DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

10/28★乙女オフin 宇都宮 PART2

2009-10-30 | 日記/備忘録/独り言/その他
PART1 はこちら

資料館から出てくると13時過ぎ。
ちょうどお腹が空いたので、アジアンレストラン『象の家』でランチ。


野菜たっぷりで美味しかった!。
(写真はサイドディッシュ。他にピーナッツドレッシングのサラダ、メインの豚肉と目玉焼きと野菜のお皿、珈琲付きで1000円!!!)

このお店もしっかり大谷石建築物。ミソというあまり材質のよくない大谷石をうまく壁面に使用していて、いい感じの雰囲気が出てました。ここはトイレも大谷石仕立てで壁面に写真や絵が飾られていてお洒落でしたー♪(やっぱり写真撮っておけばよかった;;)

次はろまんちっく村
ここだけでも軽く1日過ごせそう♪
久々に見た植物園も楽しかった!ちょっとプチ冒険島感覚でした。

uoco様・nema様の太陽姉妹が用意してくださったおやつ、
こういうのってウレシ・タノシ・ダイスキ♪

最後の〆は奇景、長岡百穴古墳
うーん、開放されたカタコンベ(?カタコンベ=地下墓所ですね;;でも空気感が似てるー)のような奇景。中に1つずつ仏像が彫られていて、岩肌の感じや色、重なる墓穴全体のガウディ的曲線、もうものすごく心魅かれるのですが、やっぱりお墓ということでどこかコワクて(汗;)細かな写真は撮れず;;それにしても、このような古墳が公園のように無造作にぽん!と存在しているなんて、凄し!

その後、素晴らしい夕陽(とツボな鉄塔の数々)を見ながら駅近くの商業エリアに戻って、オリオン通りを歩きました。ここはuoco様のブログで何度か拝見していたので、あー、あのイベントはここだったのね!とか思いつつ。ジャズが流れるアーケードっていいなー♪

そして最後のイベントは、餃子!
uoco様お薦めの来らっせで、有名店4店舗の6種類の餃子を食べ比べ♪

焼き餃子はもちろん、揚げ餃子も水餃子も美味しかったです。
しっかり自宅用のおみやげもゲットして、帰路についたのでした。

その他の立ち寄りメモ/覚えてる範囲;;;
●作新学院
●足利事件の宇都宮地裁
●砂場事件のあった学校
●ナベサダの実家


9時前に家を出て家に着いたのが20時半。
疲れもまったくなく、楽しく・美味しく・充実したオフ会でした♪
皆様、ありがとうございました!
コメント (10)
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10/28★乙女オフin 宇都宮 PART1

2009-10-29 | 日記/備忘録/独り言/その他
乙女オフ仲間のラッコ庵様&ちゃとと様と、uoco様の地元/宇都宮に行って参りました♪
今回、uoco様のお姉さまのnema様が車を出してくださって、そのうえ、見どころをぎゅっと集約して上質エッセンスにして回ってくださったおかげで、1日で3日分くらいの超充実度でした!感謝×∞です♪
ラッコ庵様の「できれば大谷資料館に」という提案に乗っかりつつ、私自身は「ぎょうざー♪」としか考えてなくって(オイオイ)皆様に400%お任せしきった感じだったのですが、nema様がもうプロのツアープランナー並の名コーディネイターぶり♪そういうスキルやセンスや配慮が皆無な(汗;;)わたくしはもうただただ感動です!

実は市内にも大谷石建造物が多々あるということで、戦争で焼け残った蔵や石垣、そうした建造物をリメイクした建物などで有名なものを教えていただきました。いや、そうしてみると本当に市内のあちらこちらに大谷石が使われていて、すごく贅沢な感じ。私からすれば知らない事はなさそうなuoco様でさえもが「知らなかった!」という超穴場のオンパレードでした!
カトリック松が峰教会

他にも、旧篠原家住宅、おしゃれな創作レストラン『石の蔵』、青源味噌、等々・・・いずれもそれぞれ年月に晒されながらも生き残ってきた、独特の風情と表情があります。
石の見方(グレード)も教えていただいて、にわか大谷石研究家に変身♪

その後も有名な

平和観音
大谷景観公園、大谷の奇岩群、旧帝国ホテルの壷、等々
迫力&ユニークな大谷石の景色や建築物物を堪能。
どれをとっても、1つ分の記事が書けちゃう充実した内容でした。

そしていよいよ資料館/大谷石地下採掘場跡へ。

当日の坑内温度は11度。中に入るともっと湿度が高いのかな?と思っていたのですが、なんかお肌にいい感じ(笑)のひんやり爽やかな空気感。ただ、しばらくいるとさすがに身体の芯のほうから冷えてきます。イベントだけでなく結婚式にも使われるということですが、ウエディングドレスだと長時間はツライかも。

暗い坑内は照明の効果もあって、有名デザイナーが演出した現代建築のよう。数箇所設定&演出されたステージスペース以外でも、天井部に地上への開口部があって、そこから降り込む雨がたまっている場所や、オベリスクのようなオブジェがある場所等、採掘場跡全体が大きなアート装置のようでした。空間としてはすごく好き。(でもちょっとこわくってー;写真がなかなか撮れなかった&帰ってきてから3枚削除しますた;;)イベント時に行ってみたいかも。






PART2に続きます♪

おまけ:
つばさとMAX連結部

モスラなkiss♪

関連:
大谷石地下採掘場跡/地下空間の利用
映画『魍魎の匣』で使っていたとわ!あの指令室とかだなー。
映画見直してみなくっちゃ。
コメント (2)
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3D実写版 攻殻機動隊★素子役は誰?

