本日は久々に「スカーレット」の感想です。
昨年末に喜美子が結婚した途端にお父さんが亡くなって、
あと3ヶ月何をネタにするのかと思っていましたが
ライフワークとどう向き合うか、仕事と家庭との両立をどうするかという
課題が待っていたんですね。
月曜日?の放送のあと、朝ドラ受けした博多大吉・華丸さんが
「八郎さんの方が煮詰まっていて心配ですね」
とおっしゃっていて、そうなのかな?と思っていたのですが
八郎は喜美子の作品を出展したいと胴元?の方に相談したところ、その方から
「奥さんの心配する余裕があったら、もっと自分の作品で気張れ」
という趣旨のことを言われてしまいました。
そうか、八郎は追い詰められているんですね。
一回金賞をとって、それで講師の依頼が来たり弟子を取ったり
そんなことをしているうちに、自分の本当にやりたい作品作りをする余裕が無くなった。
・・・いや、もうちょっと突っ込んで言うと
そうやって自分を忙しくしておいて、作品作りの方には自分を追い込まない様にしたい。
無意識にそう思っているんでしょうね。
・・・まぁ、気持ちはよく分かります。
講師もやらず、弟子も取らず、100%作品作りに没頭して
それでいい作品できなかったらツライですもんね。
なんの言い訳もできないですし。
私も仕事をしながら、週末は趣味でテニスをやっていますが
「どっちかだけに100%没頭せよ、そして結果を出せよ」と言われるとツライです。
どっちもそんなに自信無いから・・・。
思えば、八郎はずっと優しかったですもんね。
喜美子のお父さんに「陶芸は趣味に留めて、丸熊陶業を辞めないでくれ」と言われれば
その通りにしようとしますし、
それを喜美子に制されて「そんなに甘いもんちゃう!全てをかけてやるものだ!」と言われれば
「お父さん、夢を見させてください!」と簡単に前言撤回するし・・・。
で、その後二人は、現在その両極端の真ん中の世界に生きている。
陶芸に100%没頭している訳でも無ければ、食えずに路頭に迷っている訳でも無い。
そこそこの生活をしています。
で、「そこそこで」いいのか?と言う迷いが喜美子を悩ませています。
でも、当の喜美子自身が心から陶芸とは向き合っておらず
八郎の奥さんとして個展を支えたり、お弟子さんの対応に追われたりしています。
でもね・・・。
私は、それでいいと思いますよ
だってね、本当に100%陶芸に没頭したいと思っている人が
きちんと息子の子育てをしたり、夫やお母さんや妹のことを気遣ったり
そんなことできるはずが無いからです。
仕事をしながら、子育てをしているだけで十分過ぎるくらいではないでしょうか?
陶芸のために、食事を作る時間も夜を寝る間も子どもとのふれあいも捨てて
そうしてまで、本当に陶芸を極めたいのでしょうか?
お父さんが二人の結婚の時に言いたかったことは、
そんな覚悟する必要なんか無い。
そこそこにやって、そこそこ幸せに暮らせ。
そう言うことではないでしょうか?
・・・でも、それでOKだと朝ドラ終わっちゃいますね笑
そして、人のことを心配するのって暇つぶしにはなるんですけど
心配する対象が無くなった瞬間、自分の課題、自分の人生をどうしようか問題に
また向き合わざるを得ないですからね。
これからもいろんな葛藤や出来事を通じ、八郎と喜美子は自分に向き合うんだと思います。
そんな二人の仕事とパートナーシップは、今後どうなって行くんでしょうか?
楽しみに見守りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。