文字にしたり 言葉に出すのが嫌で 普通通りを心がけてきたけど そんなの無理で・・・
お母さんの大事な大ちゃん お母さんの可愛い大ちゃん
もうすぐ13歳だったのに 空の上に引っ越しました
家族は変わらないって言うんだけど 去年暮れから なんとなく違和感を感じ フードの量やトイレや気になる行動をメモしていた物を持って受診
検査結果は 年齢による機能の衰えはあるけど 悪いところは無いです。
ただ半日様子を見ていて認知症の症状が出てますねって・・・
ショックだったけど 違和感の意味が分かって「これからどう安全快適に暮らせるか」に考えを持って行けたから良かった。
それからは 先生と相談しながら食べやすいフード選びや 進行を遅らせるサプリ 目が見えないのに歩きたい大ちゃんが怪我しない様に環境サポート
トイレの感覚がなくなってからは介護用パット
穏やかに歩きたいだけ歩く日々を見守っていたんだけど ある日 突然疲れ切ると起こすてんかんの様な発作が起きてからは
そうなる前に 落ち着かせるために 常に見守りが必要になりました
そして昼夜の逆転
危険だから 夜は和室を締め切り 娘と布団を並べ 朝4時過ぎまで歩き続ける大ちゃんを見守り 落ち着かせ 発作が起きたら抱きしめて安心させてあげる
なのでこの1か月は ほぼ寝てない状況で 私は帰宅後 お父さんが在宅の時は仮眠
娘は帰宅後 お風呂の前に仮眠 そして 2階でお父さんと寝て欲しかった福も絶対にイヤだって一緒に和室でウトウトの毎日
疲れて不安もピークだったけど それでも大ちゃんが居てくれる喜び
抱っこの温もり 寝息の安心感 全部が大事な時間だった
ぐるぐる歩き回って疲れると 壁にもたれたり 布団の真ん中で座ってる私の所に来て(見えてないににね)
必ず左脇下に顔を埋め ハァハァ息を整えて落ち着くと又歩き始める大ちゃんが可愛かった
こんな日がまだまだ続いてくれると思っていたのにな・・・
亡くなる前夜は珍しく10時過ぎに寝息を立て始めたから私と娘の布団の間に大ちゃんの布団を敷いて
二人で起きたらすぐ分かるように前足を握りながら朝まで寝たの
朝も 大ちゃん行ってくるよ ご飯食べてね すぐ帰って来るから待っててねって声をかけたら目を開けてくれてまた寝始めた・・・
昼過ぎからはまた休むことなく和室を歩き回っていたんだけど
帰宅した娘が 「大ちゃん寝ようか」って寝そべってお腹に乗せたらホントにスヤスヤ寝始めて・・・
30分くらいたった時に 瞼がピクピクしたから発作起きるねと 布団に寝かせ
2人で 「大ちゃん 大丈夫だよ」 「大ちゃんゆっくり息しようね」っていつも通り背中撫でて脇腹トントン
そしたら3回くらい息を吸って最後に大きく息を吐いたと思ったら 手の平に呼吸を感じなくなって 穏やかに眠ったまま日常の中で旅立ちました
一瞬何が起きたか分からないくらい静かな旅立ちで お父さんも信じられない様子だった
きっとメンタル最弱なお母さんの為に 2か月と言う時間をかけて覚悟と「大丈夫 ずっとお母さんの中に居るから」って思えるようにしてくれたんだと思う
ずっとお世話になってきた先生も話してくれたけど 家族の中で旅立てた事 幸いにも痛みや苦しみのない状態で旅立てた事 何よりもご家族は出来る全てをしてあげたから大ちゃんは喜んでますよ。
これからは環境の変化を感じてる福ちゃんを気遣ってあげてくださいねって
福は優しかったんだよ 大ちゃんを見守ってくれてたよ
後は 職場仲間も皆が経験あって 「大ちゃんは家族だから」って私のやるべき業務を最速で終わらせたら直ぐに帰るれるようにしてくれたから
大福だけで留守番という事が無いように過ごさせてもらえたことも感謝でした
後悔が無いとは言い切れないし まだ信じられないんだけど
小雪舞い散る曇り空を見上げてたら 煙となって空に向かう瞬間青空が見えたんだよ
きっと 今日からよろしくお願いしますって皆さんにご挨拶したら
直ぐに帰ってくるよね
大ちゃんは家が好きだもんね
兄ちゃんが 大ちゃんの頭を撫でながら「長生きしてくれたしょ」って泣いてた
そうだよね 大きな手術の後も元気に過ごしてくれたし頑張ってくれた
だからお母さんも泣いてないで いつも通り大ちゃんに話しかけて撫でてあげるからね
今までありがとね そしてまた会おうね またお母さんの大事な大ちゃん お母さんの可愛い大ちゃん抱っこしようね
一緒に寝ようね 待ってるからね