銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

古渡更紗小物あれこれ(その2)

2019-10-09 | 日記

[おしらせ]インスタ始めました→

 

皆さま おはようございます。

 

本日より、銀座平野屋本店では

『古物展示和装小物セール』を開催いたします!

先日のブログでもお知らせしたように、

和装小物が特別価格での販売となりますので、是非この機会にお求め下さい。

また合わせて、当女将ブログで紹介の逸品の展示がございますので

銀座平野屋の逸品を間近でご覧いただけると幸いです!

 


 

さて。

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、

素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、

先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 

昨日は古渡更紗で仕立てられた「扇子入れ」をご紹介いたしましたが

本日も古渡更紗製の小物のご紹介です。

 

1つ目。

 

 

『古渡更紗 叺(かます)』7.5×12cm  

 

銀座平野屋でも度々ご紹介して、

すっかりお馴染みの「古渡更紗」で仕立てられた、

たばこを入れる袋である叺(かます)です。

(「叺」や「たばこ入れ」についてはこちら→)

 

 

こちらは裏面。

写真の色味はこちらの方が実物に近いかも。

今回の赤も鮮やかな赤です。

古渡更紗の赤は鮮やかなものが多いように思います。

 

かぶせ(蓋)を開けたところ。

中は湿気からたばこを守るために、革が貼られています。

腰から下げるための根付につける紐を通す2つの小さな穴(鳩目:はとめ)が見られます。

この叺の鳩目はきれいなので、紐を通して実際に使われた形跡がありません。

未使用品のようです。

 

叺やキセルを仕舞う「たばこ入れ」は、

素材や細工など細部に趣向を凝らし、

持ち主の粋がよくわかるアイテムとして知られております。

舶来の古渡更紗を使ったこの叺も、

粋を追究しようと作られていたものだったのでしょうね。

 

 

2つ目。

『古渡更紗 札入れ(さついれ)』7.5×13.5cm  

 

こちらも古渡更紗仕立ての札入れです。

札入れといっても、お金よりも紙入れ(懐紙や鼻紙)を入れるものだったようです。

(説明はこちら→)

 

収納部分は2箇所。

思ったより機能的です。

 

はなだ色の中に赤を中心とした植物模様。

植物模様が多いのも更紗ならではです。

 

 

 

 

色々な方のインスタを見てみると、

現在でも古渡更紗を愛用されている方が多いようです。

生地を集め、自分で仕立てて、愛用品としている方が多いのに驚きました。

古渡更紗は現在でも十分通用する逸品です!

 

 

 

なお、今回ご紹介致しました逸品は、

銀座平野屋本店にて展示予定ですので、

是非間近でご覧くださいね。

 

 

10月9日(水)~18日(金)

『古物展示・和装小物セール』

銀座平野屋本店にて

*土日祝日の定休日はお休みとなります。


 

 

 


 

年内の催事日程(予定)


10月29日(火)~11月4日(月・祝)そごう徳島店

11月13日(水)~19日(火)川西阪急

12月4日(水)~12月10日(火)西武高槻店

12月13日(金)~12月16日(月)佐賀玉屋

 

詳細など決まり次第、またご連絡いたします。

みなさま、お待ちくださいね。

 

 

 


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