アキュレイトのアベンジャー。これはハセガワ版で一番の違いは組説。これが大変大きな違いで、要は翻訳もイラストもけちっているから、なんか良く判らない所だらけで難儀なのだ。こんな構造が複雑なキットだと、特にアキュレイトの組説を知っていれば、高いキットにこんなの付けるな、と怒る人がいてもおかしくない位だと思う。
このメーカーらしく見えなくなる所まで細かく再現しようとしていて、疲れる。感激してあげるべきのだろうが、後部動力銃座の下なんかまったく見えなくなるのだ。
動力銃座と言えばこのキット最大の難関で、まずキャノピーに銃座を収めるに一苦労。更に、これを良い具合に胴体に収めるのに二苦労した。ちなみに、銃座のマウントの後ろ半分を切ってやると、銃座を斜め横からひねってやると胴体を組んだ後からでも入る。ただし、一つ前の長いキャノピーや銃座前の蓋を付けてしまうと入らない。尚、銃座はそれだけで完成させておかないと手も足も出なくなる。ここでも、市販のマスキングシートに助けられた。ありがたや。
下側の銃座。機銃は律儀に組説通り作るよりも後で外れない事を優先して組む方が良かろうと。弾薬シュートとか、絶対見えなくなる。
カウリング周りは微妙に変形していて胴体と段差が出たの瞬間パテで均してやった。微妙な段差なので気にならなければそのままでも差し支えないはず。老眼だから良く見えないはずなのだが指先の感覚で歪み、段差を見てしまうから、僅かな事が気になるのかな。
爆弾槽の表現にそそられて扉は開けたが、閉めた方がずーっと楽だったはずだ。どうせ、置いておく分には見えないし、閉まっている方が、やはりスマート。
総じて、大変良く出来た、良い模型だと思うが凝り過ぎを感じる箇所は有る。だから、多少作り難い所も有るキット。もし、積んでしまっているなら、手を付ける事をお勧めする。
さて三色迷彩。翼の付け根とか、荒っぽい塗り分けなのだが模型だと面倒な所では有る。主翼の前縁を明るく塗ってある写真が多いのでインターメディエイトブルーで。これは、多分大戦末期のドイツ機の波波塗りと同様、前から見た時の視認性を下げる工夫、もしくはおまじないと思われる。確かに、インターメディエイトブルーの胴体から生えた分厚い主翼のシーブルーと白の塗り分けは前から見ると、くっきり見える。塗料はいつものソリッドカラー(絶版)をちょっと彩度を落として塗った。さすがに、何機か塗るとちょっと欲が出て退色感が欲しくなった。
ハセガワ版はエアロマスターデカール付きで、これは良い。ただ、どれも地味なマーキング。結局エンタープライズ搭載機にした。国籍マークは主翼50インチ、胴体45インチ。エアロマスターのは45インチだけ、アキュレイトの胴体用が50インチ、主翼用は大きめだった。
本当に大きな単発機だ。タミヤのフィギュアーを添えると大きさが際立つ。昇降舵は非常に重く、大抵トリムで操作したとの記述が有る。多分他の舵も重かったのかな。何はともあれ、憧れのモノグラム3羽カラスが更新出来て、嬉しいね。まー、この気分、年寄にしか判らないだろうなー。