アドリブレッスン

普段は基本奏法を中心にレッスンしている高校生が大学生になったらジャズを始めたいということで、今日はアドリブレッスンを2時間行いました。ジャズ初心者にアドリブを教えるというのはなかなか大変で、全く聞いたことのない外国語を教えることに近いものがあるかもしれません。

今日レッスンした高校生がレッスン後に「アドリブって思っていたよりも自由ではないんですねぇ」と言っていましたが、まさにその通りで、”アドリブ”と聞くと自分の思うままに自由に吹いていいんだ！というイメージがあり、「自分の思うままに」という部分については間違ってはいませんが、ジャズ・スタンダードのような一般的な楽曲でのアドリブにおいては、その曲のコード進行の縛りがあり、コード進行を無視したような音使いのアドリブでは、音楽として成立しないというか、聴いている人に心地良い音楽として届きません。アドリブをとる上で、コード進行は最低限のルール、マナーなので、そのルールから逸脱してしまわない範囲内で「自分の思うまま」を表現するということになりますね。