※Rin様のMaster-DollとDREAM/ING111のコラボ企画第二弾、
お楽しみください☆
写真 : Emili Muraki様
https://www.facebook.com/emili.muraki
アートワーク :Rin様
111管理人は音楽は好きですが、テク含む演奏面については素養ゼロ;で、せっかくライヴにいっても「気持ちいい」「この音好き」「これは苦手;;」という思ったままのことしか書けないわけですが;;今回はMaster-DollのRin様とのコラボということで、MACHINE MESSIAH(マシーン・メサイア/以下MM)のライヴについていろいろ質問をしたところ真摯に答えてくださいました。
こちらも111初トライですが、インタビュー形式でお送りします。
(ちなみに111管理人、ちょっと本職はいってますです♪)
以下
Q:DREAM/ING 111 → A:Master-Doll
なお文中の青文字は、111管理人のDog earsです。
□□□□□□ ■■■■■■ □□□□□□ ■■■■■■ □□□□□□ ■■■■■■
Q:
今回の「24 : Learning To Fly(Master-Doll)」で、通常のハコモノライヴのデメリットとして指摘されていた、「中高域の尖がった音質の持ち上げ」「全ての音を大きくするミキシング」、私も気になりつつ、そういうものなのかな、と思っていました。どうしてそうなっちゃうのでしょうか?
A:
この問題は多くのハコ系にあることです。いや、ハコ系に限らず大きな会場でもあることです。何でもかんでも全楽器のレベルをあげ、イコライジングの調整をせずヴォーカルとミックスしてしまう現象。MMの今回のLive では中域の2KHzあたりの音から高域の4KHzあたりの音が、ハコでは珍しく耳障りではなく聞こえました。
これは何よりもギターとキーボードの被る上の周波数帯域での"尖り"がうまく抑えられている証拠です。ギターの抜ける音は2KHz以上が大事な要素を持ちますが、得てしてハコのLive はギターの音レベルを盛り上げ過ぎます。そしてキーボードの幅広い音域と喧嘩をして割れを作ります。PA上問題はなくても人間の耳で割れる場合があり、個体差からここを気にしないミキサー及びミュージシャンが多くいます。
又、ドラムの金物系の音もよく処理されており、やはりその帯域での喧嘩がありませんでした。これはステージ上で音を仕切れる能力と耳がある、そして現場のミキサーがよくMMの音を把握していた、と言えます。
限られた時間内でセッティングをしなくていけないので、ハコのミキシング調整は難しいかもしれません。しかしオーディエンスは好きなバンドやアーティストの為、良いLive を期待してお金を払い時間を取ってハコに来てくれています。片手間な調整はかえって出演者への悪評に繋がる場合があることを運営者は理解すべきですし、出演者も認識すべきです。
又、出演側もよく事前に運営側と打ち合わせをし、音・機材・照明等の調整や決め事をしなくては良いLive は期待出来ません。
それはどんな小さな会場でもドーム級でも、お金を頂いている以上最低限の努力のはずです。
他、ハコは自分達の設備機器やハコ内環境にも注意を怠る事無く常にトラブルや不清潔な環境を回避するようにするべきです。
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Q:
MMは本当に聞いていて音に集中することができました。
A:
激しく同感です。
彼らの演奏は演奏能力の高さと共に「音楽を観せ/魅せ、聴かせる」という能力に長けていました。これは多分にステージで音を調整出来る能力を、多彩な音を繰り出すキーボードの穐山さんが持っていたからと思います。
又、同時に帯域的に被るギターの井上さんも、穐山さんの音色を理解出来ているから「互いに潰れない音」を高らかに鳴らせたと感じます。
楽しんでもらう、良い演奏をする、いい音で聴いて観てもらう、MMはこの三拍子を自分達の強力な武器にして成功しています。
MMはあんまり曲自体に奇数拍子はないんですが(笑)
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Q:
どうしたら、「大人」なミキシングができるようになるのでしょう?
