2020年8月9日(日)
またまた沢登りです。3週連続
ホントは、山の日との連休を利用して、沢中泊でべにがら谷に行くはずでしたが、残念なことに日曜日の午後から天気が崩れるという予報が出てしまいました。雨の中のタープ泊もいとわないほど本気の沢屋ではないので、日帰りで行ける「くまが谷」に変更です。
くまが谷は、祖母傾山系の本谷山から奥岳川に注ぐ谷です。今回はここの右沢右俣を遡行しました。
メンバーは、今回もミドリマンさんとKさん。まずはいつものとおり前日入りして入渓地近くで前夜祭。もう毎週同じことやってるから各自持って来る物も心得ているし、会場設営だってあっという間に終わって乾杯
感動したのは頭上の星。光源がまったくない山奥だから天の川もはっきり見えるくらいに無数の星が輝いていました。
ミドリマンさんのハイエースで就寝。すると夜中、手先、足先が異常に痒くて目が覚めました。隣のミドリマンさんはぐーすか寝てるので蚊ではなさそう。
蕁麻疹か? 何が当たった? 最後に食べた一度も洗ったことがないフライパン(←ミドリマンさん持参)で炒めた豚肉に違いない!
こんな状況であまり眠れないまま朝。
車の室内灯を点けると、なんとたくさんのヤブ蚊が飛びまわってます。こいつら羽音を立てないんですね。
刺されまくりました(泣) 一方で、ミドリマンさんはぜんぜん刺されなかったというから不思議。
カレーを食べて、尾平トンネルに車一台をデポしに行ってから行動開始です。
民家の庭先を通り過ぎた奥から入渓。
堰堤を2つ越えると本格的な沢の様相になりました。
しばらくゴーロを歩くと、ポツポツと小滝が出てき始めます。
ここはまずミドリマンさんがフリーで突破しようとしたけど信用できるスタンスが見つからなくてダメ。交代したKさんがアブミを使って突破します。沢登りは誰か一人が突破すれば全員先に進めます。逆に誰も突破できないと敗退して高巻くしかなくなります。
ここは簡単だけど高度感があります。ちなみにこの沢の岩はヌメってて、ときどき地雷のようにとてもスベル岩があるから気を抜けません。
高さのある滝もホールド、スタンスがあるからほとんど登れて面白い! 滑るのがちょっと難点
いつもは軽々と岩を乗っ越して進むKさんだけど、今日はあまりその軽やかさがありません。初めて経験する滑る岩にちょっと苦戦気味のよう。
今回の核心は、標高1100メートルくらいにあった20メートルくらいの滝でした。
滝の中段まではシャワーで登って来れたもののここから上に行くルートを見つけられません。水芯を登るのは水圧に負けそうだから多分無理、直上の水ぎわはヌメっている岩が怖い、右岸の壁は立ってるし地面がもろそう。
懸垂で降るという案もあったけど、ここは右岸の壁を登ることを選択。
本来僕はビビリの性分なんだけど、どうしてかこういうときにヤル気出しちゃうんですよねー ということでリードすることに。
まず岩のカンテを乗っ越してから真っすぐ上へ。地面は岩の上に柔らかい土が乗っかってるだけで不安定です。こんな所で背中スースーはあまり気分のいいもんじゃない。
行き詰まった所で早く支点を取って精神的に楽になりたくて、岩の隙間にカムを入れるけどすっぽ抜けてなかなか決まりません。4、5回やってるとようやく決まった!(ような感じががしました) これでひとまずは安心。たぶん
次は泥壁のトラバース。泥壁にロカのピック⛏を打ち込んで確保しながら少しずつ進んで、ようやく安全地帯に脱出。ホッ
残る2人も後に続いて無事に3人とも突破できました。
谷の水が枯れたら稜線を目指して詰めの登り。藪漕ぎはなかったけど、さっきまで寒かったのとは正反対に汗が吹き出します。
ヒイヒイ言いながら稜線に出ると、祖母山の上にはもう雨が降ってるんじゃないかというような黒い雲が覆い被さっていましたが、どうにか降り出す前に尾平トンネルに戻り着くことができました。
いやあらためてmykbさんの突破力にビビりましたわ!
あそこ行くのはすげえ!
沢のレベルが上がってくると、達成感もひとしおですね。 また安全に遊びましょう。
クライミング力はミドリマンさんの方が上だからヤル気の差だけですよ。
自分も沢登りやりたい思いはあるんですが、どうしても足首の不安から実行に移せない状況です。
この調子だと腰の不安はもう解消出来たんですか?
機会があれば沢の案内もしたいところです。絶対ハマるはず!