2009-10-26 | ドラマ・映画・演劇・アート
ドリームワークスの3D実写版「攻殻機動隊」で脚本家交代。素子役は誰?
この脚本家交代のニュースを受け、米Cinematicalは「誰が草薙素子を演じるべきか?」として、5人の女優を挙げている。まず、日本人の役は日本人女優からということで、「キル・ビル」のGOGO夕張役で世界的に有名な栗山千明。次いで「イーオン・フラックス」のイーオン役の髪型が素子役にピッタリなシャーリーズ・セロン。そして香港映画界から、「ダイ・ハード4.0」などのアクション映画の経験豊富なマギー・Q。さらにTVシリーズ「ターミネーター/サラ・コナー クロニクルズ」のサラこと、英国人女優レナ・ヘディ。最後に「フィフス・エレメント」「バイオハザード」で未来世界を経験済みのミラ・ジョボビッチの5名だった。実写版で誰があの素子を演じるのか、大注目だ。

ドリームワークスによる実写映画版『攻殻機動隊』は3D!新しい脚本家の参加が決定


原作×アニメファン(押井・神山ファン)としては、
もう思いっきり別ものとして作ってほしい気もするので(てか別物だし)
例えば全員ロシアや北欧圏の俳優とか、
まだ押井監督の『アヴァロン』風味なら・・・と思ったりもしつつ。
が、アメリカンな超SFアクション巨篇とかになりそうな悪寒。
個人的には100×∞歩譲ってもミラ・ジョボビッチだけはナイ!と思います。
『ウルトラヴァイオレット』で十分だろ、と;;(・・・あ、でも唯一の旧ソ連出身者だ;;)

同じ3Dならドリームワークスよりはピクサーのほうがよかったなぁ、せめて。

ま、日本で作ったとしても別物は別物だろうし
「実写化は別物」で、ま、いいか、デス。


参考写真:近そうな写真を探してみたつもりですが、
     栗山千明さんとレナ・ヘディさんは該当写真が見つけられず;;


栗山千明 公式サイト


シャーリーズ・セロン/イーオン・フラックス フォトギャラリー(Yahoo!!映画)



マギー・Q フォトギャラリー(Yahoo!!映画)



レナ・ヘディ フォトギャラリー(Yahoo!!映画)


ミラ・ジョヴォヴィッチ/ウルトラヴァイオレット フォトギャラリー(Yahoo!!映画)

おまけ:
攻殻機動隊 実写版

これは・・・てか、この方向は・・・意外と「あり」かもw

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ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~★10/21 立川シネマシティ

2009-10-22 | ドラマ・映画・演劇・アート

『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』


goo映画
監督:根岸吉太郎
原作:太宰治
出演:松たか子/浅野忠信/室井滋/伊武雅刀/光石研/山本未來/鈴木卓爾/小林麻子/信太昌之/新井浩文/広末涼子/妻夫木聡/堤真一


日曜日にご近所の遊び仲間とお茶をして、最近見た映画や芝居の話になり、「ヴィヨンの妻を見たいのよー」と言ったら「私もー!!」と話がまとまってレディースデーに見て参りました。

非常にきちんと真面目に正攻法で撮られた作品という印象。
暗めの画面で、ゆうるりまったり流れる時間が心地よく、
ともすれば眠りに誘われそうになりつつ(汗;;)。

実はキャストをはじめて聞いた時、一番違和感を感じた松たか子さん。
最初はやはり「松さんに辛抱する女は似合わないなー」と思ってたのですが
愛する人を守るための独特の“女”の計算なき計算、
無垢なしたたかさ、そして強さが巧みに表現されていて、
思いの外ぴったりで、見事な演技でした。
この作品の主役は彼女=佐知なんだな、と。

かえってぴったりだと思っていた浅野さんの、線の細さ・存在感の希薄さが気になったかも(これは、キャラの濃い松さんとの組みあわせの影響もあるでしょうが)。それは広末涼子さんにも言えて、浅野さんとの並びはよい感じでしたが、個人的にはこの役はある意味もっと毒が欲しかったかな、と。

佐知に思いを寄せる純情な工員の妻夫木聡、佐知をどこか見下しながら、彼女に惹きつけられる「社会的成功者」堤真一、この男性2人と佐知との間合いがとてもよかった。「女/性」が出てました。
そしてだからこそ最後の最後のシーンで、大谷を追いかけてつかまえる(現世につなぎ止める)佐知の強さ(ある種の母性)が鮮やかなのかな、と。

室井滋さんと伊武雅刀さんの小料理屋の、人のいい夫婦がすごく味わいあって、煮詰まって澱み気味な空気をさらりと和ませる感じで、非常によかったです。

電車のシーンで出てくる吉祥寺、小金井、国分寺…。武蔵野市民にはちょっと親しみわく作品でもあります。

大宰作品は、この他に『斜陽』『パンドラの匣(はこ)』が公開中。来春には『人間失格』。せっかくの生誕100周年なので、全部を一堂に集めて観賞できる機会とかがあれば楽しいのにな、と思います。来年に期待しよう。

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アンヴィル!夢を諦めきれない男たち★10/20 Zepp Tokyo

2009-10-21 | ドラマ・映画・演劇・アート
『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』公式サイト

