モノグラムのデバステーター。去病さん(Wingtip Index)が実にいい感じに仕上げたのを見せていただき納戸の奥に眠っていたものを掘り出し去年完成させた。久しぶりに甲板を作ったので乗せるものを物色していたのも有るが、なるほど、筋彫りばかりが能ではないなと納得させてもらったのが一番の理由、ありがたや。
戦前の黄翼にしようと思っていたが付和雷同で、名を上げた珊瑚海当時の機体に。この後ミドウェーで一転悲劇の主人公となる。方向舵のしましまと国籍マークの赤丸が予想以上に派手で驚いた。ハセ版に付属のデカールを使用したが硬かった。
主翼のコルゲートが特徴だが前縁が模型作りでは鬼門だ。昔、伸ばしランナーを貼るとか友人達と秘策を模索したのは、今思えば楽しい思い出だが、結局地道に各種やすりを駆使するのが一番楽だし確実。ただし、接着剤はよーく乾燥させる必要がある。私の場合、数年を超えて熟成させてあったので軽快に削れた。
小技でお勧めはプロペラガバナーの錘。ハセ、零観にほとんど使わないと思われる部品が付いていたので有りがたく使わせてもらった。あと、ピトー管が独特な形なので真鍮線、パイプを組み合わせて作ってやると薀蓄が傾けられそうだ。見え難いけれど魚雷には急造のひれを追加してやると実機写真を見てなにか違うなと思わなくて済む。
と、あたかもさらりと出来たように書いているが厚い翼を薄くする工程は済まして有った事を追記しておこう。出来るといい感じになるけれど古い製品なのでそれなり手間はかかった。
甲板は特注のタイダウンプレートPEと鉄道模型用筋入り薄板で。艦橋の前あたりには着艦ワイアなどは無いので、その辺ということにした。雰囲気優先だが台としては楽しい。