子猫たちは、いとこが引き取ってくれました。
ご心配をおかけしました。
逃げちゃった子が見つからなかったのだけれど
残った子を車庫のわきに置いてみたら、にゃーにゃ―鳴いて
1時間もしないうちに逃げた黒っぽい子がやって来た。
さすが兄弟。
いとこも奥さんも実家で多頭飼いを経験しているので安心できる。
3歳の女の子が大喜びだった。
そしてまた不用意な別れにダメージは甚大
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庭の夏椿がきれいです。
たくさん咲く白い花も、青々と茂る葉っぱも、とても美しい。
清々しく涼やかな花ですが、
一日花で、朝に開花して夕方には落花するので
毎朝すごい数の花が庭に落ちている。
そのままなら風情があるものの、新聞屋さんのバイクに踏まれると…
娑羅樹(シャラノキ)とも呼ばれるこの木を
『平家物語』の冒頭に登場する沙羅双樹だと思っていたのだけれど
ちょっと違うのかな。
『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久しからず。
ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ。
猛き者も遂にはほろびぬ。
偏(ひとえ)に風の前の塵に同じ。』
好きな歴史上の人物を訊かれると、平知盛と答える。
返ってくるのはたいてい微妙な反応だ。
でも、ほかにもたくさんいるけれど、誰かひとりなら、知盛さま。
驕れる平家にあってただひとり、
一門のあり様と行く末を案じ、貴族化を嫌って武将としても秀で、
父・清盛亡き後は、愚鈍な兄・宗盛と対立しつつも支え、
平家の終焉を予見しながら
最後まで全身全霊をかけて戦いつづけた生きざまが切なくて。
都落ち以降の平家を、ひとりで支えていたような人だ。
「見るべきほどのことは見つ。今は自害せん」
壇ノ浦で、合戦の負けを悟って
すでに身に着けていた鎧の上にさらに鎧を着こんで身を重くし、
浮き上がらぬようにして海に沈んだ知盛の境地。
見るべきほどのことは見つ。
ずっと、わたしの心で響いている言葉です。
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