A:
才能とセンス、そして経験のまたもや三拍子(笑)。特定した音楽しか聴いていないと音決めも固定化され、よくない慣習化が始まります。他バンドと同じ音を求めるアーティストはいないはずですから、Live では個性を都度引き出すミキシング技術が必要です。
一例としてしっかりとしたジャズクラブの音、そこは音がいいです。何よりも音の悪いジャズのLive なんか行きたくないですよね。通常のジャズクラブですとシンプルな編成ですが、感心するほど各音のバランスが録れています。
ミキサーも重要な役をLive では担っています。これは言わなくとも関係者は誰でも知っていることです。ミキサーも重要なアーティストとしてそのLive に関わるべきです。これは全てのLive 音楽関係に言えることだと思います。単なるヘルプではなく「自分が盛り上げてやる」というくらいの意思でそのLive の音を仕切る。そう思えば自然とより良い音をオーディエンスに聴かせようとするはずです。その気構えが希薄なのが「悪い音」の根幹かと。
これらを考えないコンサート・ミキサーは"素人"です。普通、出演者は自分の音楽を素人に任せたくはありません。
以上より「大人になる」には「プロのミキサーになる」ことで解決出来ることです。
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Q:
"Prog'n'Roll"というのはいい言葉ですね!
両方をそなえていそうですし、新カテな印象もあります。
A:
これはゴンザレスさんが造語し井上さんから聞いた言葉です。ナイスな言葉だと思います。是非、著作権申請する事をお勧めします(笑)
MMの音は歌モノを大切にしながら演奏の妙技を出しています。曲内の構成も凝っています。とかくProgファン達が嫌う時期のProgサウンドに彼等のオリジナルなものを合体させ、良質な音楽を作り上げている。日本のProgバンドでは普通しません。理由は音楽性は別としてヴォーカルに相当なスキルが要求されるからです。これは英語・歌唱力・キャラ等の問題からです。MMはゴンザレスさんがいる事でこれをクリアしています。
日本において、というより世界でも少ない強烈な個性がMMにはあり、優れた楽曲で一層魅惑度が増しています。それが "Prog 'n' Roll" という音だと思います。
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Q:
あのグレードのライヴを2000円で体験できるなんて、なんていい時代なんでしょう!
と思いつつ、もっと評判になっていいのでは?という気もしますね。
A:
仰る通りです。川崎某所にてピンで出てもいいのでは?(笑)
確かに著名Progのコンサート代金は高いです。プロモート費用が掛かるのも理解出来ますが高額だとファン層が狭まっていきます。それらは常に今は満席ですが、はて、それが将来に繋がる?と自分は毎度感じていますし違和感があります。10年後のそのバンドは?リスナーは?と考えると、あまり高額なチケットだと"富裕層Rock"へと変遷する危惧を感じます。
35年以上もその世界が好きなこの老人がMMを知りビックリしました。\2,000は超お得だと強く思います。彼らと(嫌でなければ)握手だって出来ますし、サインだって貰えるでしょう(笑)
MMは「歳を取ったバンド」ですが(苦笑)、 over 50 エイジ寸前だろうが将来性があると感じます。
まっ、健康には気をつけて(笑)
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Q:
いくつかMMへの課題をあげておられましたが、クリアできそうでしょうか?
A:
これはアルバム制作に関しての課題ですが(ヴォーカル録りやリズムの躍動感)、Rock分野では常に難題な制作部です。が、MMはあのLive のクオリティをスタジオでも発揮しより精度のある作品として世に出して欲しいから敢えて言いました。
「作品」として彼らはまだ一つも世に残していません。自分が言いたいのは「先ず作品を残すこと」が最初の課題です。その中に色々な難題や苦悩があると思いますが、彼らはそれを解決出来ると素晴らしいアルバムが完成すると思います。
ゴンザレスさんも自分のヴォーカル・パフォーマンスをどこまで出せるか、そして声をどこまで被せるのか。井上さんのギターもどこまで熱くアルバムで表現出来るのか、そしてキーボードとの連携をどうアレンジしていくのか。彼らもその辺はよく理解しているようです。 Over 50 手前ですから(笑)
穐山さんのキーボードは先日のLive のまんまでも充分アルバムで通用する音ですが、きっとそれでは飽き足らないと感じます。アルバムでは縦横無尽なキーボードを聴かせて欲しいです。
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Q:
ちなみに今回ライヴで一番お好きな曲(もしくは歌詞/一節)は?
A:
Learning To Fly (On This Ground We Lie)です。
曲、展開、歌詞、三拍子(笑)素晴らしい!
