一仕事終えて満足そうに眠る小夏さんの図。
それは夜のことでした。
リビングの一角にある、小物をざっくり置いてあるその場所を。
小夏さんがやたらと気にしていたのです。
がさがさがさがさ、止めても怒ってもひたすら引っ掻き回すんです。
ややキレた母がついには、霧吹きで水をかけたりもしました。
しかーし、それでもやめない。
そうまで気にするには、なにかあるのかなー、
ゴキブリでもいるのかなー、はたまたヤモリかなーと、
その場所から物を取り除いてみました。
したらば。
なんとでっかいムカデがおりましたとさ。
瞬間、阿鼻叫喚ですよ。
うたた寝していた父と妹も飛びあがって起きる始末。
いやあ、あのまま知らんぷりしてたら誰か刺されてたかもね。
というわけで、迷惑な子から一転、英雄になった小夏さんなのでした。
ご褒美として、後でこっそりおやつをもらったみたいですよ。