さて2日目。6時前に目が覚めた。小鳥たちのさえずりが清々しい。
夜中は背中が痛くて寝返りを繰り返したが、それでもヒルに襲われることもなくよく眠れた。酔った勢いでシュラフに入らずモスキートネットもしないで寝たミドリマンさんは虫(ダニ?)にあちこち刺されたらしい。
朝食のカレーめしをかき込んで、撤収・準備ができたら出発。濡れた沢服に着替えるの気持ち悪りぃ~
7時35分、右俣に向かって歩き出した。歩き始めて5分、斜滝を登ると20メートルほどの大滝が行く手を塞いでいた。
右から高巻くことを決めて、滝右のルンゼを登り、右の斜面に向かって登り始めた(←結果これがルーファイミス)
危うい泥の斜面をモンキークライムで登って行くと左右に長く延びる高さ7~8メートルのバットレスにぶち当たった。滝の落ち口はずっと下に見えている。万事休す! これは無理だ。撤退して滝の左から巻くしかないな。
ただ急斜面は登るのはなんとか登ることがでてもそこを下るとなると簡単ではない。
よくこんなとこ登って来たもんだと思うような斜面を懸垂下降3回繰り返して、元いた滝壺に戻り着いた。時計は9時20分になっていた。
左の壁を高巻くのも容易ではなさそうだなと見上げていると、ミドリマンさんが滝の落ち口のすぐ右に登れそうな弱点を見つけた。
再度、滝右のルンゼから今度は左へ(滝の落ち口側へ)。あっさりと突破できた。あー時間と体力を大きくロスしてしまったよ~
今日は昨日の緩やかな谷というイメージと違って滝が連続した。昨日はここに来るまでのアプローチだったかのような。
なんてことない傾斜に見える滝もいざ登ってみると滑って怖え~
次第に倒木と落石が多くなり谷が荒れ気味になってきた。そろそろ終焉か。
11時30分、標高1200メートルついに水が枯れて沢登り終了。飲み水を汲んで脱渓。
しかし、この沢はここからが長かった! まずはここから稜線に出るまで標高差300メートルを登らないといけない。
枯れ沢をそのまま詰めても良かったけど、地図を見ると稜線から延びる右の支尾根に出るのが楽そうに見えたのでそちらへ。
ところが藪漕ぎがきつくてもうヘロヘロ。稜線に出たのは13時。
昼食をとって下山。山はガスに包まれ天気予報どおり時折小雨がぱらつく空模様になってきた。
結局、登山道を2時間、林道・車道を1時間、計3時間かかって16時、入渓地点に戻り着いた。
もう足は棒のよう。2日目は沢登りより下山の方が核心だった。
紅葉や雪の季節を前にしてもう首は良くなりました。
帰って来られたらリベンジクライミングその他諸々よろしくお願いします。
シュラフは入ったほうがいいですよ!特にこれからの寒くなる季節は凍死せんためにも。
巻きはミニマムに!
今回身をもって体感しました。仮にあの上が抜けられていたとしても沢に復帰するのにまた相当苦労していたかもしれませんね。
下山3時間+ルートミス2時間だけで5時間歩き回りましたからねー 疲れましたね
巻きはミニマムに!っていつも意識してますが、先入観や地形でミスしてしまうんですね。勉強になりました。
やはり長い沢は脱渓も下山も大変だったですね。