はじめて
黄からすうりに出会って
「夜の
カラスウリ
朝の
黄からすうり」
と思った
裏庭のカラスウリは
朝6時には
もうすっかり萎んで
ぎゅっとレースをしまい込んでいるのに
7時過ぎでも
まだとてもきれいな
黄からすうり
朝陽を浴びて
まばゆい白に咲いている
真っさらに
花を飾るレースは
どこまでも繊細な
カラスウリのレースに比べると
ちょっと大ざっぱ
でもだからこそ
あどけなく
むくな
印象を強めて
清らかな
さわやかな
花となる
はじめての
黄からすうり
泊まりにきた甥っ子と
カブトムシを捕りに裏山に行ったら
咲いていて
いままで
どこでも見たことがなかったのに
裏山に咲いているなんて。
いつのまにか
鳥が運んできた、のかな?
笹に絡んで
ゆれ咲く花を
見あげて歩きながら
ハミングしていた
手嶌葵の
『さよならの夏 ~コクリコ坂から~』
「光る海に かすむ船は
さよならの汽笛
のこします
ゆるい坂を おりてゆけば
夏色の風に
あえるかしら」
夏色の風に
あえるかしら
あえるかしら
☆