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戸内外探遊ライフ

ルアー解体新書 2

2011-09-20 02:10:50 | 釣り文庫
任務:2 クランクベイトを解析せよ


クランクベイトと言うルアーは最も動きを重視したプラグで高いアトラクター能力を備えたルアーです

そのクランクベイトの原形の一つがレーベル・ファーストバック



レーベル・ミノーを短縮、高容量化して動きのレスポンスを高めています


ルアーは動きの支点から遠くなればなるほど水の抵抗を強く受けます

従って同容量なら全長の長いルアー程テールに強い抵抗を受けます

同じ7gならファーストバックの方が凄まじく動く理由がここにあります

球体に近付けば近づく程抵抗は少なくなります

※水の中で球体を支点を中心に動かすと、水に当たる部分がほぼ無い


これを更に発展させたのがストーム・ウィワート



ボディのロープロファイル化により、更に左右方向の抵抗を減らし凄まじく動きます

この動きはちょっと異質で、通常のクランクアクションのみでは収束できず、通常アクションとは別に左右に大きくイレギュラーな別行動を取ります

この様なアクションを取るクランクベイトは現在でもほぼ皆無で、このルアーが未だに高い評価を得ている根拠でしょう…


さらにストームは特徴的な鋭利なテールのアイテムが多かった



これは前述のテールに最も水の抵抗を受けると言う事を裏付ける事で、テール側でも抵抗を減らす工夫をしています

クランクベイトの持ち味は動きなのでそれを最も追求した形と言えるでしょう…


現在はバイブレーション重視タイプ等様々なクランクベイトが出ています

そのそれぞれが様々な状況でそれぞれに効果を発揮しています

動きの効果は単一的では無いので、様々な状況に対応出来るクランクが出揃っていると思います

しかし「動き」と言う視点ではこんなに優れたルアーは少ない


今後も様々なクランクベイトが出てくると思いますが、クランクベイトの特権でもあり命は「最も動く優位性」にあると思います…



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