『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』ANVILスペシャルイベント+先行上映会
行って参りました。
goo映画様、素敵な機会を感謝です!!
場所はZepp Tokyo
ちょっとひさびさの東京テレポート、お台場パレットタウンです。




ヘヴィメタが鳴り響く会場は、試写会というよりライブ会場そのもの。お客も、アンヴィルファン、HMファン、もしくはバンド関係者、そこに映画ファンが混じっている感じで、いつもの試写会とはガラリと毛色が違った雰囲気。定刻になると、会場からライブ前のような掛け声や歓声が・・・

そこに司会者の襟川クロさんがびしっと決まったタイトなファッションで登場(ド迫力♪)、ガバシ監督へのインタビューがスタートします。アンヴィルの大ファンで若い頃ローディーまでしていたという監督、彼らへの思いの熱さが伝わってきます。この映画に惚れ込んでアメリカでも応援にかけつけたという「キアヌ・リーブスも本当は今日ここにくるはずだったんだけど」残念ながら監督からのメッセージだけ。
2人が退場し、画面に日本のサポーターとしてTOKIOの長瀬智也 くんが登場、HM系のゲストかと思っていた方が多かったみたいで、場内少々意外という感じのどよめき。で、予想外に長く&熱く映画について語る長瀬くんであった(彼もけっこう長くバンドやってるもんなぁ、と。あと映画を見た後だと男同士の友情という部分で、感じ入る部分あるだろうな、と納得)。

で、いよいよ上映なのですが、映画の感想は後ほど。

映画終演後、スクリーンが上にあがって、その後ろにアンヴィルが!映画の感動がさめやらないファンが一気にステージ前になだれ込んで、オールスタンディング状態でライブスタートです!いや、場所が場所だけに「もしかしたら」とは思っていたけど、やっぱり生サウンドが聞けるのはラッキー!!!
「Metal On Metal」を演奏しおわったメンバーと監督へクロさんがインタビュー。この映画ができるまで、とか、今の気持ちは?とか。そんなインタビューの間も掛け声や歓声がやまず、メンバーも指さししたり、ジョークを飛ばしたり、すごくホットでフレンドリーな空間で、映画の内容とシンクロして、じわわーんときました。
観客のWe Want Rock!!の歓声に押しきられる形でアンコール。これにはクロさんも「本当は試写会なので1曲の予定だったんですよー」と。ド迫力の演奏、楽しそうなメンバー、うーん、ますます得した気分♪

ネタばれしちゃうので、ちょっとだけですが、この映画、キーワードは日本です。挨拶でもメンバーが「日本は俺達のヒーロー」と言ってましたが、ラスト間際すごく感動的&印象的なシーンがあって、私はそのシーンでどわーと涙が・・・(アーティストにとってのライブ、というものの意味を考えさせられました。いい演奏をすればいい、というものでもないのね、と。)

来春にはライブがあるみたいですね。
夢が確実に現実になっていく、その瞬間に立ち会ってるのかも。
運もタイミングもあるだろうけど、それを引き寄せたのは、今回は彼ら自身の夢見続けるエネルギーだなぁ。

内容はgoo映画から
80年代初頭、スラッシュ・メタルの旗手として脚光を浴び、多くのバンドからもリスペクトされたカナダのへヴィ・メタル・バンド“アンヴィル”。1984年には日本で開かれたロック・フェスに出演し、大観衆の前で熱演。そしていま、アンヴィルのヴォーカルでリーダーのスティーヴは、給食配給センターで働いている。結成時依頼のメンバーで親友のロブは無職だ。バンドは続けているが、かつての人気はない。そんな彼らに、ヨーロッパツアーの話が舞い込んだ。2人は再起をかけるが…。

ライブといっても地元での趣味レベルの現状、そしてそこからの脱却とミュージシャンとしての成功を夢見て、ヘヴィなスケジュールでのツアーをしたりレコーディングをしたり・・・と書くと、なんか“どん底からはい上がる努力の物語”になってしまうのだけど、でもって確かに努力も凄いのだけど、なにより夢を諦めない、今を存分に生ききることの素晴らしさ、そしてどんな状態でもその瞬間の人生を心から楽しんでいる、そんな超前向きなエネルギーが印象的な作品です。音楽業界の裏側も垣間見れて、興味深いです。

いつもものすごく明るく、メンバーに夢を託されていることで、自分を奮い立たせながら、時にストレスで苦しむリップス、結成時以来のメンバーで親友のロブとの友情&信頼しあうがこその罵りあい・葛藤・・・カメラがすごく近くて自分もその場にいるような錯覚を起します。
家族、仲間、友達・・・見終わった後に残るのがそうした“人と向きあうことの暖かさ”であることもまた、この映画の魅力かも。ソウルメイトとしかいいようがないしっかりした絆を感じさせてくれるリップスとロブがちょっとうらやましくなりました。

「やるしかない。」
HMファンはもちろん、かつて夢をもっていて、諦めきれない/諦めていないすべての大人たちのための作品だと思います。

関連:

試写会がヘヴィメタライブに!大興奮の観客はトークショウそっちのけでアンコール!

いまだブレイクせず!…メタリカに影響を与えたヘビメタバンド!50歳のボーカルを直撃!

