ACT-9:婚姻色
さて、今回も続けてルアー研究室から
今回の議題はもう一つの目立つ色、婚姻色
以前別件で少し触れましたが、今回はこの「婚姻色」の要素に絞って切り込みたいと思います...
魚に於ける婚姻色とは、主に繁殖期にオスがメスにアピールする為の発色
その為に非常に綺麗な色を発色するものが多い
しかしコレも「アルビノ」と同じくフィッシュイーターを引き寄せる重要なファクターを含んでいます
では、何故そうなるのでしょうか?...
魚に於ける婚姻色は、そもそもメスを引き寄せる為のカラーです
人間で言うと「伊達男」ですかね(笑)
しかし、本来のグアニンベースの保護色の効果がコレにより相殺されてしまいます
結果的に敵に発見されやすくなる
この効果により、ルアーに於いてもアトラクター効果が高まると言えますね
この効果により、ともすれば爆発的なヒット率を発揮する事を体感した方も多いと思います
オイカワカラーしかり、タナゴカラーしかり...
では何故一部の魚は、外敵に狙われる危険を省みず婚姻色と言う選択を選んだのでしょうか?
それは魚は本来、敵に発見されにくく進化してきたのですが、子孫繁栄の為のメスを引き寄せる為の決死をかけた苦肉の策
それは、「グアニン」理論と同じく「諸刃の剣」と言えると考えられるワケです......
■... で、ここから先はボクの婚姻色に於ける、もう一つの個人的見解
以前も別件で少し触れましたが、ルアーに於ける婚姻色には普遍的効果があると思います
大分以前、オイカワカラーが流行ってボクも作りましたがホントに釣れましたね
それは繁殖期外にも及び、ちょっと不思議に思いました
よく、マッチザベイトでオイカワカラーは繁殖期にいいなんて記事もありましたが、あまり関係なく効果を発揮しました
そこで、考えました...
以前も少し触れましたが、フィッシュイーターはこの「婚姻色」の魚を補食するのが合理的と分かっているのではないのかと...
つまり、この婚姻色の魚体が卵巣や精巣など、栄養を最も蓄えている事から積極的に補食するのではないのかと
フィッシュイーターもターゲットを繰り返し補食するワケですから、補食の方向性をより効率良くするでしょう
人間だって、一度補食すれば(笑)?、子持ちししゃもには喜んでバイトしますが、産卵及び放精後の子無しししゃもには今一バイトしないですからね...
以上の点が、一部個人的見解も含めた「婚姻色」に於けるルアーカラー解析でしたが、如何だったでしょうか......
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