~チャリに芝居さ人生ゆるよろと~

2014年夏の北海道一周チャリ旅を機に始めたブログ。目標の自転車細切れ日本一周や訳詞、芝居などを記事にします。

観劇、集会、WEB-CM公開始まり(032)

2014-09-24 18:41:23 | 自転車、芝居、平和
半月ぶりの更新でご無沙汰です。
まずは8月終わりに撮影したWEB-CMのご案内。
タイヤの宣伝です。下のURLの「広がれ!ナビロクの輪」という体操(ダンス)でした。
3列目右でギシギシ踊ってるのが僕です。CMセカンドデビュー。
http://www.goodyear.co.jp/icenaviseries/navirock.php#navirockLead

最近観た芝居は4本。

みんな夫々に良かった。
回禄のニライカナイ(劇団バッコスの祭)は、3月までお世話になっていたトムスタジオの仲間が出演していて、誘われて行ったもの。芝居仲間の活躍は嬉しいね。個性出してしっかり芝居してた。
親の顔が見たい(新国立劇場研修所)は、この11月から12月にかけて我が京浜協同劇団で公演する演目で、中学校のいじめを題材にした切実な内容。自分の役を演じる役者を必死に追った。いやあ、台詞が多いけど引き込まれるね。チラシができたらCorichに公開します。現在、立ち稽古が始まり僕も必死。正反対に近い性格の役をどう演じたらよいのか、日夜闘い続けるのです。
第三帝国の恐怖と悲惨(創造集団池小)は、ブレヒト作品で、ナチス政権に国民が絡め取られて行く状況をオムニバスで示すもので、日本の現在を彷彿とさせる。
羽衣House(青年劇場)は篠原久美子さんの「空の村号」の続編と言ってもよい作品で、福島の現実を決して暗くならずにコメディータッチで描いた力作。重いテーマを笑いを忘れずに作品化する度量は大したもの。篠原さんのヒューマニティーが随所に感じられた。


久しぶりに首相官邸前の金曜デモに自転車(写真に小さく写ってるブルーの折畳み;bD-1)で参加した。ピースサイクルの仲間にも会い、改めて脱核発電の運動を継続することの必要性と決して福島を風化させてはならない重要性を思った。オリンピックどころじゃないことを本当は多くの人が感じていて、でも、あまりに重い福島を忘却することで楽になりたいと思っているのかな。
参加者が以前より減ったとは言ってもこの継続性はこれまでにないもので、それがあるから、未だ再稼働できないでいる。原発(核発)なくても電気は足りてるし、経済より人の命でしょう。原発止めて知恵使って何とかやって行くのが人の道。

では、ごきげんよう。





暮らしを返せ、故郷を返せ(031)

2014-09-07 22:44:39 | 自転車、芝居、平和

今週水曜日(9/3)に裁判を傍聴してきた。
「福島原発かながわ訴訟」の第5回口頭弁論。
神奈川県に避難している被害者が横浜地裁に2013年9月の17家族を筆頭に合計35家族93人が原告として東電と国を提訴した。両者の責任の明確化、損害賠償請求などを求めて立ち上がった。故郷を追われた十数万の人々が全国に避難し、「難民」の日々を余儀なくされている。それに少しでも寄り添おうと出来たのが支援する会(略称:ふくかな)で、会員やサポーターを募集している。下のURLをご参照ください。
https://sites.google.com/site/fukukanaweb/home
今回は原告側二人が意見陳述した。
一人は黒澤弁護士。
過日福島地裁から勝利判決が出た、「原発自死」した川俣町山木屋在住だった渡辺はま子さんの損害賠償事例を分析して、本件の審理においても被害者の被害実態に真摯に目を向け適切な判断をするよう求めた。東電は5日に渡辺さんの件は控訴しないことを発表して判決が確定した。この影響は大きいものと考えたいね。
二人目は原告の一人の山田俊子さん。
飯館村出身のご主人と事故の4年前に南相馬原町に移住して3世代同居で自然いっぱいの充実した生活を送っていた。それがフクイチ事故で突然奪われた。避難指示が解除されたが、除染は進まず野菜も作れず、子どもが遊ぶ場所も限られていてとても一緒に住める状況ではない。もはや3世代同居は望むべくもない。生きなきゃとは思うけど、生きてる楽しみは何もないとのこと。
公判後の報告集会では前双葉町長の井戸川克隆さんもご挨拶。政府や東電の批判は当事者だけあって鋭い。例の「美味しんぼ」鼻血の件もご本人に確認できた。
チェルノブイリが年間1msv以上が避難権利ゾーン、5msvを超えると「避難義務ゾーン」なのに比べて20msvまでは避難解除する日本の政策は将来に禍根を残す。先週行った福島駅前の線量は持参したエアカウンターで年間2~3msv。子どもも女性もそこに住まわざるを得ない現状に政治の非人間性を見る。