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Victorian Dreamers

2009-10-19 | ドラマ・映画・演劇・アート
最近リア友含めてついついメールでお茶を濁しがちですが、紙モノフェチなわたくしとしては、できるならば&機会があるならば、大好きなポストカードやレターセットでお便りを出したい♪
このままだとゼッタイ使い切らずに寿命がきてしまふ;;→ダンナにリサイクルゴミされてしまう;;・・・あ、なんかロマンが一気になくなった気もしますが・・・;
いえいえ。最近こんな絵を見たよと伝えたり、同じ趣味をわかち合ったり、いかがでしょう?と反応を伺ったり、意表をついたり、贈り物に添えたり・・・私にとって誰かに送るポストカードを選ぶのは至福の一時です。

・・・と、いうわけで「どれにしようかな♪」と大好きなポストカードたちを眺めていて、そういえば『Victorian Dreamers』という展覧会に行ったなぁ、いつだったっけ、と図録をひっぱりだす(こういう時ばかりは、図録を買っておいてよかっタと思いまする)。1989年。10年前ですね。ポストカードの郵便番号枠がまだ5枠だしー。

表紙にもなっているワッツの「希望」と、バーン・ジョーンズ、ウォーターハウスの作品を楽しみに行った記憶がうっすらあるのだけど、ポストカードではフレデリック・レイトン作品が目立つ。今思えば淙々たる作品が来てたんだなぁ。

このあたりの作品は女性がとても美しくって大好きなのです・・・と書きつつ、このあたりってどのあたりだ?(大汗;;)

というわけでちょっとだけお勉強メモ。

■後期ヴィクトリア、ラファエル前派、象徴主義、世紀末の画家の整理

ヴィクトリア朝(Victorian era)
ヴィクトリア女王がイギリスを統治していた1837年から1901年の期間を指す。この時代はイギリス史において産業革命による経済の発展が成熟に達したイギリス帝国の絶頂期であるとみなされている。
●1851年 万国博覧会
●1859年 チャールズ・ダーウィンの『種の起源』発刊
●1888年「切り裂きジャック」
画家:
・フレデリック・レイトン
・ローレンス・アルマ=タデマ
・ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

・サー・エドワード・ジョン・ポインター/嵐の精

ラファエル前派(Pre-Raphaelite Brotherhood)
19世紀の中頃、ヴィクトリア朝のイギリスで活動した美術家・批評家(また時に、彼らは詩も書いた)から成るグループである。19世紀後半の西洋美術において、印象派とならぶ一大運動であった象徴主義美術の先駆と考えられている。
・ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
・ウィリアム・ホルマン・ハント
・ジョン・エヴァレット・ミレイ

象徴主義(しょうちょうしゅぎ)
19世紀末を中心に台頭した芸術運動。
イギリス
・ エドワード・バーン=ジョーンズ
 ラファエル前派

フランス
・ギュスターヴ・モロー
・オディロン・ルドン
・ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ
・カルロス・シュヴァーベ
・アルフォンス・オスベール

ベルギー
・ フェルナン・クノップフ

世紀末芸術
1890年代から20世紀初頭にかけて、おもにヨーロッパの都市を中心に流行した諸芸術のなかで一定の傾向を示す一群のことを指す。一般に、幻想的・神秘的・退廃的な性格を有するとされる。(ただし、一定の流派を指す用語ではない)
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訃報■加藤和彦さん

2009-10-17 | 日記/備忘録/独り言/その他
「あの素晴しい愛をもう一度」加藤和彦さんが自殺(朝日新聞) - goo ニュース


ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンド、いつも新しい音楽の扉を開いてこられた方という印象。

安井かずみさんとの都会人的な生活の楽しみ方も時代を先取りしていて。

でも、好きなアーティストか?と聞かれたらちょっと微妙。

クセのある独特の文化人的スノッブなにおいに拒絶反応を起した時もありました。

が、著書を見かけると手に取ってしまう、そんな距離感で。

同時代ちょっと先をずっと頑張って走っておられた存在でした。



どうして?・・・とは言いません。

ご冥福をお祈りします。



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カムイ外伝★10/15 大ヒット御礼舞台挨拶

2009-10-16 | ドラマ・映画・演劇・アート

※写真はオリコンより

大ヒット御礼舞台挨拶、行って参りました。
映画を見るのも3回目になりまス;;
以下、完全ミーハーモード爆裂です(汗;;)

今回は前から5列目(前2列はマスコミ席なので実質3列目)。
ほとんど遮るものなく、そこに松山くんがいるー、という距離感で、至福のひとときでした。

詳細が早くも公式サイトにアップされています♪
公式サイト

監督以外の登壇者3名(松山ケンイチ 森山開次 坂口征夫)によるカムイダンサーズがほんとにもう最高でした!!!
森山開次さんの華麗な舞いを目の前でライブで見れただけでも鳥肌でしたが、松山くんのちょっとロボ(もしくは変身ヒーロー系)はいっちゃったかな?なポーズ、おもしろすぎる!!!
TVで流れるといいなー。

ズームイン、朝ズバ、昼オビ、と叫んでましたので
この番組は要チェックだー。

映画の感想/
見れば見るほど感情移入していって、泣けるということがわかりました。今回はスガルの「半兵衛殿を助ける」でも泣いてました(なんでしょうね、もー)

関連
松ケン、『カムイ外伝』興収10億円で即興ダンス披露
カムイ外伝:坂口憲二の兄・征夫、超緊張の俳優デビュー 松山ケンイチと舞台あいさつ
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カイジ 人生逆転ゲーム★10/13 TOHOシネマズ 日劇

