『週末は家族』桂望実03(朝日新聞出版2012/1/4)
シェイクスピアに心酔する小劇団主宰者の大輔とその連れ合いで他人に愛を感じることが出来ない無性愛者の
瑞穂は母親の育児放棄によって児童養護施設で暮らす10歳の少女ひなたの週末里親になって、
一風変わった人材派遣業をする。ワケあり夫婦と親に捨てられた少女が紡ぐ新しい家族の物語。
・世の中のトラブルのほとんどは、コミュニケーション不足なんだ(略)
私はこんな風に思ってますってことを、伝えきれなくて、やっかいなことになっていくんだ P24
・気に入らないな。
こういう輩が、俺は大嫌いだった。
不平と不満を並べて、生きてるやつら。
自分の人生を大事にしないやつら P63
・自分の人生に責任をもて。
なにかの、誰かのせいにするな P64
・同情するだけ。
悩むだけで、結局、なにもしない。
その後は、なにもしなかったことを後悔して、ぐだぐだと思い煩う P90
・心に感じたことは、言葉を尽くして語ってくれないと、困るんだけどね P128
・言葉にすることで、自分の気持ちに気付けることだってある P132
・すっげー酷い親だったとしても、親と子どもは一緒に暮らすべきだって、そういう宗教じゃん、日本って(略)
別れて暮らす方が、幸せな場合だって、たくさんある P159
・夢中でやってきたことに、疑問をもつ日ってのが来んだよね。
そうなったらさ、覚悟を決めなきゃいけないんだ。相当の覚悟だよ。
今まで、一番だって思ってたことを、捨てて、
それまで、ダッセーって思ってたことを、これからはやっていくってことだからね(略)
そこを卒業できないと、人生を棒に振るんだよ。自分の人生を呪うようになっちゃう P161
・人から借りてきた言葉じゃ、相手に届かないんだ P237
・美人って、結構みんな似てる。ブスは色々だけど P239
・彼氏にしてオッケーな男と、旦那にしてオッケーな男は違う P243