Live での演奏やパフォ(演奏のパフォーマンスではなく効果の意味)も良かったです。
MMの特徴がよく出た曲でMMのオリジナリティが凝縮されていると感じました。
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Q:
今回のM-D/111コラボ企画はRin様のご提案でしたが、
どうしてコラボにしようと思われたのでしょうか?
A:
自分はあまり他者の音盤紹介やLiveの感想を諸般より書きません。書くのヘタですし(苦笑)。書く場合は特別な時です。その際、利益供与は一切ありません。
が、この前シルエレでのLive記事を『M-D』で書いたのですが、紙面が足りず限定された内容となってしまいました。(15 : Power of Music )もっと専門的なこととオーディエンスとしての感想を書きたかったのですが...。この記事は評判が良かっただけに悔いが残りました。
そこでその後思ったのが、「"感想手記"と"専門的(音楽・運営)内容"を独立させた記事を書きたい。それも別場所に分けてみたい。それは読み手も書き手もそれぞれ知りたい事や趣味性が違うはずだから、そこを端的に伝えたい」こう思い、いつかやってみたいな、と思っていました。
そしてLive の大小には関係なく書いてみたいと思っていたところ、MMの見事なLive に参戦し、「あっ、これを書かずしてなんとする」と思いました。
『111』は自分の大好きなBlogです。音楽感想も沢山あり多角的な方面の手記が沢山あります。この『111』を「借りずになんとする」とも思い(笑)、今回無理を言いお願いしたものです。
Q:たいへん光栄です。そして技術的な裏付けをいただけてとても勉強になりました。私のような主観リスナーは多いと思うので、「どうしてそう感じられるのか」を教えていただけることは、音楽を楽しみ、より理解する上でも大切だと感じています。
貴重なお話をありがとうございました!
もう1つ伺いたいお話がありますが、これはMMのお話だけではないので、
また機会を改めます。
よろしくお願いいたします。
M-D/111collablog・1
24 : Learning To Fly(Master-Doll)
MACHINE MESSIAH☆四ツ谷アウトブレイク 5/19 (DREAM/ING 111)
■関連
MACHINE MESSIAH(マシーン・メサイア)
House of Rocks “OUTBREAK!” -「四谷アウトブレイク!(ライブハウス)」
お楽しみください☆
写真 : Emili Muraki様
https://www.facebook.com/emili.muraki
アートワーク :Rin様
111管理人は音楽は好きですが、テク含む演奏面については素養ゼロ;で、せっかくライヴにいっても「気持ちいい」「この音好き」「これは苦手;;」という思ったままのことしか書けないわけですが;;今回はMaster-DollのRin様とのコラボということで、MACHINE MESSIAH(マシーン・メサイア/以下MM)のライヴについていろいろ質問をしたところ真摯に答えてくださいました。
こちらも111初トライですが、インタビュー形式でお送りします。
(ちなみに111管理人、ちょっと本職はいってますです♪)
以下
Q:DREAM/ING 111 → A:Master-Doll
なお文中の青文字は、111管理人のDog earsです。
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Q:
今回の「24 : Learning To Fly(Master-Doll)」で、通常のハコモノライヴのデメリットとして指摘されていた、「中高域の尖がった音質の持ち上げ」「全ての音を大きくするミキシング」、私も気になりつつ、そういうものなのかな、と思っていました。どうしてそうなっちゃうのでしょうか?