2009-10-14 | ドラマ・映画・演劇・アート

映画「カイジ 人生逆転ゲーム」公式サイト

カイジ ~人生逆転ゲーム~ - goo 映画

息子を誘ったら断られたので、どうしようかなーと思いつつ。昨日、銀座まで出たついでに観て参りました(どうしてもTOHOシネマズで見なければならないミッションがあって ※わかる方だけわかるミッションのヒントが下記にw)。


レデイースデー1日前だからか、入り的には5分の1くらい。若いカップル&男性の1人客が多かったです。
※原作、アニメをご存知の方は支障ないかと思いますが、
 以下、若干のネタバレあります。




うーん。
物語は(原作がよくできてるので)面白い。ライアーゲーム×なにわ金融道的面白さ。
ただ、いくつかの残酷表現は致命的一歩手前なレベルでかなり苦手。金持ちが貧乏人(負け犬)の命を自分たちのエンタティメントにしてるというそもそもな世紀末設定が苦手だ。それが狙いど真ん中で、そこがないと物語が成立しないのはわかるけど。
演出的に「しつこすぎるだろ」等々ちょっと個人的に未消化な部分もありました。痛いのはダメなのですー。・・・が、今回丁度WOWOWで『ハプニング』を見たばかりだったせいか、若干衝撃は和らぎましたが(『ハプニング』は痛さが半端なかった;;;物語としては面白かったケド、ってカイジと同じ感想っすね;;)

が、じゃんけん、カードゲームでの頭脳戦はやっぱり面白いし(デスノ的かけひきもあるわけだけど、純で情けない藤原君はなかなか見ていて楽しかったデス)、あと、地下帝国の過酷な労働下、冷えたビール1本で人を陥れて操るあり地獄のような手管は、うーん、と唸ってしまいました。原作をぎゅぎゅっと絞り込んだ内容になっています。

天海さんは、TVの離婚弁護士やボス系の強い女で、演技というよりもはやそれが“自然体”にさえ見える(逆にいえば、新しさは感じられない役)。
香川さんはもう最っ低!の悪役をきっちりといやらしく見せてくれました。最後の対決での表情どあっぷでの葛藤はド迫力でした。
光石 研さん、鬼気迫る演技でした。無念さが似合いすぎる~。
山本太郎さんも、いつもはひょうきんにさえ見えるあのたれ目気味の顔が、能面化しててコ憎たらしく不気味でした。
松尾スズキさん、って出てたっけ、って、あの超いやらしい大槻班長だったですかぁー!@@☆;;ぜんぜん気づかなかったよ;;
なるほど、悪役が魅力的なシーンってけっこう印象に残りますね。悪役を楽しむにはいい作品かも。

藤原君はなんかそこかしこに「月」(&ハムレット)っぽさはあるんだけど、情けない&間抜けでびびりやさんのお人好しな(でもキレやすい)演技がすごくしっくりで、キュートに見えました。今まで完璧キャラな印象だったけど、ちょっと脱皮した感じ。生き残りをかけた映画としてはある意味名作の『バトル・ロワイアル』(もう9年前なのかー)を彷彿とさせますが、主役のしたたか度・柔軟度があがった感じ。
あのくにゃっとした八重歯な笑顔は強力だなぁ♪(ついつい松山ケンイチくんのよきライバルとして動向をチェックしてしまうわたくしです)

で、魅惑の友情出演、松山ケンイチくん☆。出てきた瞬間、思いっきり「うほほーい♪」と心ときめきめきときす♪これは自分でもちょっと思いがけない正直な反応w
デスノのあのコンビが♪~、とかやや斜めな見方をしつつ(不純;)。力がぐっと入った追いつめられたカムイ的極限演技系、ものになっておりました。

・・・って、何を見に行ったんだよ、な感想になっちゃいましたが(汗;

テーマはカムイ外伝にかぶりそう、てか「生き抜け」はこっちのほうがふさわしいかも?「次から、と思う人間に次はない」というのは真理だなぁ、と。

あ、ザワザワ含め、観客の話し声の演出はちょっと邪魔っけな時もあったけど、概ね面白かったです。最初演出だと思わなくて、「なんだ、妙にテンション高い人がいるなぁ@@???」とかすっかり騙されておりましたー;;。

なんかちょっとバラバラな印象なので、もう一度見てみたい映画リストに入れておきたいと思います。

映画 カイジ~人生逆転ゲーム~ 予告


YUIの歌う「It's all too much」、けっこう好きデス。

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週刊手塚治虫★10/9 創刊第17号 火の鳥/未来編×萩尾望都

2009-10-11 | アニメ・マンガ・特撮TV
週刊手塚治虫

私の一番好きな手塚作品であり、バイブルの『火の鳥/未来編』
それをおモー様が語って下さるなんて素敵すぎる。

輪廻のすごさ、人間の個としての存在・種としての存在、宇宙、神。
そういうもろもろへの関心、問いかけ、そしてある種の答えを
10代はじめにいきなりグワッと開いてくれた作品です。
ムーピーのタマミは、手塚キャラの中で一番好きといって過言ではない女性キャラでもあります。圧倒的な母性と癒しと許しはマリア様に重なります。

あー、つい語っちゃうわね、やはりね;;
おモー様の淡々として味わい深い静かな語り口が欲しいところです。

モーション漫画の『安達ケ原』も素晴らしかったです。

でもね、やっぱり手塚作品は見た・読んだ後、なにかが澱む。
どこか、心にいいしれぬストレスがかかる。
人間が宇宙に存在する・地球で生きていくということそのものの原罪、
そういう諸々を考えさせられるのです。
それに向きあい続けることができた手塚先生は、
ある種、人間を超えた、もしくは人間というミクロコスモスを究めた
特異点的存在だと思います。

緊急アンケートやってます。
あなたの一番好きな手塚作品は?

