~チャリに芝居さ人生ゆるよろと~

2014年夏の北海道一周チャリ旅を機に始めたブログ。目標の自転車細切れ日本一周や訳詞、芝居などを記事にします。

箱根越えて芝居ワークショップ(041)

2015-07-23 09:15:59 | インポート
7/11-12に裾野市の宿で芝居の勉強してきました。我が京浜協同劇団が所属する全国リアリズム演劇連盟が主催するワークショップです。
週間天気予報が直前に良い方向に変更されたので、チャリで行くことに決定。どうせなら4年ぶりに箱根越えすることにし、前日午後自宅を出て芦ノ湖目指した。今回はロードじゃなくツーリング車に荷物くくりつけ出発した。
小田原に予想の40分遅れで着き、箱根の坂へ。アレ、アレレ? キツイぞ! 思うように登れない、キツくて、キツくて序の口で押すことに。
こんな筈ないと思い直し水分補給して再びペダル踏むもまたまたキツイ。そんなこと繰り返して予定の倍かけてやっとのことで元箱根到着。すでに19時半。
やや重のチャリのせいとは考えにくく、一年前の北海道一周以来、これほどの負荷かけて走ってないことに今更ながら気付いて大反省。素泊まりの民宿近くの居酒屋でご常連相手に大反省会と相成りました。

で、肝心のワークショップは全19劇団43名の参加。西田豊子さんと叶雄大さんの指導で様々なコミュニケーションゲームやら慣らし運転の後、5チームに分かれて新聞記事から得たインスピレーションを生かして芝居の開幕シーンの作成へ。夜は交流会、翌日午後の発表会で幕を閉じた。



芝居書くのはハードル高いけど、今回の手法使ってガヤガヤとやると、思いの外それなりのものが出来上がるもの。劇団の芝居作りにも活かせればいいな。

帰りは御殿場回って楽して帰宅。チャリ押すこともなく順調でしたが、合計125キロ程のほろ苦い小ツアーでした。

これはバスで帰る芝居仲間にエールもらって颯爽と別れるところ。往路の嘆きの一片も見せないところが役者でしょう?!

では、ごきげんよう。



The Secret Garden~嘘の中にある真実~ へのお誘い(040)

2015-07-07 23:59:04 | 自転車、芝居、平和
去年の今日は北海道一周チャリ旅の出発日でした。
で、またまた芝居のご案内です。
5月の川崎市民劇ではカツラを着けて東海林太郎に扮し、「赤城の子守唄」を歌って、何とお客様から拍手まで頂戴してしまいました。それに気を良くしてというわけではありませんが、今回ご案内するのはミュージカルです。まさかとお思いでしょうが、若者と一緒に歌って踊っちゃいます。ソロがないのが寂しいけど、まずは実績作って次回のお楽しみ。



テーマは、9月まで強硬延長された国会で審議中の「安保法制」関連法(「戦争法案」)の前段階として2013年12月に成立してしまった、「特定秘密保護法」です。原発を舞台に起こった秘密法違反事件の裁判の進行を歌と踊りと芝居で描きます。『何が秘密?―それは秘密』ってオッカナイ。
近頃は何やら戦前の趣き。自民党が国会に呼んだ学者までもが「戦争法案」が憲法違反であると断ずる中で与党はがむしゃらに成立を目指していますが、6/20の共同通信の世論調査では今国会での成立に63%が反対、賛成は26%。でも、与党が多数だから放っておいたら成立しちゃう。戦争行くのは議員じゃなくて、私の周りなら子供や孫、若い友人。そんなの無理、絶対に行かせたくない。これ、もはや他人事ではなくなっています。
このミュージカルは、「戦争法案」と軌を同じくした秘密法がいかに危険なものであるかを多くの方々に伝え、廃棄を目指す一環として上演されます。中心になるのは劇団「ミュージカルギルドq」。昨年10月の東京公演は大きな反響を呼びました。
今回は「ピースサイクル神奈川」の先輩が中心になって、「秘密法ミュージカルを神奈川に呼ぶ会」を立ち上げ、私も実行委員になって準備を進めています。秘密法や戦争法に反対する多方面の方々からの応援と期待をバネに楽しく成功させたいと思います。

