Un Homme et Une Femme - Claude Lelouch (1966)
アヌーク・エーメがため息が出るほど美しい。
この頃の女優・男優って、
「スクリーンの中だけの特別な存在」だった。
スクリーンの中でしか呼吸できないそういう造形物。
プライベートなんてものはなくて、
スクリーンの外ではスイッチが切られたマネキンのような。
そんなイメージ。
「映画」という立体的な時空間の匣(おり)のなかで演じられる物語は
完結したキネマティック・レコード。
現実ではないからこそリアルに迫ってくる仮想次元のリアリズム。
フランシス・レイの音楽から先に知って、
映画を見たのは随分後だったけど
フランス映画の独特の触手のようなしっとりとした空気感は
いつ見ても乾くことなく、まとわりついてくる。今もなお。
アヌーク・エーメがため息が出るほど美しい。
この頃の女優・男優って、
「スクリーンの中だけの特別な存在」だった。
スクリーンの中でしか呼吸できないそういう造形物。
プライベートなんてものはなくて、
スクリーンの外ではスイッチが切られたマネキンのような。
そんなイメージ。
「映画」という立体的な時空間の匣(おり)のなかで演じられる物語は
完結したキネマティック・レコード。
現実ではないからこそリアルに迫ってくる仮想次元のリアリズム。
フランシス・レイの音楽から先に知って、
映画を見たのは随分後だったけど
フランス映画の独特の触手のようなしっとりとした空気感は
いつ見ても乾くことなく、まとわりついてくる。今もなお。