私は間違いなく今日の作品ですー。
かえって二番目が難しい;;

※12日月曜日/19:00~再放送あります。
コメント (6)
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ベルギー幻想美術館★10/4  Bunkamuraザ・ミュージアム

2009-10-07 | ドラマ・映画・演劇・アート
乙女オフその1:
ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション★10/4 ライズX

映画のあとは、今回オフの主目的『ベルギー幻想美術館』へ。

シュールレアリスム、幻想系の作家の中でも、女性を描くことを追求したレオノール・フィニとポール・デルヴォーは、私の大好きなアーティストです。そのデルヴォーに久々に会えるというのでずっと楽しみにしていたわけですが。
実は、事前に「国内美術館の単館出品で版画が多い」と聞いて、「もしかしたら小作品ばかりなのかなあ」と、期待過多にならないようにしよう、と思いながらの観賞だったのですが、デルヴォーの作品が思っていたよりずっとたくさん来ていて、嬉しい想定外でした。

大きな油絵はポスターにもなっている作品だけでしたが、それ以外の作品も「クロード・スパーク『鏡の国』のための連作」のようなシリーズ作品や、凝った絹織物作品など、はじめて目にするものが多く興味深く、また個々の作品にデルヴォーらしい視点や表現があって、豊かなひとときを過ごせました。
鑑賞者に向き合う「見者」とか、デルヴォーの描く少女はすごく本質的で魅力的。改めてデルヴォ-は大好きだ、と再認識しました。
(願うなら油絵の大作を観たいなぁー)

デルヴォーの一部作品が、ラーキンの『シランクス』重なって見えたりして、
私の好きな女性の表現って確かにあるなぁ♪と思ったりもしつつ。

そのほかにも象徴主義のクノップフや、仮面で有名なアンソールの作品も面白かったです。クノップフの「ベネツィアの思い出」は思ってたより小さな作品でしたが、存在感が圧倒的でした。もちろんマグリットも何度見ても飽きない作品で楽しかったです。

会場出口にかかっていた姫路美術館の写真が素敵で、「行ってみたいね!」と盛り上がりました。
その後のティータイムでも、映画、読書、アート、グルメ・・・人間(笑)と話題が尽きず、楽しい&美味しい休日を過ごしました。
1人で思いついた時に気ままに行く美術展もよいですが、趣味のあう友人といく美術展もまた楽しからず哉、でありましたー♪


おまけ画像:
ランチでたべたマグロ×アボガド丼(ラッコ庵様&私)

と、トントロ丼(ちゃとと様)

美味でした。


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ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション★10/4 ライズX

2009-10-06 | ドラマ・映画・演劇・アート
『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』

天才アニメーターから、ドラッグとアルコール依存によって路上生活者に転落した、という経歴を見て、予告編を見て「これは見に行かねば」と思った作品。
ちょうど渋谷で『ベルギー幻想美術展』オフのタイミングだったので、メンバーにご紹介したら、すごい映画&アニメ通(だけではありませんが)のラッコ庵様、ちゃとと様だけあって、即座に興味をもってくださって、ご一緒することがかないました。

ラーキン自身の作品としては
●『シティ・スケープ』:世界的実験アニメーションの大家、ノーマン・マクラレンの主催していた授業で、その才能を認められた、都会に出た青年のパニックを描いた作品
●『シランクス』:マクラレンに絶賛され創りだした二作目。パンに追われて葦になってしまうニンフ、シランクス(シュリンクス)の神話を描いた作品(曲はドビュッシー)。
●代表作とされ、後世のアニメーション作家に多大な影響を与えた『ウォーキング』と『ストリート・ミュージック』の計4本。
それに、ラーキンとのインタビューを元に作られ、アカデミー短編アニメーション部門でオスカーを獲得した3DCG作品『ライアン』と、アニメーター仲間がライアンの遺品から素材を集めて完成させた遺作『スペア・チェンジ』とドキュメントが加わったトータル7本・45分間の集大成的上映です。

いわゆる手作り(手描き)アニメといわれるジャンルの作品で、(後継者作品を見てきているだけに)さすがに今見ると古い感じもするのですが、徹底的に「動き」に絞り込んで掘り下げた作品は、今だからこそのプリミティブな感動を与えてくれます。
『ウォーキング』はなにげなく見ていると、1人1人の登場人物が歩き方だけでキャラクタライズされてゆき、個性をもって見えてくるのが素晴らしかったです(「彼はロトスコープは使っていない」という説明に初期QUEENのノー・シンセサイザーというクレジットを思い出しちゃいました。)。
『ストリート・ミュージック』は個々の表現としては面白かったのですが、ストーリー性がなく、今見るとアニメーションの実験集のような感じもして、ちょっと冗長に感じられました。個人的には木炭アニメの『シランクス』が好きな題材と表現方法でした。
いずれにしても、60年代にはものすごく斬新でキャッチーだったことは想像に難くないです。

うってかわって3DCGのオスカー受賞作『RYAN』は表現とテーマが見事にマッチングし、ドラッグとアルコール依存を含め内容的に考えさせられる作品でした。
新旧の表現の差違も面白いのですが、作品の向こう側にあるもの(創作の葛藤)を意識させられた作品でした。