つきましては、出番の少ない、編集長役等のさぶさんは横に置き、主題に興味を持っていただいて是非ともご覧いただきたくご案内申し上げる次第です。8月21日(金)19時と22日(土)14時の2公演、場所は湘南台文化センター(横浜から30分、新宿から1時間、意外に近い)です。日にち指定はございません。どちらにお越し下さっても構いません。ご観劇を決めたら、さあ、僕に直接お申し込み下さい。チケットは受付取置き、当日精算等でご用意いたします。一般3,800円、大学生以下2,000円です。
携帯メール okano3roo@ezweb.ne.jp PCメール  okano3ro@seaple.icc.ne.jp
携帯電話  080-6601-5032 

では、ごきげんよう。



今年も折り返し、近況あれこれ(039)

2015-07-01 21:52:35 | 自転車、芝居、平和
いやあ、お久しぶりです。前回の記事から3週間。
約束破って週一更新はあえなく頓挫。
それでもやっぱり続けましょう。

前回更新から芝居を4本観ました。


平田オリザの青年団は、再演の「冒険王」と「新冒険王」。
前者は16歳の時の世界一周自転車旅で訪れたイスタンブールの安宿での日本人旅行者部屋の日常を、後者は同じイスタンブールの2002年、日本人と韓国人の同居部屋の日常を、流れる他愛のない会話を組立て、時代を生きる人々の生き方や問題意識、社会状況を織り込んだ秀作。後者は更に逐一進展する日韓ワールドカップ、韓国/イタリア戦の戦況と同じ時間軸で、日韓の似て非なる人間模様を描いた興味深い物語でした。日本語、韓国語、英語が飛び交う、観てる側の頭の回転を試されるような楽しい芝居でした。
平田オリザは、「静かな演劇」というジャンルの先駆者と言われてるけど、何が「静か」なのかよく分らなかった。確かに決して劇的に叫ぶようなことはなかったけど、台詞はよく聞こえ、メリハリもあって、静かで飽きちゃうなんてことはありませんでした。

次に観たのはニール・サイモンの「おかしな二人」の女性版。出演の芝居仲間に誘われた。
翻訳劇の日本語にはある種独特の「洋もの」感があるけど、スペイン人に扮した男性二人の演技は、それを超越した楽しさに溢れていて小気味よかった。キャラを立てることの重要性を教えられました。

最後は僕が昨年芝居デビューした、「45歳からのアクターズスタジオ」の7期生の卒業公演。
今回は人数が少なかったけど、後半のどんでん返しに溢れた台本は相変わらず冴え、役者が躍動していて見応えがあった。松本陽一作・演出の「異議あり!?」でした。

他のイベントとしては、戦争法案反対国会前集会、ブラック企業・バイトについての首都圏青年ユニオン、神部委員長の講演、中学教科書学習会、シニア劇団「かんじゅく座」主宰の鯨エマさんの戦争を考えるミニ集会などに出向きました。



6月24日の戦争法案反対集会には3万人が国会を包囲し、明らかに憲法違反の法案廃棄をアピールした。
政権は今なぜ戦争法の成立を急ぐのか。国民や国会を軽視して、訪米して先に戦争法成立を約束してしまう米国従属の政権の姿勢を断じて認めるわけには行きません。



ポスターの向こうに見える国会で法案成立を企んでいる与党の面々は、決して戦争に行くことはなく、行かされるのはまずは自衛隊員。足りなくなれば、ブラック企業やブラックバイトで働く若者がリクルートのターゲットになるのでしょう。多くの若者の働く環境は一時代前から見ると凄まじく劣悪化しており、そこからの脱却のために軍隊に向かう若者を敢えて養成しているかのようです。

上記神部委員長の話す事例はいずれもこの世のこととは思えないような厳しいものでした。特に、外食産業やコンビニの事例が多く、安く便利なことを単純に喜んではいけないことを示しています。百円ショップなどの低価格の仕組みも同様の労働力の搾取が支えているのでしょう。ついつい走りがちの、「安ければよい」の風潮を考え直さないといけません。

明日は、8月に出演が決まった芝居の初顔合わせがある。
本読み開始で公演まで没入することになりそう。
詳細は次回に改めましょう。

では、ごきげんよう。