Isobaric方式の動作が実現しているのかを、T/Sパラメータをもとに確認しました。
予めSS-M95HD単体のT/Sパラメータを測定しておきました。Isobaric方式でのT/Sパラメータは、今回製作したエンクロージャーを利用した簡易的な測定です。測定結果を下表に示します。
Isobaric方式では、理論的には単体ユニットに比べると、共振周波数Fsは変化せず、等価質量Mms は2倍、機械コンプライアンスCmsと等価体積Vasは1/2になります。ユニット特性のバラツキや簡易T/Sパラメータ測定のためか、測定結果は必ずしも理論通りではありませんが、理論に沿った変化になっています。
このため、製作したユニットペアは、 概ね Isobaric方式の動作を実現できているものと推察されます。
このIsobaric方式のT/Sパラメータを用いて音圧シミュレーションを行ってみました。ポート共鳴周波数Fbを51.2Hzとした場合には、比較的素性の良い周波数特性が得られ、低音域は46Hz(-3dB)程度から再生できています。
実際にはどんな周波数特性になりますか、、、
>>続く