銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

たからばこ

2018-11-08 | 日記

銀座平野屋は創業210年余りの歴史がある店です。

長い歴史があると、色々なものが出てきます。

 

先日、店内の部屋を少し片づけておりましたら

 

なんとこのようなものが!

古渡更紗の裂(きれ)の箱の中から出てきましたよ。

きれいですねー。

大きさはちょうどテーブルセンターによさそうなサイズです。

(テーブルセンターに使えるかもしれません)

紫の色地に金(左端)や銀の型押しがしてあります。

 

中央部分です。

華やかです!ゴージャスです!

現在も何かに使えそうな生地です。

 

端っこについている書き付けに「バリー島印鏧」とあります。

『印鏧(いんきん/印金)』とは、染色技法の一つで薄手の絹地などに文様を彫った

型紙を当てて、漆やにかわなどの接着剤を薄く引いた上に金箔を張り付けて

牡丹などの文様を表したものです。

 

もう一つの書き付けに「ジャワ紫地( *)」とあります(*雲?→雲母か?)

これら先代(先々代かもしれません)の書き付けより、

古渡更紗の内の一つ、ジャワ更紗ということがわかります。

バリ島で作成されたのかもしれませんね。

 

(下)の書き付け裏です。

サイズが入っているので、購入時から裁断されてないことが分かります。

(1.2×4尺。つまり約36×120cm)

 

 

 

実はこのジャワ更紗が入っていた箱には、まだ他にも色々な裂(きれ)がございました。

先代や先々代の残したものなので、まさに銀座平野屋の歴史そのものです!

これでかつて小粋な袋物や小物類を作っていた時代があったのですね。

そのご紹介はまた機会がございましたら・・・

 

 

 

 



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