桁外れのノルマ、及び積み上げた講習の消化。我が教室は再び地獄と化している。
現在まだましなのは常在の先生が一人いてくれていること、現在改悪されたのは全顧客面談を私一人で実施していることだ。無論、給与含む諸待遇は据え置き。これこそが世界に誇るジャパニーズブラックカンパニーの全てである。
今後の状況次第では退職代行サービスによる離脱すら検討せねばならない。その切り札を切るべきか否かは慎重に考えなければならないが。
さりとて、こちらは内定を得ている身である。ある程度大きく出ても問題はあるまい。
そういえば本日、形だけの出勤簿を記入していた。実際の就業時間に対してあまりにも少ない時間外労働時間。詳しくは知らないが労働者をこき使う為の悪魔的システムであることは自明であり、書いているうちに腹が立ってきた。
本日は記念すべき新入社員のデビュー日であるとのことだ。世の中には入社式が執り行われた所も多数あろうかと推測する。無論この会社には入社式も無ければ新入社員さえいないだろうことは想像に難くない。
この社会はブラック企業が蔓延していると錯覚されるかもしれない。私も実際そう思っているところである。
環境に身を置き、あくまでも世間の常識と照らし合わせ、そこに自社の在り方が適合していないのならば、それは会社がおかしいから安心して転職活動に勤しんでいただきたい。
「この中に一人狂人が混じっている」
そう言われて周りを見渡した時、周り全員が狂人と感じたならば己自身が狂人なのである。
個人ならば比較的気付きやすいこの過誤も、法人となると複雑さが跳ね上がる。ましてや代表取締役が狂っていれば、側近の者から順に狂っていき、最終的な皺寄せは末端に押し寄せるのだから。
新社会人に幸多かれ。
くれぐれも常識と良識を忘れずにお互いに日々頑張っていこうではないか。