明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

「相手に傷つけられた!」と思った時に -AISHI AISARE-

昨日の記事の続きにもなりますが、

 

誰かに傷つけられた、ショックを受けた。

 

こういうとき、なかなか相手を許せたり、相手の立場になって考えてみたり、

 

そんな善人の行動ってなかなか取れないですよね。

 

「傷ついた私の気持ちを分かって!この気持ちはどこに持っていったらいいの!」

「どうして相手は私の気持ちを分かってくれないの?」

「どうして謝ってくれないの?」

「こんなに辛いなら、もうこの相手とは関わりたくない!!」

 

・・・などなど。

 

それはそうですよね。

だって、自分は相手のせいで河に落ちて溺れそうなのに、向こう岸にぼーっと立っている相手を見たら

「あの人は安全な場所にいる。私はあの人のせいで溺れているのに。なんで助けてくれないの?!」

って思いますよね。

 

でも、その人の背中にはナイフが刺さっていて、血が後ろ側にたくさん流れていたとしたら、

その様子が溺れている自分には見えていないのだとしたら、どうでしょう?

 

相手は自分の痛みに耐えることで精一杯で、当然溺れているあなたを助けには行けないですよね。

 

そんな時に溺れているあなたから「なんで助けに来てくれないの?!」と責められたら、なお辛い。

 

そして、あなたを溺れさせた自分に罪悪感と情けなさを感じ、あなたを気遣ってもいるので

「あの、こちら、ナイフ刺さってるんですけど・・・。こっちも助けて欲しいんすけど・・・。」

と、自分の辛い状況を言い出すこともできない。

 

結果、何もできず押し黙るしかない。

 

そんな姿を見て、あなたは「黙り込んじゃって、ひどい!ずるい!」とますます腹が立つ。

 

 

・・・ちょっと極端なシチュエーションではありますが、似たようなことは実生活でも

よく起きていますよね。

 

お互いを思いやってはいるんだけど、そのやり方が相手の期待値とずれている。

そして、相手を傷つけたくないという思いやりがあるからこそ、何も言わない場合もあるのだけど

その態度が相手には拒絶のメッセージとして伝わっている。

 

・・・こんなこと、私の人生には何回もありました。(ため息)

 

言葉や態度は全てを伝えている訳ではない。

そして、何も言わないから、反応しないからと言って、そこに愛がない訳じゃない。

 

愛しているからこそ、何も言えないこともある。

 

相手の思いが見えない・悪く思えてしまう。

そんな時は、一旦立ち止まって、目に見えない相手の気持ちに思いを馳せてみてはいかがでしょう。

 

そうすることが、ちょっとした誤解を解いたり、お互いへの思いやりを取り戻したりする

きっかけになるように思います。

 

そして"AISHI-AISARE"のように「春の陽のように優しい」「夏の雨のように優しい」

感触を取り戻したいものですね。

 

もちろん、そのためには自分自身の気持ちに余裕を持つことが大事です。

なので、まずは何よりもあなた自身を大切にしてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

平日はいよいよ最終日ですね。明日も素敵な1日を。

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