墨美神®︎ 鳳香〜歌川派墨絵師のすみeブログ

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絵の向こう側の景色【竹内栖鳳と六人部暉峰】

2022-05-23 15:03:33 | すみe-ART

筆記具といえば今はすっかり鉛筆が主流ですが、

昭和のはじめ頃まで『筆』と『墨』が日常の中にあり…。

そんなだから、

先達の作品を眺めていると

「筆の使い方はかなわないな〜」

とつくづく思います。

運筆の変化で表現する南画はとくにですが、

一瞬雑に見えるほどに達者に流れる筆運びに驚嘆します。



さて。

画像は南画ではありませんが

『東の大観、西の栖鳳』といわれた、四条派の大御所、竹内栖鳳。

私の中で「竹を描く」といえば、竹内栖鳳で、

いずれの作品中も涼しげな空気感がなんとも言えず好きです。



竹内栖鳳の門下生には、

上村松園、西村五雲、伊藤小坡、土田麦僊、山口華楊などなど

錚々たるメンバーが並びます。

作品が気になれば、その生きた軌跡も気になり始めるもので…

竹内栖鳳、胃潰瘍を患い晩年は京都を離れ湯河原に定住するのですが、

女弟子であった、六人部暉峰を伴にします。

六人部暉峰は、優秀な日本画家でありながら画壇で活躍したのはわずか10年ほど。

栖鳳との間に生まれた七人の子を育てたと言われています。

人生いろいろ。絵の向こう側の景色を眺めたりする今日この頃です。



竹内栖鳳





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