A:
この問題は多くのハコ系にあることです。いや、ハコ系に限らず大きな会場でもあることです。何でもかんでも全楽器のレベルをあげ、イコライジングの調整をせずヴォーカルとミックスしてしまう現象。MMの今回のLive では中域の2KHzあたりの音から高域の4KHzあたりの音が、ハコでは珍しく耳障りではなく聞こえました。
これは何よりもギターとキーボードの被る上の周波数帯域での"尖り"がうまく抑えられている証拠です。ギターの抜ける音は2KHz以上が大事な要素を持ちますが、得てしてハコのLive はギターの音レベルを盛り上げ過ぎます。そしてキーボードの幅広い音域と喧嘩をして割れを作ります。PA上問題はなくても人間の耳で割れる場合があり、個体差からここを気にしないミキサー及びミュージシャンが多くいます。
又、ドラムの金物系の音もよく処理されており、やはりその帯域での喧嘩がありませんでした。これはステージ上で音を仕切れる能力と耳がある、そして現場のミキサーがよくMMの音を把握していた、と言えます。
限られた時間内でセッティングをしなくていけないので、ハコのミキシング調整は難しいかもしれません。しかしオーディエンスは好きなバンドやアーティストの為、良いLive を期待してお金を払い時間を取ってハコに来てくれています。片手間な調整はかえって出演者への悪評に繋がる場合があることを運営者は理解すべきですし、出演者も認識すべきです。
又、出演側もよく事前に運営側と打ち合わせをし、音・機材・照明等の調整や決め事をしなくては良いLive は期待出来ません。
それはどんな小さな会場でもドーム級でも、お金を頂いている以上最低限の努力のはずです。
他、ハコは自分達の設備機器やハコ内環境にも注意を怠る事無く常にトラブルや不清潔な環境を回避するようにするべきです。
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MMは本当に聞いていて音に集中することができました。
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激しく同感です。
彼らの演奏は演奏能力の高さと共に「音楽を観せ/魅せ、聴かせる」という能力に長けていました。これは多分にステージで音を調整出来る能力を、多彩な音を繰り出すキーボードの穐山さんが持っていたからと思います。
又、同時に帯域的に被るギターの井上さんも、穐山さんの音色を理解出来ているから「互いに潰れない音」を高らかに鳴らせたと感じます。
楽しんでもらう、良い演奏をする、いい音で聴いて観てもらう、MMはこの三拍子を自分達の強力な武器にして成功しています。
MMはあんまり曲自体に奇数拍子はないんですが(笑)
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どうしたら、「大人」なミキシングができるようになるのでしょう?
A:
才能とセンス、そして経験のまたもや三拍子(笑)。特定した音楽しか聴いていないと音決めも固定化され、よくない慣習化が始まります。他バンドと同じ音を求めるアーティストはいないはずですから、Live では個性を都度引き出すミキシング技術が必要です。
一例としてしっかりとしたジャズクラブの音、そこは音がいいです。何よりも音の悪いジャズのLive なんか行きたくないですよね。通常のジャズクラブですとシンプルな編成ですが、感心するほど各音のバランスが録れています。
ミキサーも重要な役をLive では担っています。これは言わなくとも関係者は誰でも知っていることです。ミキサーも重要なアーティストとしてそのLive に関わるべきです。これは全てのLive 音楽関係に言えることだと思います。単なるヘルプではなく「自分が盛り上げてやる」というくらいの意思でそのLive の音を仕切る。そう思えば自然とより良い音をオーディエンスに聴かせようとするはずです。その気構えが希薄なのが「悪い音」の根幹かと。
これらを考えないコンサート・ミキサーは"素人"です。普通、出演者は自分の音楽を素人に任せたくはありません。
以上より「大人になる」には「プロのミキサーになる」ことで解決出来ることです。
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"Prog'n'Roll"というのはいい言葉ですね!
両方をそなえていそうですし、新カテな印象もあります。
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これはゴンザレスさんが造語し井上さんから聞いた言葉です。ナイスな言葉だと思います。是非、著作権申請する事をお勧めします(笑)
MMの音は歌モノを大切にしながら演奏の妙技を出しています。曲内の構成も凝っています。とかくProgファン達が嫌う時期のProgサウンドに彼等のオリジナルなものを合体させ、良質な音楽を作り上げている。日本のProgバンドでは普通しません。理由は音楽性は別としてヴォーカルに相当なスキルが要求されるからです。これは英語・歌唱力・キャラ等の問題からです。MMはゴンザレスさんがいる事でこれをクリアしています。
日本において、というより世界でも少ない強烈な個性がMMにはあり、優れた楽曲で一層魅惑度が増しています。それが "Prog 'n' Roll" という音だと思います。
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あのグレードのライヴを2000円で体験できるなんて、なんていい時代なんでしょう!
