『よしなしごと』

※不定期公開

運の良い方、縁の有る方、勘が働く方。

ご覧戴けたら幸いです。

心の宝箱【面倒だが、それ以上の幸福をくれるんだよ、家族って】

2024-09-09 16:01:36 | 心の宝箱


『白バイガール④最高速アタックの罠』佐藤青南01(実業之日本社文庫2019/4/15)

公道でマシンの限界まで飛ばす「最高速アタック」動画の投稿者を捜査する中、不審なひき逃げ事件が発生。
神奈川県警の白バイ隊員の本田木乃美は生意気な後輩隊員の鈴木と対立しつつも、
彼が容疑者の娘に肩入れしていることに気づく。白バイミステリ・シリーズ第4弾。


・大人の身勝手で子供が不幸になるなんて理不尽だし許せない P90

・法を犯す人間の心理なんて似たようなもの(略)
その瞬間に自分の利益しか考えとらん P100

・子供に罪はない。親の業を子に背負わせるなんて間違っている P177

・たしかに面倒だが、それ以上の幸福をくれるんだよ、家族ってやつは P236




心の宝箱【居場所は用意されるものじゃなく、作るもの】

2024-09-09 11:22:20 | 心の宝箱


『妻の終活』坂井希久子(祥伝社2019/9/20)

70歳になる一之瀬廉太郎は定年まで勤めあげた製菓会社で嘱託として働き、
家事や子育ては2歳下の妻杏子に任せきり仕事一筋で生きてきた。
ある日妻から病院の付き添いを頼まれるが妻の頼みごとなど42年の結婚生活で初めてだったのに断ってしまう。
帰宅後妻は末期癌で余命1年と宣告されたと告げ、
呆然とする廉太郎に長女は「もうお母さんを解放してあげて」と泣きながら訴える。
余命1年を宣告された妻が夫に遺す最期の仕事とは?
別れを前にした夫婦の姿を描いた長編小説。


・人の厚意というのは、素直に受け取っておくが吉である P9

・残された時間を、できるかぎり楽しくすごしたい P58

・欲こそが人の原動力 P83

・男なんて、弱いもんだよ。
この先の生き方が決まってないんなら、奥さんの言うことを聞いておけ P123

・居場所は用意されるものじゃなく、作るもの P175

・身内を失った悲しみに、男も女も関係ない P272

・受け取る相手のいない謝罪を、胸の内で繰り返す。
厭きるまで謝罪を繰り返し、ようやく「ありがとう」という言葉が浮かび上がってくる P282




心の宝箱【「いつか使うかもしれない」は「もう二度と使わない」と同じ意味】

2024-09-09 06:15:45 | 心の宝箱


『愛と追憶の泥濘』坂井希久子01(幻冬舎2019/7/25)

公立中学校で学校司書をしている柿谷莉歩には付き合ってまだ2カ月だが、どうしても結婚したい彼氏がいた。教育業界最大手企業のイケメン33歳の敏腕営業マン宮田博之。その頼もしい仕事ぶりはもちろん、どこまでも心優しい博之は莉歩にとって完璧と言っていいほど理想的な結婚相手だったが、只一つ、EDでセックスができないことを除いては。博之のEDを治そうと奔走する莉歩。やがて彼女が探り当てた、博之がひた隠しにしていた秘密とは?
無意識のマウントの取り合い。令和を生きる若者たちの「愛と性」の実像に迫るちょっとビターな恋愛小説


・幸せは、自分の手で摑むものだ P9

・周りに合わせていれば責められず、表面上は上手くやってゆくことができた P17

・「いつか使うかもしれない」は「もう二度と使わない」と同じ意味 P20