~チャリに芝居さ人生ゆるよろと~

2014年夏の北海道一周チャリ旅を機に始めたブログ。目標の自転車細切れ日本一周や訳詞、芝居などを記事にします。

いくさばぬとぅどぅみ(戦場ぬ止み)

2015-06-09 11:46:00 | 自転車、芝居、平和
東中野で映画見てきました。
とても印象に残ったので紹介します。

「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」という沖縄辺野古の現在進行中の基地闘争のドキュメンタリーです。
三上智恵監督、小室等音楽。「ポレポレ東中野」という優れた映画が見られる首都圏有数の映画館です。
今辺野古の海を埋め立てて、普天間基地の移転先として基地が作られようとしている。普天間が無くなるならやむを得ないという声もある中で、巨大な軍港を備え、オスプレイ100機が配備されようとしているそれは、もはや代替施設などではない。最新の強力な米軍基地で、基地の固定化が決定的に進むもの。本土でも若干は報道されているけど、それがほんの触り部分でしかないことを映像が繰り返し伝える。
住民と国の正に戦争と言っても過言ではない、激しい戦い。しかも、市民と直接ぶつかり合うのは沖縄県県警機動隊とアルソックで、県民同士だ。
県民は去年の県知事選で元々自民党だけど新基地反対の翁長雄志を保革一致して当選させ、他の全ての選挙でも反対派を選んだ。県民の民意は明らかなのに、国は相変わらず既成事実を積み上げ振り切ろうとしている。
翁長知事の再三にわたる面会要求に応えず、やっと会ってもこれまでの主張を繰り返し時間稼ぎにいそしむ安倍政権。義は沖縄にあるのは明らか。民意を背景に米国を説得して普天間の移転ではなく撤退を求め、沖縄の負担を少しでも減らす方向に舵を切るべきだ。
こんなことを続けていて、追い込まれた沖縄が独立を真剣に検討する事態になったらどうするのか。独立しなけりゃいけないのは沖縄じゃなく、本土日本。戦後レジウムの清算を掲げながら、実際には米国に媚を売り続け、姑息な戦争法案でっち上げて米国に従い世界のどこまでもお供しますと言っているのが現政権。何の見返りも求めずに沖縄を、自衛隊員の命を差し出そうとする安倍政権に真っ向から対決している沖縄の市民に連帯し、私たちもできることをしようじゃありませんか。
署名するもよし、辺野古基金に送金するもよし、応援に出かけるのもよし。
まずはこの映画を見て実情の何割かを認識しましょう。

三上監督の前作が「標的の村」。
こちらは東村高江のヘリパッド建設阻止を訴え前線で国に対峙する住民たちを描いたもの。
どちらの映画も厳しい闘争の一方で、沖縄の豊かな自然と人のぬくもりを見事に描いています。

帰宅して夕刊見たらこの映画の記事を見つけました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11795539.html?ref=pcviewer

整理券求めて早めに着いたので入場まで同じビルの一階のカフェポレポレ坐で時間潰したけど、ここもパフォーマンススペースがあって、いい感じのカフェでした。映画関連の図書も置いてあって、この日は別の映画のパンフレットを熟読しました。共働学舎の記録映画、「アラヤシキの住人たち」で、これも近々見に来ようと思ったのです。本橋成一監督の作品で、映画館もカフェも監督の会社が運営しているのでした。納得。

では、ごきげんよう。








長髪にサヨナラ、サヨクの踏ん張りどころ

2015-06-01 20:44:00 | 自転車、芝居、平和
昨日は川崎市民劇の打ち上げ会。
約半年苦楽を共にした役者やスタッフ、実行委員が40名集い、稽古場に設えた会場で一区切りつけた。
僕と川崎演劇塾の女優さんが司会を仰せつかり、芸達者な役者が繰り出す余興で盛り上がった。
芝居は2会場、全6公演に3000名弱のお客様がお越し下さった。
アマチュアの役者がこんなに多くの方々に観てもらう機会はそうそうあるものではないよね。
3000名が僕の東海林太郎を聞いてくれたなんて、それだけで感激的観劇的出来事。
流石は川崎市のバックアップのお蔭です。


