王様の耳はロバの耳

乙女ゲームやBLゲーム、時々映画の感想を書いていきます。
ネタバレありです。閲覧注意。

『デスペラドロップス』 1週&2周目 共通・ハミエル・サリィ感想

2024-02-05 08:03:46 | 乙女ゲーム
こんにちは、サニーです


今回は
デスペラドロップス
共通(1周目)
ハミエル
サリィ
感想を書いていきます。


まずは共通というか、一通りやった感想(ネタバレなし)から!





【一周目感想】※ネタバレなし


いやー、
共通長い!
共通だけで12章ある…。

おまけに、お話だけでなくミッションがちょこちょこ入って、難易度は高くないけどちょっと面倒くさい。
正直、途中でダレてちょいちょい中断してしまった。

ただ、恋愛に至る過程が唐突感なく自然だし、シナリオも面白い。
冤罪を着せられた日本人女性が成り行きで犯罪者6人と逃走の旅に出る…と言うストーリーが重すぎずに進んでいき、段々と仲間意識が芽生えその中の1人とより親密になる過程が無理なく書かれている。

まぁ、この物語に本格クライムとかハードボイルドとかそういうのは求められないかも。
最初の方は主人公が逃走中に犯す罪の意識に苛まれ葛藤するんだけど、正直
「え、そんなことで?」
って感じ。
私が同じ立場だったら後ろめたさは多少あれど、この程度ならここまで大仰に「どんどん罪を重ねてく…」「全てが終わったら償わなくては…」って思い詰めない。主人公真面目か。
あと、ファンタジー&厨二設定
詳細はネタバレ感想のほうで。
あくまで恋愛ジャンルのライトノベルとして読むのがいいかも。

共通は長いけど、個別は13〜16章の4章だけで比較的短め。
一通りやればチャート選択&選択肢スキップが出来るから周回は苦じゃない。
ただ、一周目は好感度は全員まんべんなく上げて進めた方が後で楽。
7章まではまんべんなく好感度あげて、8章の山小屋の選択肢から攻略したいキャラを選び続けるのがベスト。
キャラ好感度以外にも真相に入るのに必要な主人公のゲージ(エフェクトは黒い羽)も上げておく。

個別ルートでは、キャラ1人1人の事情は重め。
いや、まだ2人しかやってないけど全員重そう。
犯罪者になるくらいだから当たり前っちゃ当たり前だけど。
ハミエルは残当だけどサリィは…闇…。
まだだけどジブも普通に重そうだし。
ラミー君は攻略サイト見てると後での攻略勧められるし何かあるだろ。




⚠ここから先ネタバレ感想⚠




















【共通ネタバレ感想】




なんだよC.R.O.W.N.って


実はヨーロッパ世界を裏で牛耳る秘密結社で、各国の重鎮や大物が会員になってて、警察やメディアも傘下に入ってて…
敵サイドの厨二臭さよ。
子守〈チャイルドナース〉が出てきた辺りで怪しかったけど。

まぁ、それを言い出したら主人公が実は手と手で触れあえば相手の心を読み取れる特殊能力持ちって言う時点でファンタジーだけど。


主人公、犯罪者集団と比較しないまでもちょっといい子ちゃんすぎるんだよな。
模範的態度や行動に出過ぎて、融通が効かないというか逆に危なかっしいというか。
よく最初の方で置いてかれなかったな…。もうちょっとハードボイルドな小説だったらタコ殴りされて言う事聞かせられるか、足手まといだから殺されて手首切断されて手錠外されてもおかしくない。
辛辣なハミエルやちょい厳しめなアッシュみたいな反応が普通よな。他の皆優しいな…

あと、アイーダ怪しすぎだろ。
主人公と性格合ってるように見えないし、そもそも今回の冤罪巻き込まれもアイーダのメッセージから始まってるし。
アイーダの親が市のお偉いさんだし、もしかしたらクラウンの会員かも。






ハミエル感想



かー!!いい男!!!



ハミエルルート上質なラブロマンスなんだが。

共通ではマイナススタートで、打ち解けるのも終盤近くになってから。
あんなに主人公嫌っていて辛辣だった男が
お前なしじゃ生きていけない、初めて人を好きになった、俺をおいていかないでくれ…


旨い!!
ご馳走様!!
もう一杯!!!

こんなこと言うくせに、主人公を敵から逃がして全うな人生を歩ませるために嘘ついて自分の命投げ出すんだもんなー!!
バッドだと本当にそのまま死んじゃうし。
ハピエンだと主人公とハミエルは世間的には死んだことになり、「生きていることが最大の嘘」状態に。仲間たちすら知らない。
お互いの存在を知っているのは世界でお互い2人だけ。秘密を共有したまま2人だけで生きていく…
美味い
美味い!
美味い!

そんでこのルート、シナリオと主人公の特殊能力の絡め方がうまい。
ハミエルの生き別れた母親が昏睡状態で見つかって主人公が母親の記憶や本心を読み取り、
それを拒絶したハミエルが乱心したとき自分の能力に怯えられつつも説得し、
分岐点の好感度の高さが手と手を通して主人公に伝わってくる。
(バッドだと主人公への愛より母親への罪悪感が勝ち死を覚悟して心は凪いでいる、ハピエンだと主人公との永遠の別れを決意したとはいえ悲しみに溢れている)

このルートだけで最高。
ロマンスとして完璧すぎる。


ぶっちゃけハミエルママの回想見る限り、日本にだってクラウンの息かかってるやつはいそうだし、心底安全安心というわけじゃない。

それでも唯一無二の存在と、手と手を取り合って生きていける2人は尊い。

ハミエル、今のところ一番の推し





【サリィ感想】



百合かな?
男の娘かな?
トランスジェンダーかな?

とワクワクしながら進めていけば行くほど


何かがおかしい…


結論をいうと
サリィは男の子なんだけど、
自分のことを、自分のせいで死んだ双子の妹だと心底思い込んでいて、不都合な現実は無意識に排除している…
おおおおお…
闇…

サリィは18歳なんだけど、
多分妹が死んだ5年前から体の成長も止まったのかもしれない。
主人公や一部以外の仲間たちに男だと気づかれないくらいには華奢だし。

ハピエンでも立ち直りつつはあるけど完全に男には戻りきらないし、さりとて自分を心底女だとは思えない、
お互い大好きだけど関係性は何とも言えないまま
で終了。
まぁ型にはめない新時代な終わり方だけど、
萌がない

ハミエルみたいな萌萌キュンキュンの
ラブロマンスがない…
圧倒的…糖度不足…

ちなみにこのルートでは何故かEU設立の歴史をさらっとおさらいできる。