比べてそれ程サイズが大きくなったような感覚はありません。6-3/4Cは11C以上に丸っこいラウンドリムです。カップ容量が大きい分だけ重量が軽く、11Cの170gに対し、6-3/4Cは4gほど軽い166gです。それぞれを吹き比べても吹奏感の違和感はあまり感じませんが、音色の違いは明確にあり、6-3/4Cの方が輪郭のはっきりしたスッキリと明るい音色傾向で、11Cよりもクラシカルな響きがあり、「真面目で端正な音色」と言った印象。対して11Cは柔らかくモチっとしたジャズらしい音色です。これはあくまでも僕の主観ですが、それぞれ音色キャラクターの違いがハッキリ別れていて面白いですね。
6-3/4Cはかなり丸っこいラウンドリム形状なので、唇が自由に動きやすく柔軟性に富みますが、その分唇の安定性は低くなるため、しっかりと安定したアンブシュアが必要不可欠であると言うことと、11Cよりもカップ容量が大きいので、より安定した息をしっかり吹き込む必要があります。そう言った意味において、6-3/4Cの方がより精度の高い正しい奏法を求められるため、上級者向けのマウスピースであると言えるでしょう。
最初は11Cの予備でもう1個同じ11Cを買うつもりだったのですが、音色キャラクターの違う6-3/4Cを持っておくのもこれはこれで面白いかもしれません。