10年程前、出来た順に載せると書いた記事に写っていた、1号F型。他のは順次載せたがこれがまだだった。多分、食いごたえ十分の東欧キットばかりだったので途中リタイアだったと思う。
アラン、今はもうないメーカーだがこんなドマイナー軽戦車を次々に出していた東欧のメーカー。出来はガレージに毛が生えた程度だったが妙にツボは押さえた出来だった。大体、こんな車両をインジェクションで出すなんて、あまりまともではないが当時はウケた。
こんなキット用にキャタピラキットを出したモデルカステンも変な会社だが、当時の模型事情がうかがい知れて、懐かしいというか、恐ろしいというか、それを買い込んだ事は置いおいて、狂乱のバブルを感じる。
塗るだけ塗って有ったので、埃にまみれていたのを綺麗にして、律儀に置いてあった小物を付ければ完成。やっぱり、カステンキャタピラは偉大だった。これだけでぐっと感じが良くなる。もっとも、OVM等は切れの良いタミヤ辺りから流用しているはずだし手すり等も作り直してあるので、その辺のせいもあるはず。
買うだけ買って放って有ったタミヤの戦車兵が有ったのでなるべく顔が見えないポーズを選んで乗せてやった。やっぱり、人が居ると見場が良くなる。
その後、他のメーカーも出しているが、これが正真正銘世界最初の1/35 1号Fのプラモデルだ、と、威張っておこう。