空に雲
山に霧
雨が山に隠れこむ
やがて川となり
大河となり
海へと
耐えることのない水
は
本当に永遠なのか
差し出したはかない手にそそがれる水
宇宙の果てしないへりと
わずか窓ひとつのの空間を比べても
それは不合理
加速する生命の帯もあれば
小さく短い生命が細くつながる紐もある
だが同じなのだろう
底を這う得体のしれない命のやりとり
空を見る
ずっと見る
生命が吸い込まれていくようだ
だからといって
小さなことにくよくよする
なんて
それは少し無理な筋書き
それはそれ
あれはあれ
これはこれ
みんなひとつひとつに一つの生命があるのだから
無限の宇宙の生命なんか関係なく
くよくよするさ