と思いつつ、もっと評判になっていいのでは?という気もしますね。
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仰る通りです。川崎某所にてピンで出てもいいのでは?(笑)
確かに著名Progのコンサート代金は高いです。プロモート費用が掛かるのも理解出来ますが高額だとファン層が狭まっていきます。それらは常に今は満席ですが、はて、それが将来に繋がる?と自分は毎度感じていますし違和感があります。10年後のそのバンドは?リスナーは?と考えると、あまり高額なチケットだと"富裕層Rock"へと変遷する危惧を感じます。
35年以上もその世界が好きなこの老人がMMを知りビックリしました。\2,000は超お得だと強く思います。彼らと(嫌でなければ)握手だって出来ますし、サインだって貰えるでしょう(笑)
MMは「歳を取ったバンド」ですが(苦笑)、 over 50 エイジ寸前だろうが将来性があると感じます。
まっ、健康には気をつけて(笑)
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いくつかMMへの課題をあげておられましたが、クリアできそうでしょうか?
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これはアルバム制作に関しての課題ですが(ヴォーカル録りやリズムの躍動感)、Rock分野では常に難題な制作部です。が、MMはあのLive のクオリティをスタジオでも発揮しより精度のある作品として世に出して欲しいから敢えて言いました。
「作品」として彼らはまだ一つも世に残していません。自分が言いたいのは「先ず作品を残すこと」が最初の課題です。その中に色々な難題や苦悩があると思いますが、彼らはそれを解決出来ると素晴らしいアルバムが完成すると思います。
ゴンザレスさんも自分のヴォーカル・パフォーマンスをどこまで出せるか、そして声をどこまで被せるのか。井上さんのギターもどこまで熱くアルバムで表現出来るのか、そしてキーボードとの連携をどうアレンジしていくのか。彼らもその辺はよく理解しているようです。 Over 50 手前ですから(笑)
穐山さんのキーボードは先日のLive のまんまでも充分アルバムで通用する音ですが、きっとそれでは飽き足らないと感じます。アルバムでは縦横無尽なキーボードを聴かせて欲しいです。
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Q:
ちなみに今回ライヴで一番お好きな曲(もしくは歌詞/一節)は?
A:
Learning To Fly (On This Ground We Lie)です。
曲、展開、歌詞、三拍子(笑)素晴らしい!
Live での演奏やパフォ(演奏のパフォーマンスではなく効果の意味)も良かったです。
MMの特徴がよく出た曲でMMのオリジナリティが凝縮されていると感じました。
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今回のM-D/111コラボ企画はRin様のご提案でしたが、
どうしてコラボにしようと思われたのでしょうか?
A:
自分はあまり他者の音盤紹介やLiveの感想を諸般より書きません。書くのヘタですし(苦笑)。書く場合は特別な時です。その際、利益供与は一切ありません。
が、この前シルエレでのLive記事を『M-D』で書いたのですが、紙面が足りず限定された内容となってしまいました。(15 : Power of Music )もっと専門的なこととオーディエンスとしての感想を書きたかったのですが...。この記事は評判が良かっただけに悔いが残りました。
そこでその後思ったのが、「"感想手記"と"専門的(音楽・運営)内容"を独立させた記事を書きたい。それも別場所に分けてみたい。それは読み手も書き手もそれぞれ知りたい事や趣味性が違うはずだから、そこを端的に伝えたい」こう思い、いつかやってみたいな、と思っていました。
そしてLive の大小には関係なく書いてみたいと思っていたところ、MMの見事なLive に参戦し、「あっ、これを書かずしてなんとする」と思いました。
『111』は自分の大好きなBlogです。音楽感想も沢山あり多角的な方面の手記が沢山あります。この『111』を「借りずになんとする」とも思い(笑)、今回無理を言いお願いしたものです。
Q:たいへん光栄です。そして技術的な裏付けをいただけてとても勉強になりました。私のような主観リスナーは多いと思うので、「どうしてそう感じられるのか」を教えていただけることは、音楽を楽しみ、より理解する上でも大切だと感じています。
貴重なお話をありがとうございました!
もう1つ伺いたいお話がありますが、これはMMのお話だけではないので、
また機会を改めます。
よろしくお願いいたします。
M-D/111collablog・1
24 : Learning To Fly(Master-Doll)
MACHINE MESSIAH☆四ツ谷アウトブレイク 5/19 (DREAM/ING 111)
■関連
MACHINE MESSIAH(マシーン・メサイア)
House of Rocks “OUTBREAK!” -「四谷アウトブレイク!(ライブハウス)」