『入れ物』
人はそれぞれ
心と言う入れ物を
生まれながらに
持っていて
そしてその入れ物には
各々個性があるの
その個性は
まるきり感性とも呼べて
生まれながらに持つ
感性は変わることがない
だからあなたよ
唯一無二の感性で
彩られた入れ物を
どうか大切に
どうかどうか大切に
※某アプリ内に書き下ろしたもの。
『消された叫び』
風が鳴き始めた
雲の流れも早く
小学校から
聞こえていた
児童達の声は
いつしか強風が
何処かから運んだ
誰かの叫びに変わってた
聞き耳を立てると
そんな時に限って
長い貨物列車と
北へ向かう新幹線が
同時に通過して
叫びのこだまを消してゆく
風はまだ吹いている
叫びはもう聞こえない
※某アプリ内に書き下ろしたもの。
『ぼっち万歳』
快晴の蒼
どこまでも深く
縁側は早くも
陽だまりの中
レースのカーテン
優しく揺らす南風
お気に入りの曲を
メドレーで流す
今この瞬間は
世界に自分だけ
居ればいい
全てのアンナコンナ
しがらみを排除して
アイスコーヒーで
お日様に乾杯
※某アプリ内に書き下ろしたもの。