『タスキメシ 箱根』額賀澪03(小学館2019/11/11)
大学卒業後、管理栄養士として病院で働いていた早馬は紫峰大学駅伝部のコーチアシスタント兼栄養管理として、部員たちと箱根駅伝初出場を目指すことになる。高校時代、大学時代も陸上の名門校で長距離走選手として期待されたものの怪我から思うような成績を残せなかった早馬。嫉妬、諦め、苦い思い。数々の挫折を経験した者として部員たちに寄り添い、食の大切さ、目標達成の楽しさを伝えようと奮闘する早馬。そんな彼のことを4年生キャプテンの仙波千早は最初は受け入れられずにいた。一度も箱根駅伝に出場できない弱小チーム。でも、だからこそ、「箱根駅伝に出たい」「箱根を走らせてやりたい」。徐々に一つになっていく千早たち部員の熱い願い。早馬が見つけた新たな夢は果たして叶うのか。エリートではない若者達の夢、苦悩、様々な思いが、箱根路を駆け抜ける。
・走る意味を持たないと、強くなれない P99
・綺麗事だけど、綺麗事が、一番人を動かす P124
・大事なことって、意外と言葉にできないことが多いから。
無理に言葉にしなくていいんだよ P124
・自分の言葉なのに、自分に向けられたら、胸に刺さった(略)
自分が言われたら痛みを感じる言葉を、人にぶつけたんだ P199
・努力は報われるものだと思っていた。
報われないってことは、まだ努力が足りないんだって。でも(略)
努力が報われる奴はただ運がよかっただけなんだって気づいた。
努力は大体、報われないんだ P209