今日は、席画(ライブペイント)の始まりの話を
画像の背景は歌川広重『江戸高名会亭尽』(えどこうめいかいていづくし)。
両国橋の西側にあった河内屋の二階で催される『書画会』を描いたものです。
『書画会』とは、
名の知られた画家や書家といった文人墨客が客の面前で即席に描き(これを「席画」と呼びます)
それをその場で展観に供する催しです。
今は『ライブペイント』といって、
12月に開催する『アート百華展』でも出展アーティストの内6人が、お客様の前で絵を描いてくれますが、
この原型が始まったのは寛政の頃。
江戸から明治にかけて『書画会』と呼ばれる催しが日本各地の都市で流行していたそうです。
両国の料理茶屋万八楼(まんぱちろう)における谷文晁、鈴木芙蓉らの席画会、
京都東山における皆川淇園主催の新書画展覧会が始まりと言われています。
実はこの『席画』意外と近年まで行なわれていたようで、
私の師匠も料亭に席を並べて、客のリクエストに応えて即興で描いていたそうです。
来月は初プロデュースとなる『アート百華展』開催で、
アーティストのひとりとして私も『席画』=『ライブペイント』を行います。
予約サイトには「開催まであと何日」とカウントダウンが始まっていて、
見るたびにブルッと震えます。(武者震い?(笑))
『アート百華展』ライブペイントは、観覧予約受付中です。
すべての回が観覧無料ですが、感染予防対策として人数を制限して開催しますので、
ご予約をお願い致します。
予約サイト:https://gogo045.wixsite.com/art100ka10
【アート百華展2021】
会期:12/2(木)~6(月)11:30~18:00(最終日17時迄)
会場:ヒルトピアアートスクエア展示室C
ヒルトピアショッピングアーケード内(ヒルトン東京B1F)