梅雨に入りぐずついた日が続いてますね!
暑い日が続いたと思ったら雨で気温が下がり寝冷えして体調を崩したりしていませんか?
運動・栄養・休息のバランスとストレスを溜めない生活を心がけたいものです。
さて、6月の課外体育教室・榛東体育教室、小松川体育教室では調整力テストをおこなっております。
正課体育指導の保育園でも年長児を対象に調整力テストをおこないます。
調整力テストって??と思われる方もいると思いますので今日は説明をしたいと思います。
まず、運動神経という言葉を使ったことはないでしょうか?運動神経という言葉は解剖学的、運動学的にはこのような表現はしません。
この運動神経って何を指しているのでしょうか?「あの子は運動神経がいい」というと大体が「はしっこい、すばしっこい」という表現をすると思います。この子はなぜそのような運動ができるのでしょうか?
これは思い通りに体を動かす能力に長けているということです。脳で考えた情報をしっかり各筋肉へ伝え動かしてゆく能力が高いということです。
これが運動神経の正体なのです。
調整力とは自分がこう動きたい!と思った情報を脳から各骨格、筋肉に伝えそれらを正確に伝え動いてゆく能力をさします。
皆さんはスキャモンの発育発達曲線というグラフを目にしたことがあるでしょうか?
人の成長をグラフ化したもので20歳を100%として0歳から20歳までの成長を各器官ごとに表し各体の組織の発達・発育していく特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したものです。
以下グラフ参照
これをみると神経系の発育は3歳頃では60%、9歳頃には95%も神経の発育が済んでしまいます。
この神経というのは運動的な言葉で例えると、自転車が乗れるようになるとしばらく乗らなくても乗ることができたり、スキーを何年かぶりに滑ってもすぐに感覚を取り戻し板を操ることができたりしますね。
この時期の子どもには様々な運動経験、運動刺激を与えることで神経回路の網目を張り巡らせて成長していく中での大きな土台を作る大変重要な時期なんです!!
ここまでで幼少年期の子どもと神経系の繋がり、いろいろな運動経験をすることで神経回路の網目を張り巡らすことが出来る重要な時期ということがお分かりいただけると思います。
この神経系の働きを運動面の体力で表すと調整力という分野で見るとこができるのです。
調整力には、敏捷性、巧緻性、平衡性、柔軟性というものがあります。これらを目的に合わせてどの位運動表現ができるのかを見ることが調整力テストというわけです。
学年、年齢によって測定方法・基準も当然変わります。
今、各教室で行われているこの調整力テストを集計して個人1人ひとりに成長の様子を「そだちシート」としてお渡ししてゆきます。
この結果というのは他の子と比べるものではなく、ましては優劣をつけるものでもありません。
今あるお子さんの成長の段階を把握して伸ばしてゆくための材料とお考えいただくほうがよいと思います。
運動に対する姿勢も子どもには大きく影響してゆきます。楽しみながら取り組み、失敗を乗り越え自信、達成感を経験することで心も身体も成長すると考えています。
また、運動能力・運動神経は遺伝しないと言われており子どもの育つ環境がもっとも影響すると考えられています。
自分の子どもに不自由なく何でも買い与えることが子どもの為と考えている親御さんは少ないと信じています。
子どもの成長には待ったなし!
私は大事なお子さんを保護者さんから期待され託されてお預かりしております。この大事な時期に心と身体、知的の三位が一体となり実りある成長をして欲しいと考えています。
これからも子どもの成長を応援し見つめて働きかけてパワフルに頑張りますよ~っ!!!