これが全キャスト、カーテンコールの様子です。
キャストと同数ぐらいのスタッフのサポートがあって芝居は成立します。
縁の下の力持ちに支えられてのカーテンコールです。

この写真は一市民として関わって下さったプロの写真家が撮って下さったもの。
打ち上げ会に写真400枚を収めたDVDを70人分ご持参下さり、司会者2名には手作りのお赤飯まで下さった。
そこまでして下さるのは想像を絶することで、これまでの市民劇の各方面の努力の歴史を物語るものだ。

打ち上げ会ではスタッフやキャスト全員に芝居コメントを述べてもらったけど、その前に必ず男女の愛の施し方を二者択一で選んでもらった。理由を簡潔に添えて。中間的答えは無効とした。
芝居の中で萩原朔太郎の台詞にこんなのがあって、それを取り上げた次第。
新郎新婦へのはなむけに言う台詞。
「愛は惜しみなく与えろ、一方で愛は小出しにという譬えもある…」
結果は前者16、後者10、不明・回答拒否5程度。
同じ設問に夫々がどう対応するかで人となりが見えてくる。結果は重要じゃない。
分類すると、素直すぎるぐらい協力的に単純に答える人、理由がユニークで笑いも取れる人、非協力的で答えを拒否する人、どちらかに決断できない人、とんでもない答えをする人等様々でその対応を観察するだけで結構楽しめた。三者三様の色を際立たせるには同じ設問への対応を見るに限る。
おしなべて若い人は素直に応じ、男性高齢者に非協力が目立つ。
一時のお遊びと軽く遊んでくれると楽しいんだけどな。
この辺は設問への説明が大雑把すぎたせいかもしれず反省。

実行委員長の大御所の「赤城の子守唄」も出、最後に「六甲颪」を皆で歌ってお開きと相成った。
一つの芝居を演るために集まって、それが済み、また離れて行く人の流れ。
この一期一会もまた楽しいもの。
さて、次の一期一会は如何に。


打ち上げ会前日の5/30には横浜で行われた集会とデモに参加した。
神奈川アクションと銘打ち、集団的自衛権、秘密法、戦争法案など、暴走が目立つ安倍政権にNoを突きつける
もので、大通り公園から象の鼻までデモ行進。自転車参加は僕一人だったけど、300人ぐらいの参加者で現政権を批判した。
これまでより関与を深めるのに自衛隊のリスクに変化なしなんて平気で言える首相を信用するわけには行かない。福島がアンダーコントロールだなんて平気で言える首相に政治を任せるわけには行かないよ。

台湾でもらったステッカーを自転車とヘルメットに、「なくそう原発」の幟、自転車とヘルメットには、「核電帰零」の台湾でもらったステッカーを着けた。

デモ終了後は横浜駅近くの県民サポートセンターで実施中の「平和のための戦争展」の「アジアフォーラム横浜」のブースに顔を出して、愛車を走らせて自宅に戻った。怪我以来久々の自転車乗りで、走行40キロ程度だけど、心地よい疲れでビールの美味しいこと。

 アジアフォーラム横浜というのは市民運動の団体で、マレイシアを中心とした、アジアの日本軍による戦争被害者
を招聘し、毎年12月8日近辺の土曜日に証言集会を開いている。12月8日は真珠湾攻撃の日として知られているけど、実はその1時間前に日本軍はマレー半島東側、マレーシアのコタバルという海岸に奇襲上陸し、アジア太平洋戦争を開始した。タイを進攻した部隊ともども南下して現在のシンガポールに向かい、そこの英国軍と交戦して占領、その後、北上しながら中国本土を支援しているとみた華僑住民の虐殺を繰り返した。僕は15年ほど前からこの団体に所属して活動している。ホームページを紹介するので、覗いてもらいたい。
http://www.geocities.jp/afyokohama128/
詳細はまた後日紹介しよう。

それでは、ごきげんよう。