2015年のサウジアラビア保健省よるとサウジアラビアでは2012年より中東呼吸器症候群(MERS)の流行が発生しており、現在までに1,038人(死亡者460人)の患者の確認が報告されています。2015年も200人以上の患者が報告されていますが、2015年4月からはバーレン国境近くにあるHofufという町の2つの病院で院内感染により30人以上の患者が発生しました。このHofufでの流行は今月6月も続いており、WHOは6月中旬に4人の患者を報告しています。
サウジアラビアでのMERS流行は、韓国と同様に院内感染が中心です。しかし、この病気のウイルスはラクダが保有しており、ラクダからヒトに感染するケースもみられています。このため、サウジアラビアやその近隣諸国に滞在する際には、ラクダに接触しないように注意することが必要です。韓国の流行で発端となった患者も、発病前に中東を旅行しており、その間に感染したものとみられています。
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