空海法師の神社巡り

空海法師が今まで巡った神社を、実際に感じた御利益や見所、感想など交えて紹介。

市比賣神社(いちひめじんじゃ)

2014-02-22 14:04:47 | 神社紹介
所在地
京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル

ご祭神
多紀理比賣命
(たぎりひめのみこと)
市寸嶋比賣命
(いちきしまひめのみこと)
多岐都比賣命
(たぎつひめのみこと)
神大市比賣命
(かみおおいちひめのみこと)
下光比賣命
(したてるひめのみこと)

御利益
女性の守り神
市場の守り神

公式サイト

女神達が鎮座する女人厄除けの神様
市比賣神社


通りを少し入ったところにひっそりとあって、危うく通り過ぎそうに…f^_^;


この神社の御祭神は全て女神様です。
宗像三女神と言われる天界でも美人と有名な多紀理比賣命、市寸嶋比賣命、多岐都比賣命。
中でも市寸嶋比賣命は、弁天様としても有名です。

神大市比賣命は、素戔嗚尊の妻の1人で別名、大年神。
この神様は市場の神様で、この神の子は、以前紹介した葛城御歳神社の御歳神や、稲荷で有名な倉稲魂神という農耕の神々です。

下光比賣命は、多紀理比賣命の娘で、賀茂神社の祭神、阿遅金且高日子根神(アヂスキタカヒコネ)の妹神です。

なんだか、そうそうたるメンバーですね。これだけの女神が揃ったこの神社は、女性の守り神とされ、良縁・子授け・安産等にご利益があると信仰されています。
特に全国でも珍しい「女人厄除け」の神社として有名で、歴代皇后の御崇敬が篤く、現在も「皇后陛下勅願所」です。



由緒としては、平安時代、平安京の官営左右両市の守護社として創建され、現在でも京都中央市場の守り神として市場市有地のほぼ中央に位置する場所にご分社が祀られています。元は堀川の七条にありましたが、豊臣秀吉の時代に現在の地に移されました。

以来、商いの祖神とされ、現在も分社として「市比賣社・市姫社」が全国に祀られています。
この神社は総本宮として現在でも多くの人々の信仰を集めています。

また、御神水「天真名井(あめのまない)」により、つき上げられた「五十日之餅・百日之餅(いかのもち・ももかのもち)」を授かり、子供の口に含ませ健やかな成長を願うのが、現在のお食べ初めの発祥・源流として知られています。

市場の神様、皇室守護、女性の守り神と、強くもやさしい御利益でいっぱいですね。

また、本殿は北向きに建てられていて、神社建築としても珍しい。
これは皇室守護の神社であることから、皇居(当時は、平安京内に皇居があったはず)に向いて建っているからだそうです。

ひっそりとある割に見所満載でした。\(^o^)/

熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)

2014-02-16 12:05:42 | 神社紹介
所在地
京都市左京区若王子町2番地

ご祭神
国常立神
(くにとこたちのかみ)
伊佐那岐神
(いざなぎのかみ)
伊佐那美神
(いさなみのかみ)
天照皇大神
(あまてらすすめらおおかみ)
恵比須像
(えびすぞう)

御利益
学業成就
商売繁盛

京都熊野三山の一つで、哲学の道の起点
熊野若王子神社




この神社は、永暦元年(1160)後白河法皇が熊野権現を禅林寺(永観堂)の守護神として勧請したのが始まり。
名前は、祭神の天照皇大神の別名、若一王子に由来するとか。

室町幕府や武家からの信仰も厚く、夏は納涼地、秋は紅葉の名所として
知られているが…私が行ったのは12年前の正月だわf^_^;


この神社を起点に北に銀閣寺まで伸びる約2kmの道が哲学の道。
まさに、この写真の場所が起点。
遠方からの修学旅行生が訪れたりしますね。
道の脇には小川があり、初夏にはホタルを見ることが出来ますよ。(^ ^)

しっかし…
この神社、祭神と御利益がどうもしっくりこないなぁ。
主祭神が国常立神なのに、名前の由来は天照?
それぞれの祭神に学業ってイメージはあんまりない?
商売繁盛の恵比寿がかすんで見える気も…。
ただ熊野だから、熊野神社と同じく、伊佐那岐神、伊佐那美神を祀ってるのは理解出来る。

何かの理由で主祭神を変更したのかもね。

岡崎神社(おかざきじんじゃ)

2014-02-15 23:50:39 | 神社紹介
所在地
京都市左京区岡崎東天王町51番地

ご祭神
素盞鳴尊(すさのをのみこと)
奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
八柱御子神(やはしらのみこがみ)

御利益
厄除け
安産
縁結び

公式サイト

平安京の四方守護の一つ
東天王 岡崎神社


う~ん、信号邪魔(ー ー;)


都の東に鎮座することから東天王と称し方除け・厄除けの神として信仰されています。


ちなみに天王とは、祭神の素盞鳴尊の事で、牛頭天王(ごずてんのう)という神と同一視されているところから来ています。祇園祭で有名な八坂神社の祭神でもあります。
もちろん、北、西、南天王もあります。
…と言いたいが、南天王とされる神社は謎なのよ(ー ー;)
いつか、この謎を暴きたい!

さて、他の御利益についても少々…

素箋鳴尊がヤマタノオロチを退治し奇稲田姫命と結ばれたことから縁結の神として昔から信仰されています。

この神社の眷属はウサギです。

都の卯(東)の方位にあるこの辺りが野兎の生息地で、そのため、うさぎが氏神様の神使いとされているからです。


手水舎には月の力を満たしたうさぎ像があり、水をかけてお腹を擦ると祈願が叶うと信仰を集めています。うさぎが多産であることから子授け安産祈願で人気があります。




熊野神社(くまのじんじゃ) 京都

2014-02-15 22:36:51 | 神社紹介
所在地
京都市左京区聖護院山王町43番地

祭神
伊弉冉尊(いざなみのみこと)
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
天照大神(あまてらすおおかみ)
速玉男尊(はやたまおのみこと)
事解男尊(ことさけおのみこと)

御利益
縁結び
安産
病気平癒

平安時代から続く京都熊野三山の一つ
熊野神社



車通りの多い道に面しています。
車だと行き過ぎてしまいそうf^_^;

さて由緒は…
弘仁二年(811)に日円上人が紀州熊野大神を勧請したのが始まり。

後白河法皇からの信仰も厚く、新熊野神社・熊野若王子神社と共に京都熊野三山の一つに数えられています。

境内は、そんなに広くはないが、
通りとは違って神社らしい静かな雰囲気があります。


紫の幕に描かれている神紋は、八咫烏(やたがらす)。
八咫烏は、日本サッカーチームのシンボルにもなっていますね。
八咫烏は、熊野に所縁があるんですよ。

この神社には、縁結びや安産といった御利益があります。