明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

人との絆は、一度切れても再生する -人生あるある-

昨日の地震は、大惨事にはならずに何よりでした。

でも屋根瓦が壊れたり食器棚が倒れたり、やはり影響は大きかったですね。

被災された方々にお見舞い申し上げます。

 

今日は、かつて仕事上で仲違いしてしまったけれど、その後仲良くなった人のお話です。

 

当時は、私が受注側で相手の女性が発注側。

ある案件について発注のお約束を口頭とメールでいただいていたのですが

その後、諸々あり我々の提案が高すぎることが理由で取り消しになってしまいました。

 

これ自体は普通の社会人あるあるなのですが、話がこじれてしまったのは

彼女がなぜか私たちプロジェクトチームにそれをダイレクトに伝えず

我々の上司に対して個別に飲み会を設定し、その場で断りの主旨を伝えたこと。

 

私たちからすると「なぜ直接言ってくれなかったの?」と悲しい気持ちになり

その気持ちを正当化したくなって、必死にメールの履歴を探して「発注意思を示して

いたじゃないか」と今度は私たちから彼女の上司に直談判してしまいました。

 

もちろんこんな商談がうまく行くはずもなく、結局発注は取り消しになりました。

 

今になって当時を振り返れば、彼女は一旦発注意思を表示していたことを自分でよく分かっていて

私たちに直接伝えるなんて悪くてできない・・・、その後ろめたさから私たちの上司にアプローチ

したんだろうな、彼女も彼女の上司から色々言われて大変だっただろうな・・・と想像がつきます。

 

でも、当時の私は「裏切られた。しかも上司に直接アプローチされて、メンツまで

潰された・・・」と、自分自身のショックで頭がいっぱい。

 

相手の状況を思いやる余裕なんてありませんでした。

 

しかし、その後数年が経って、また彼女と仕事でご一緒することに。

 

その時、とても気の合ういい女性の先輩だと気づき、以前よりも仲良くなりました。

 

もちろん『そういえば昔、発注取り消されたことがあったな』と思い出すこともありましたが

忘れっぽい私はあまりそのことを思い出さず、ただその瞬間楽しくて、仲良くなれて嬉しい気持ちに

浸っていました。

 

今でもその彼女とは仲良くしており、たまに食事に出かけます。

 

でも、当時のことはお互いに触れません。

(・・・というか、そのことはほぼ忘れています)

 

ですがある日、共通の知り合いから聞いたのですが、彼女はその件をとても気にしているそうです。

その話を聞いて、彼女が私に色々よくしてくれるのは、もちろん単純に気が合っているのが大きいの

でしょうが、その件を穴埋めしたい気持ちもあるのかもしれないなと想像しました。

 

この件から学んだことは3つあります。

・被害(というほどでもないけど)を受けた側は忘れていても、加害(というほどでもないけど)

 した側はそのことを覚えていて、負い目に感じている場合がある。

・本人と接しているときにそのことに触れなかったからと言って、そのことを忘れている訳ではない。

・だから、本人がそのことを忘れている風体で接してきても「図々しい」とは思わずに、

 本人がもう一度絆を結びたがっている、その気持ちを受け止めてあげた方がお互いにハッピー。

 

仕事でもプライベートでも日々いろんな人といろんなことがありますが

過去の不幸な出来事にとらわれて相手をシャットダウンするのではなく、今のその人が

どうしたがっているのかにフォーカスできると、一度失った絆も取り戻せるかも知れません。

 

人との繋がり、絆を長い目で考え、信じられる自分でいたいなと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

1週間の折り返し地点をすぎました。明日も素敵な1日を。

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