Sliding Cafeマスターのブログ

個人練習録音の聞き方

前回の個人練習録音に関連する話題です。「個人練習を録音して自分の演奏をチェックしなさい」という事は世界中の著名な演奏家、指導者達が口を揃えていう助言のひとつですが、その録音の聞き方については、練習直後(練習の合間)に聴いた方が良いのか、少し時間を空けてから聞いた方が良いのかについては意見が分かれるところかと思います。僕は以前までは練習の合間の休憩時間に聞いてチェックしていましたが、最近になって少し時間を空けてから聞いた方が良いのではないかと思うようになってきました。

練習の合間に聞いた方が、自分の欠点を見つけだして、すぐに改善できるような感覚がありますが、実は練習直後というのは平常時よりも少し気分が高揚しているので、冷静に客観的に自分の演奏を聞くことが出来ないんですねぇ。練習以上に気分が高揚する本番演奏では、本番直後というのは気分の高揚感が頂点に達しているもので、例えば本番後の打ち上げなどで本番の録音を聞くと、自分で自分をねぎらいたい(褒めてあげたい)という心理が無意識のうちに働くので、自分の欠点を見つけて反省するどころか、「いや~、いろいろ細かいミス、事故はあったけど全体としては良かったんじゃない?よく頑張ったよオレ」という風に思ってしまうものです。しかしながら、本番から数日経って少し冷静になって改めて聞いてみると、顔から火が出るほど酷い演奏だった、ということはよくあるものです。まぁ、練習ではここまでの気分的高揚感は無いのですが、それでも練習直後というのは、「練習を頑張ったぞ!」ということに対して少なからず自分で自分をねぎらいたいという心理が働くので、欠点よりもむしろ良かった点の方に意識がいきがちです。欠点も聞いてはいるのだけど、客観的にチェック出来るほどの厳しさは持てないものです。

ということで、最近は練習直後には聞かずに、就寝前のベッドの中でその日の練習録音を聞くようにしています。その日一日の反省も含めて練習を聞くと比較的客観的に聞くことができます。就寝前に聞くと、欠点などは結構強く印象に残るようで、翌日の練習の課題、改善点などが非常に明確になります。睡眠学習ではないですが、寝ている間にも脳は問題解決のために働いているのだと思います。

なので、練習録音を聞くのは就寝前がおすすめ。

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