得意の骨董品、懐かしの模型。今でも売っているのかな?これ。古いが値段がそれなりなら、良い模型だと思うのだが。プリーストは、確か、ドラゴンとアカデミーからも各種出ていて、そっちの方が出来は良いはず。
イタレリのプリーストは最終生産型を製品化しているので、今回作った英第8軍(初期生産型)にするには色々変えてやらねばならなかった。それでも、キットのデカールにしれっとこのマーキングを入れているのが昔のキットらしい所。組説の塗装図にも大きく描かれていてつい手を出したくなるのが、罠。その罠にはまって、もがいたのが私。
実物の写真を見るとすぐに、あれ、ちょっと違わねー、となる。よせば良いのにインアクションなんか買って読むと、「あれっ」が大きくなった。幸い、当時五月雨で買っていたファインスケールモデラー誌に大変親切な研究/製作記事(イタレリの組説ステップ毎に不要部品・変更点が書いて有る。更になんと3面図付き。)が載ったので疑問のほとんどは解消。したは良いが、結構な改造だったので薄刃ノコなんか無かった時代では手も足も出なかった、出したところであえなく敗退だったと思う。しかし、昔の模型雑誌には時々こんな手間暇かけた実際に使える記事が載っていたのだよ。
そんなこんなで幾年月、その間に作ったM3グラント、M4初期型が汚れたり壊れたりで退役となり、これ部品使えるぞで復活。
一番の相違は下部車体。トランスミッションハウジングが3分割、ボギーは転輪が真ん中に有る軽量タイプ。排気管、サンドフィルター等色々有るがM3の車体を使った極初期型で無ければタミヤのM4初期型の車体が使えるので頂いた。ボギーはM3のスクラップから。尚、ファインスケールモデラーの記事ではタミヤのM3から色々流用している。
上側も、銃座(パルピット)は浅いタイプ、ヘッドライト等の位置、側板の追加装甲等無し、リアデッキのアレンジ、物入等々細々と有ったが、記事を読みながらながらコツコツと。勿論インアクション、ネットの写真にも随分助けられた。
更に第8軍にするため、英軍タイプのサンドスカートとサンシールドレール,ジェリカンラックを付けた。前者はグラントから、後者はプラ板から。
久しぶりにハンブロールを使った。資料本を参考に、ライトストーン(H103)の地(これだけ吹き付け。ツールクリーナーで薄めた。)に茶色(H186/廃盤)とダークグリーン(H102)の迷彩。埃っぽい車両にはぴったりの塗料だと思う。
それっぽくするため色々載せて完成。巨大なキャンバスは紙。後は残り物を搔き集めた。埃・汚れ等はウエザリングカラー塗ったり吹いたりで。側面の三角マークが赤いが、くすんだ青の方が有りそう。スコードロンリーダー及びサブが赤、位が下がる順に黄、青だったとの事。