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STRATEGY-10:フッキングとファイティングのメカニズムを考える
さて再び、スピナーベイト攻略編です
そろそろ総括という感じだったんですが、書き忘れてい事がいくつか...
というよりあえて書かなかったと言う方が適切か...
本来、各項目に絡めて書く予定だったんですが、情報量多くて解りにくいのが嫌いなので少し触れる程度に留めました
と言うワケでの今回のフッキング編へ続きます...
さて、各項目を経て魚が掛かったらいよいよフッキングとファイティングとなりますね
ここではスピナーベイトに特化して、そのメカニズムとメソッドに迫っていきましょう...
そこにはリトリーブから続く、タックル全てが絡む驚くべき「メカニズム」が隠されています
ACT-1:リトリーブ姿勢とフッキング
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フッキングとは勿論魚をフックアップすること
つまり合わせですよね
先述「リトリーブ編」の「特殊なリトリーブ」を除けば、スピナーベイトの基本リトリーブであるストレートリトリーブでは、向こう合わせで掛かってしまいます
まずこのリトリーブに於いての基本リトリーブ姿勢
別にどんな姿勢でも掛けることは可能ですが、「確実性」と「使い手の負担」は大きく変動します
ACT-1-2:リトリーブ姿勢
ここではフッキングにも密接に関わる、リトリーブ姿勢について考えいきたいと思います...
推奨リトリーブ姿勢
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ストレートリトリーブに於いての向こう合わせに、非常に「有効でラク」なのがこの姿勢
ロッド位置は水面に対してほぼ水平、ラインとロッド角は90度
ボクも含めて使い手により、若干のクセによる差異があると思いますが、概ねこの近辺が基本となります
では何故この姿勢が非常に「有効かつラク」なのでしょうか?...
そのメカニズムとは...
まずこの水平なロッド位置だと腕を上げずに、人体工学的に最もラクな姿勢でリトリーブが可能です
つまりコレが、繰り返されるキャスト及び連続ストレートリトリーブに於いて、最も疲れにくいメカニズムかつ基本姿勢となるワケです...
ACT-1-3:ラインとロッド角度
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次にラインとロッド角度です
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ラインとロッドに角度をつけるとより向こう合わせが確実になります
そのメカニズムとは...
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タックル編でも結果的に少し触れた事になりましたが、(図a、b)で解るようにロッドとラインに角度をつけると、よりラインテンション維持力が高まりましたよね
つまり、「ロッドの曲がり戻り」に「ラインの伸び縮み」がプラスされてより掛かった瞬間の外れにくさが、バネが引っ張るような原理により最も活かされる事は先述の通りです
コレによりこのラインとロッド角度が最も掛かりの良い状態となります
では、何故そうなるのでしょうか...
コレを証明するにはロッド角度を180度にする事で解ります
仮にこのロッド側の角度を無くし、「ラインと一直線」になった状態で魚が掛かったと仮定します
これではロッドの曲がりは0となり、ロッド側のラインテンション維持性能は物理的に無くなりますよね
結果的にラインテンション維持性能はラインの伸び縮みのみとなり効果が半減します
つまり、ロッド角度を90度に近づければ近づけるほど、ロッド側のラインテンション維持が大きくプラスされ、より掛かりやすく、外れにくくなるワケです
ACT-1-4:フッキング
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フッキングに関しては、先述までの初期段階に於いてほぼ向こう合わせで成立しています
そのままファイティングに移行しても、問題無く上がってしまう事も多い
しかしこのままでは対象魚の引きのパワーや、ロッドのフッキング性能により掛かりのバラつきがあります
なので、掛かった後十分に乗ったら、あの「ラリー・ニクソン」ばりに(笑)「ヒュン!」と渾身のフッキング動作を追加します
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コレは、バーブの大きさやタックルバランスにより、バーブまで十分貫けない状況もある事を想定しての保険的措置
なのでコレは、スピナーベイトの最大の楽しみの一つである、「掛かった瞬間の暴れ」を存分に楽しんだ後でOKです
この「感覚」を存分に楽しんだ後に「ヒュン!」と食らわせてあげましょう!
コレにより向こう合わせで万一掛かりが浅かった時も、確実にフッキング漏れを防げると同時に、「掛かった瞬間の楽しみ」もスポイルされないと言うワケです
また勿論、十分なラインテンション維持が難しい、先述のフォーリングや「特殊なリトリーブ」に関しては、瞬時の合わせが必要な場合もあることも付け加えておきます...
さて今回はスピナーベイティングに於ける、フッキングについて色々考えてきました
次回以降はこれに続く、最後のファイティング編へと移行していきたいと思います...
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