これは太陽光クッキングの調理器具。
昨日はPARCの「自然エネルギー20W革命」クラスの講座が茅ヶ崎の里山公園であった。
ソーラーハウス西川を主催する西川豊子さんに話を聞き、実際に太陽パワーで調理した家庭料理を食した。
http://www.netlaputa.ne.jp/~toynishi/
写真の角度が悪く鍋類が見難いけど、反射式、蓄熱式の調理器具に鍋をセットする。
2時間でご飯も煮物もおいしく炊けシシャモもこんがりスープも美味。災害時にも威力を発揮しそう。
持ち寄った一品と共に受講者で素敵なランチを楽しんだ。
太陽をお腹に入れた感覚が何とも心地よい。

もう一つ。
先週書き忘れたけど、CM出演第二弾の撮影に行ってきた。
タイヤメーカーのウェブCMで、ダンス体操してきたよ。
アップされたらお知らせします。

では、ごきげんよう。


集中観劇また感激(030)

2014-09-01 17:09:25 | 自転車、芝居、平和
この一週間で芝居を6本観た。内4本はある演劇祭だけど、こんな頻度は初めてだ。
1. 終末の刻 (村山知義作、杉本孝司演出)
2. たったいま八月の冥王星で たったいま八月の地球では (和合亮一作、篠本賢一構成演出)
3. 貧乏物語 (井上ひさし作、印南貞人演出)
4. この青空は、ほんとの空ってことでいいですか? 第二章 ばらあば、ばらあ (佐藤茂紀作、渋谷沙絵花演出)
5. 天満のとらやん (かたおかしろう作、林田時夫演出)
6. 空の村号 (篠原久美子作、和田庸子演出)

「週末の刻」は東京芸術座が55年前の創立上演作を再演したもの。1637年に島原や天草の切支丹農民24000人が圧政に蜂起して原城に立て篭もり江戸幕府の正規軍を再三に亘り撃破し最後には兵糧攻めにあい全滅した。総大将天草四郎時貞は聞いたことあるよね。で、一人だけ生き残った絵師山田右衛門作の裏切りと回帰再生の相克を描いたもの。2時間半に及ぼうという大作だけど、作品世界に惹き込まれ全く長さを感じさせない。役者の演技も当然ながら隙がない。

「たったいま八月の・・・」は3.11後のツイッター詩作で有名な福島の詩人の作品を役者集団が演技しながら暗唱するもの。シュールレアリスムな詩で意味分らないところもあるけど、役者の声をこんなに意識したのは初めてだ。様々な声質のアンサンブルと群読の圧倒的な迫力とを耳と目と全身で感じた。意味が分からなくても良いという感覚は不思議だった。

3~6は自分の劇団が所属する、全日本リアリズム演劇会議主催の演劇フェスティバルin福島の上演作品。

原発大震災の地で演ずることで福島の皆さんの悲しみや辛さ、そして怒りに少しでも寄り添おうと企画された演劇祭で、3.5.6が加盟劇団のもの。
4の「この青空は・・・」は福島県立光南高校演劇部の作品で秀逸。福島に今生きる高校生の正に内面を明るく切なく描いたもので笑って泣いた。はち切れんばかりの躍動感にはこちらが元気をもらった。上演後には部員や作者である顧問の佐藤先生との懇談もあって更に具体的な話ができた。
持参した線量計で測ると会場周辺は0.2~0.3μ㏜あって年間だと1m㏜を超える。本来なら高校生だって住まない方がよいレベルに赤ちゃんも若い母親も敢えて住まざるを得ない福島。原発震災が過去のことではなく現在もその渦中であることを忘れちゃいけない。一向に収束させられない東電に後始末を任せず政府は資本を福島に集中して問題解決すべきで、オリンピックどころじゃないでしょう。各原発現地住民の避難計画も立てられない中で再稼働などとんでもないし、事故を収束できない日本が原発を輸出するなどダブルにとんでもない。

「空の村号」は飯館村モデルに住む小学校5年生の空君を軸に変わっていく村と家族を描いた愉快だが悲しく切ない朗読劇。京浜協同劇団が企画するのは今回が3回目。1回目は去年の8月で、何と僕が空君役を演じた。黄色いTシャツ着て帽子かぶって何故だか知らぬが頭隠してメチャクチャ若づくり。楽しかったな。だからその時の写真を最後に公開。真中の少年(?)が僕。

では、ごきげんよう。