今回、見に行った劇場ライズXは全席指定、定員(38席)入替制という超小スペース。
ここで一度映画観賞されたことのあるちゃとと様の「1階より、かえって2階席のほうが見やすい」というアドバイスで2階席で見ました。狭いながら独特のクセのある仕様で、実験的作品や小作品を見るには丁度いい空間だったと思います。

ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション - goo 映画
1965年から1972年にかけて、たった4本の短編作品を残し、2007年にこの世を去った伝説にアニメーション作家、ライアン・ラーキン。わずか25歳にしてアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされるなど、瞬く間にその名を世界に轟かせた。だが、若すぎた成功と創作へのプレッシャーに追い詰められ、やがてすべての栄光を捨てホームレスとして生きることを選ぶ…。10年後、彼の境遇を知った国際アニメーション映画祭のディレクターが、ライアンを審査員として呼び寄せた。他の審査員たちは得体の知れない人物の加入に不満を抱いていたが、ある夜、審査員自身が手掛けた作品を互いに鑑賞する上映会で一変する。ただ人が歩くだけの、わずか5分の短編に、全員が感動のあまり言葉を失った。その作品こそライアン・ラーキンの傑作『ウォーキング』だった。審査員の1人、CGアニメーション作家クリス・ランドレスは、ライアンの魅力に引き込まれ、彼へのインタビューを基にCGアニメ作品『ライアン』を制作。2005年アカデミー賞短編アニメーション部門でオスカーを受賞したことで、ライアン・ラーキンの名は、再び世界の注目を集めることになった。

その後、周囲の協力で路上生活を脱したライアンは、実に5年ぶりとなる復帰作『スペア・チェンジ 小銭を』の制作に取りかかったが、完成前の2007年2月14日、肺がんにより他界。しかし、2008年の冬、彼が亡くなる直前まで描き続けたドローイングを基に、仲間たちの手によって、幻の新作が完成されたのだった。この「ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション」では、アニメ史上に残る名作『ウォーキング』『ストリート・ミュージック』など、ライアンが生前に残した4本の短編全作品と、死後に完成した遺作『スペア・チェンジ 小銭を』に加え、クリス・ランドレス監督のオスカー受賞作品『ライアン』、そしてライアン本人へのインタビューを収めたドキュメンタリーのダイジェスト映像を一挙上映。


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コメント (4)
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梅田 望夫/茂木 健一郎★フューチャリスト宣言

2009-10-03 | 
フューチャリスト宣言 (ちくま新書) (新書)
梅田 望夫 (著), 茂木 健一郎 (著)

2007年5月初版ですが、今読んでもかなり面白いです。
『ウェブ進化論』の梅田さんと、茂木さんの対談集。
この2人、どこまでも突き抜けるようにポジティブで最強です!

情報のあり方、ネットビジネスのあり方、大学のあり方、個人のあり方、ネットが壊して(変えて)いく知的インフラについて、大胆に切り込んでいます。

身近な話題として「そういう見方・考え方もあるなー」と思ったブログ論を抜粋してみました。ブログとSNSの差違を見極めながら、ネットの中の社会と個人のありようを分析している部分です。
※ざくざく編集してますので、興味をもたれた方はぜひご一読を。グーグル論だけでも面白くって読む価値あると思います(内容的に古くはありますが、企業ポリシーとかは変ってないので)。

※ネットの使い方や目的は個人によって異なるのが当然ですし、人によってはブログをSNS代わりに使っている方や両者を使い分けてる方(私含む)もおられるでしょうから、あくまで主機能面でのブログとSNSとの差違ということで解釈しました。

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第2章クオリアとグーグル
※●はNAL

●ネットで消費される個人

茂木/(略)自分にとって本当に大切なことを書く時には、おそらく僕も梅田さんも匿名の巨大掲示板に書くことってないと思うんですよ。どうして我々がそういう感覚を持っているかというと、どんなに力を混めて書いたとしても、それは確率論、ポートフォリオの一要素として消費されてしまうという感覚がある。たとえば北朝鮮問題や中国の問題について、どんな極端な議論をしても、それはネットの上の後半な言語分布のなかの一部分に位置づけられる。単なる1つのスレッド、エントリーにすぎない。
(中略)
茂木/書く側はいろいろな想いを託して書くわけでしょう。それこそ自分の全存在のウエイトをかけて。ところが読む側、コミュニティ側は単なる1つのエントリーとして消費してしまう。なのにそれが自己実現だと思ってしまう人がいると思うんですよ。
梅田/僕の感じは少し違って、仮に消費されるにしても誰かの心に残る。結果として何が起きるかというと、ある種の社会貢献。社会への関与ですよね。
(中略)
梅田/映画「マトリックス」の電池みたいになっていくということでしょう。システムがみんなとつながっていて、みんな違う夢を見ている。だけど生体はシステムの維持のためにある。
茂木/SNSなんてまさにそうで(中略)そして友達ができればいいなぁ、出会いがあればいいなぁと思ってやっているのだけれど、運営側からすると「シメシメ」と思っているわけでしょう。そうやってデジタルの1ビットに回収されていく。(084-086)

●ブログの意味とポテンシャル

茂木/インターネットをグーテンベルクの活版印刷技術の延長だととらえる人が多いようですが、むしろ、個人のキャラクターを際立たせる場というか、自分とは何であるかということを説明するインフラが社会的にできたということの意味が大きい気がする(088)

