DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

男と女★アヌーク・エーメという匣

2009-03-31 | ドラマ・映画・演劇・アート
Un Homme et Une Femme - Claude Lelouch (1966)


アヌーク・エーメがため息が出るほど美しい。

この頃の女優・男優って、
「スクリーンの中だけの特別な存在」だった。
スクリーンの中でしか呼吸できないそういう造形物。
プライベートなんてものはなくて、
スクリーンの外ではスイッチが切られたマネキンのような。
そんなイメージ。
「映画」という立体的な時空間の匣(おり)のなかで演じられる物語は
完結したキネマティック・レコード。
現実ではないからこそリアルに迫ってくる仮想次元のリアリズム。

フランシス・レイの音楽から先に知って、
映画を見たのは随分後だったけど
フランス映画の独特の触手のようなしっとりとした空気感は
いつ見ても乾くことなく、まとわりついてくる。今もなお。
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