令和3年4月2日
この日、社畜JKみなみはいつも通り重い身体を引きずって教室へと移動し、いつも通り朝から授業をしていた。
しかしまだ朝だというのにも関わらず一日の終盤のような疲労感とめまいを覚える。
何かを支えとしなければ立っていられないほどの倦怠感を覚えた。おまけに37.3℃の微熱と腹下しがあった。
こいつは二日酔いだとか睡眠不足だとかそういうチャチなもんじゃあ断じてねぇ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ......!
実際、ポルナレフ状態になる余裕すらなく、午前授業終了と同時に無言で椅子の上で項垂れていた。その姿は終焉時のジョー。食欲は一切沸かず、スーパーに昼食を買いに行ったが食べ物を見ると気分が悪くなり、結果としてエナジードリンクとコーヒーのみを買って戻った。
飲料を流し込んでからその日のうちに病院へ行くことを決意。直様上司に現状の報告と病院へ行く許可を取る。簡単に降りるとは思わなかったが、現在2名体制でいることが幸いして途中で抜け出すことができた。
思えばここ最近一切自身をコントロール出来ていなかったように思える。仕事の精神的ストレス、長時間労働による身体的な疲労。これらが災いしていたのであろうが、メンタルもほぼ死にかけの状態であった。
17時30分、一度延期された来院時刻になり私は歩いて病院へと向かった。どうにも身体がフラつき、何かに捕まっていないと倒れそうになること数度。満身創痍で病院へとたどり着く。なお教室から5分ほどである。
微熱があった為新型コロナの可能性もある。そこで外で問診を受けることになったのだが、そこで測った熱は36.5℃であった。流石我が教室の誇るガバガバ体温計。いくら何でも誤差があり過ぎる。
熱がないとのことだったので中に入れられてベッドで横になるように言われる。
即刻爆睡できれば良かったのだが、なかなか寝付けずそれでもベッドの心地よさを味わっていると主治医がやってきた。
舌を出すように言われて指示に従うと直様主治医は結論を出した。
「過労かな。働きすぎ」
曰く、基礎体力から脈拍から何から全てにおいて弱っているとのことであり、即刻休むことを推奨された。今日はもちろんのこと明日もあるのだがどうしようと思った私は完璧なる社畜。しかしここまで来て仕事に戻るとなるといよいよ人に戻れなくなる。私は主治医の言に従うことにした。それに私自身、このコンディションで仕事ができるとは到底思えなかった。
一通りの診察を終えると点滴の準備に入った。私は相変わらずベッドで横になっているだけである。発する言葉も弱々しく何度も看護師や医者に聞き返された。
点滴開始。急に気分が悪くなったらどうしようかと思っていたらナースコース的なボタンを渡されて一安心し、大人しくすることにした。
しかしこのように何もしない時間があるというのは久しい。激務に次ぐ激務に、私の身体はとうとう絶叫に近い悲鳴をあげていたようだ。
こんなところでくたばるわけにはいかぬ。
私にはまだやり遂げたいことが数々あるし、直近では新しい職場への準備も必要なのだ。それが正しくこれからの人生を左右する大きな一手。その前に朽ちてしまっては元も子もない。守るべき人も守れないのである。
生存を優先した私はこの日、翌日をもう一人の先生に託して休むことにした。そうして迎えた本日であるが、固形物を口にできたこと、久しぶりにスッキリと目が覚めたことがうれしく今は気分が上向いているところだ。
ここがまともな企業であれば1週間ほどは休暇をくれるところだろうが、弊社の場合そうはいかぬ。出て来れるならば出て来いのスタイルである為、明日出なければ飛んだと認識される可能性が非常に高い。
それでもなお、私は現時点において出社すべきか否かは見合わせ中である。
さて、春先にこんなことになってしまい私自身驚愕に打ちのめされているが、同志社畜諸賢にいたってはこのようなことの無いよう、土日のうちにしっかり休んで頂きたい。特に新入社員となる同志たちは気疲れも多いことであろうが、休みの日はリフレッシュに徹していただきたく思う次第である。