茂木/「偶有性」という話を先にしましたが、インターネットのポテンシャルの最高の部分はオープンなところ。そういう意味でSNSにはやはりあまり共感できないなぁ。
梅田/SNSはウェブ1.0だということは、僕も言っているんですよ。ウェブ1.0と2.0の違いに関する僕の感性っていくつかあるんだけど、コンテンツが検索エンジンに引っかかるかどうかが大きいと思うんですよね。それが未知との遭遇になるので。匿名であれペンネームでもいい、ブログであれば匿名といってもアイデンティティがあるから。検索エンジンを通して未知との出会いがあるのか、それともないのかというところに、SNSとブログの決定的な違いがあると思う。(090)

●感情の技術

茂木/ブログには、厄介なコメントやメールもたくさん来ます。それを良しとして引き受けるべきという考えが、僕の中では倫理観としてある。少なくとも、文化活動をしようという人には、不特定多数の「声」にさらされるという荒々しい体験が、ネット時代の通過儀礼だと思うんですよ。
(中略)
梅田/ネット時代のリテラシーというのは感情の技術ですよね。
茂木/オープンになるということはいいものと同時にイヤなものも運んでくる。ときどき無菌状態にしたい衝動に駆られるんです。たとえば、ブログのコメント欄やトラックバックは最初から受け付けないようにしようとか、掲示板は閉じちゃおうとか。でもね、そのたびに「待てよ。ネットというのはオープンだからこそ価値がある。踏みとどまらないとしようがない」と踏みとどまる。一方でときにはすごくいい出会いもあるので救われる。
梅田/いい出会いのほうが圧倒的に多いんだけど、一個のイヤなことが吹き飛ばすようなときがあるんですよね。
(中略)
茂木/自分の感性をどうコントロールするかということ。先ほど述べたように、ネット上では、自分に向けられたプラスとマイナスの声のパターンが自分のキャラクターを織り成すという認識は、僕にとって1つの大きな発見であり、救いだったんですよ。そう思うと気が楽だなぁと。僕をサポートしてくれる人もいるし酷評する人もいるけれども、そのパターンによって、ある像が結び始める。あっ、こういうグループの人たちは僕の言ったことに反発することが多いなぁ、とか。
梅田/村上春樹が同じようなことを言っていて「一つひとつの意見がもし見当違いなもので、僕が反論したくなるようなものだったとしても、それはしょうがないんですよね。僕は正しい理解というのは誤解の総体だと思っています。誤解がたくさん集まれば、本当に正しい理解がそこに立ち上がるんですよ」(柴田元幸著「翻訳教室」新書館)つまり読者の感想の、誤解も含めた総体が、評価であり理解なんだということを言っています。

●ブログという倫理観

茂木/結局、ネット上のやり取りって、どんなコメントでも、返事をしてもそこでリアルなコミュニケーションはまず生まれないんですよ。(中略)みんな経験を積むといいと思うんだけどなぁ。ブログってそれぞれの人の倫理観が試されるような気がしますよね。(略)僕の倫理観としては、基本的にポジティブな気持ちを広げるような感じにしたい。イヤなことは書かない
(中略)
梅田/結局教育って、ポジティブなものを与えるということ以外に何の意味もない(中略)
茂木/(夏目漱石が)東京帝国大学の教授職を断って朝日新聞に入った理由は、そのほうが多くの人に読んでもらえるから。いまだったら絶対ブログで連載してると思うんですよ。(092-094)
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今、mixi以外のSNSに参加しはじめて2週間目なのですが、日記のコメント欄、伝言板、メールというコミュニケーション手段があり、人によっては日記のコメントへのレスとかも含めて、メールだけでコンタクトしてくる方がいます。

私のように、ブログでのオープンコミュニケーションが当然だと思っていると、かなり面食らうんですが、確かに自己防衛的にはそれも「あり」なのかもしれない。
・・・と思いつつ、閉鎖的なのはやはり苦手(メールで、内容も個人的というのが特に)なので、レスしないでいたら、やはりちょっとクレームじみたものが来ちゃっいまして・・・。「うーん、多分経験や価値観が違うんだろうな、どう説明したらわかってもらえるかな?」とか考えてたんですが、この文章を読んでもらうのがもしかしたら早道かも?

私もネット&ブログの素晴らしさは、自分の知らないモノ・コト・人との出会いだと思っているので、茂木さんや梅田さんほど確固たる自信や気概はないけど、同じベクトルの端っこを歩いていたいなぁ、と思います。

ここで出会い、コメントをくださる方々は、リアルではまったく面識なくスタートして(もろもろのしがらみや利害関係から開放されて)、ある趣味や話題が偶然に紡いで・つないでくれたご縁なわけですが、だからこそ、あらかじめ決められた枠内での交流(それにも別のメリットもありますが)以上に、素晴らしい方々に出会えている、と今更に実感しています。私にはもったいないご縁でもあります。そういう意味で「111」は私のホームベースであり、ネットライフで一番やりたいことは全てここに詰まっていると思っています。

ご参加に感謝いたします。

※大学に代表される、限られた情報(リソース)の囲い込み型(特権)ビジネスの限界(と終焉)についてはまた別途まとめたいと思っています。いまやネットのほうがリソース的には大学より上という発想は頭では理解できますが、そこには物理的関わりという形での「場」「人」「教え方」の重要性もあると思う。いずれにしてもこのお2人がネット大学をやるなら参加したいなぁ、とは思いますが・・・。(・・・まずは英語で辞書なしレベルで論文読めるようにならないと;;;<遠いなぁ;;

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