[おしらせ]銀座平野屋Hp(新ver)こちらです→★
皆さま。おはようございます。
水戸京成百貨店の催事も無事に終わり、
ここ数日というもの春日部営業所にて残務整理などに追われておりました。
まあ簡単に言えば、あとかたづけですね(笑)
片付けといえば。
年末の片付けで、こんなものが出て参りました!
前回記事で予告した本です。
「現代女性と日本茶」
亡くなった先代社長の所蔵品のようです。
(この先長文です)
巻末の奥付けを見ると
なんと戦前の昭和14年3月に発行。
発行所は「静岡県茶業組合総合会議所」。
この発行所を調べたところ、
現在は「公益社団法人 静岡県茶業会議所」となっています。
静岡県のお茶の発展の為に広報活動や調査等をされている
静岡県茶業界の代表機関なのですね。
執筆者についてちょっと調べてみました。
なかなか興味深いことが出てきました。
・植田清風
講師として在職していた「東京府立第一高女」は
現在の都立白鴎高校のことで、戦前は名門の高等女学校として
東京府全域から才媛が通学してくる「ナンバースクール」でした。
名門女子校の先生が茶の入れ方のついて執筆している事で、
言葉に重みが出てくるのでしょうね。
・諸岡 存(もろおかたもつ:1879〜1946)
精神科医。夢野久作と親しく、彼に精神医学や心理学を教え、
「ドグラマグラ」を書くきっかけを作った。
その一方で栄西の「喫茶養生記」の校註をつけたり、
茶の効能について研究をしていた人物。
茶についての研究を生活に役立てるという発行者の意図が見えますね。
・武見太郎(たけみたろう:1904〜1983)
日本医師会の会長等を務めた医師。(息子さんは現在国会議員)
大正15年に開設された慶應病院食養研究所(患者の食事療法の研究等行っていた)
に所属と書かれているが、
この本が出発された昭和14年は、理化学研究所で研究するかたわら、
銀座の教文館ビルに「武見診療所」を開設した年だそうだ。
この武見診療所は患者が自ら診療代を自由に決めて支払う方式をとっていたとか。
。。。銀座の教文館ビル。。。
これも銀座の歴史だ。
銀座に関係した人の著作物だったんですね、この本は。
「茶」というより「銀座」を見ていたんだ。
「銀座の生き字引」だった先代社長がこの本を遺していた理由がなんとなくわかったような気がしました。
。。。とはいえ、本当のところはわかりませんけどね。
そういうことにしておきましょう。
字ばかりの長文で失礼いたしました。
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