あすなひろし原画展
YASUDA ART LINK ギャラリー“TOKYO”
日時:2010年6月30日(水)~7月14日(水)11:00~19:00
※会期中は無休で営業。
料金:700円(学生 500円 ※入口にて学生証をご掲示ください)
ちゃとと様のつぶやきで知って、
これはいかねば!と行って参りました。
トークイベントがあるというので、それも目的に。
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「あすなひろし原画展」の開催に伴い、あすなひろしの再評価に当たって大きな役割を果たされているマンガ家、みなもと太郎先生とあすなひろしの代表作の一つである「青い空を、白い雲がかけてった」シリーズに登場する夏子先生のモデルとなった、あすなひろしの実姉、今中鏡子さんを招いてのトークイベントが催されます。
あすなひろしの隠れたエピソードに触れられる貴重な機会です。皆様のご来場をお待ち申し上げております。
日時:7月4日(日)15:00スタート
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神保町から会場への道は、日曜日で閑散・・・
「あんまり行く人いないのかなぁ?」と思いつつ
会場につくと、中はびっしり・・・入り口に列ができるほどの
盛況ぶり。
主催者側も予想外だったみたいで、
半分以上は立ち見(私も立ち見)。
あすな先生のお姉さま・今中鏡子さんいはく、
「4-5人くらいなら座談会にしてみんなでおしゃべりをすれば
いいかな、と思ってなにも考えてこなかった;;」そうで
誰かバトンタッチしてください、とお願いされ、
実際トーク後半、会場からCOMの元編集者と、みやわき心太郎先生を
ひっぱりだして(笑)バトンタッチ。
いや、おしゃべり楽しかったですし、いじめられっこだった
あすな先生をかばった話など、まさに夏子先生☆
会の仕切り方もてきぱきとされていて、
実に颯爽とカッコイイ!
(息子さん=あすな先生の甥っ子はデザイナーで、
会場企画もされたそう。会場を撮影されていました。
どことなくあすな先生の面影があります。)
メモしたり録音されてた方がおられたので
また詳細アップされると思いますが。ざっとメモ。
●くえないマンガ家で派遣組織を作っていて
あちこちの先生のところに派遣→相性があうと定着。
●紙質の悪さ
●「16ページもかけるはずがない」「そんなにいるのか?」という編集部。
長編という発想がなくページがもらえないので、
どうしても1ページのコマ数が増える。25コマなど・・・。
みなもと先生のあすな先生へのものすごいファンっぷりも
感動でした。(偽名の作品を一発で見分けたそう。
当時の作品をファイルにいれておられ、数点を大切に見せてくださいました。
ファンたるものかくあるべし!)
1日かかっても追い切れないだろう、
興味深い話でいっぱいでした。
あすな先生が水野英子先生に恋してたというロマンティックな暴露話も。
(本当は水野先生も呼ぼうと思ったけど、来訪者が少ないと
失礼なのでやめたそう。残念!!!)
・・・最後の闘病のお話は胸がつまりました。
あすな先生、晩年は肉体労働をされていたんですね。
知らなかった・・・
なんだか、先生の作品そのもののような
まっすぐさ、まじめさ、そしてある種のおん念に近い信念、
あの時代の空気を感じました。
同時に、あすな先生のお話を読むと、いつも心の中に
もやっとした塊が残ったなぁ、という記憶も甦りました。
忘れてたなぁ・・・
私はわかってませんでしたが、著名な方がけっこうこられてた
みたいで、イベント後、あちこちでグループができて
業界話に花が咲いていました。
締め切りがー、とか、今度の作品はー、とか
現役マンガ家さんがけっこうこられれたのかなぁ?
ご年配の方は編集サイドかな?
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会場は撮影可でした。ふとっぱら☆
でも写真では再現できない、という自負もあるからかも。
実際、細かい線描写はマクロ撮影でも写りません。
みなもと先生が「漫画家を志す人はデビュー前に
あすな先生の原画なんてみるもんじゃない」と
おっしゃってましたが、なんとなく理解。
一部ですが、アップ。
(途中で、撮影する気がなくなるほどの美しい描写でした)
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全部白抜き線。ホワイトを使わず。
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スクリーントーンではなくかけあみ+白抜き線。
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セロ弾きのゴーシュ。1コマのこの表現力。
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少女マンガ時代。水野先生の影響大。
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引き込まれる構成力。
●会場風景
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夏子先生♪今中鏡子さん。魅力的で素敵な女性でした。
いつもあすな先生がひざの上にいて、今も赤ちゃんの時の頭のにおいが
離れないとか・・・兄弟っていいな。