DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

マン・レイ展 知られざる創作の秘密★8/16 国立新美術館

2010-08-18 | ドラマ・映画・演劇・アート
猛暑の六本木、国立新美術館に行って参りました。

マン・レイ展 知られざる創作の秘密

すごく楽しみにしていたのですが、
正直な感想でいえば、☆3つ。
(前回の『有元利夫ー天空の音楽/東京都庭園美術館』を
☆5つとして)

「知られざる創作の秘密」とはうまい命名だなぁ。
有名作品や大作はなく、その周辺作品がいっぱい。

はじめてマン・レイを見た時の感動を期待して行ったせいか、
ちょっと肩透かしでした。

いや、もちろん、すごく興味深い作品が、これでもか!
というくらい来ていて、
なるほど、マン・レイってこんな人生で、
この時こんなこと考えてて、こんな交流があって、
こんな作品作って、こんな評価だったのかー、
というのがみっちりわかるのは素晴らしいのですが。

原画ではなく、ほとんどが写真作品(これはよしとして)
と後世に作られたリトグラフ。
写真でも誰もが知っている超名作はあまり来ていなかった。

しいていえば、マンレイの研究展のようでありました。
まさに「知られざる」世界。



同様の趣旨だと以前Bunkamura ザ・ ミュージアムで開催された
「スーパーエッシャー展 -ある特異な版画家の軌跡」が秀逸だった。
あと、
東京国立博物館で「受胎告知」観覧と同時開催された
特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」も面白かったなー。

やっぱり、なにか、代表作が1点でも来ていれば、感想は違ったかも。

国立新美術館、前にフェルメールに行った時も感じたのですが
(この時は『牛乳を注ぐ女』が来てましたが)
コアになる作品が少ない中で、この規模の展示会を成り立たせるのは
すご腕だと思う。
また、いままでにない視点で商品を構成しなおしてくれるので
関係性とか、時代性が見える作品展が多いのはよいと思う。

・・・が、1つの作品そのものの力という面で
どうも求心力がないというか、私好みとは言いがたい。
今のところ、いまいち相性よくないかも;;

同行した息子も「作風バラバラだねー」
「で、結局どういう作家なの?」と;
(彼は以前ダリ展で、マン・レイ作品を見てるのですが
すっかり忘れてるし;

と、マイナス評価で申し訳ないのですが、
そうはいっても、未発表作品含む圧倒的な作品点数は
マン・レイ作品や、ダダイズム、シュールレアリスムに関心のある方なら
絶対に見る価値はあると思います。

映像作品含む、展示方法は素晴らしかったです。

※点数が多いので、じっくり見るなら3時間は予定したほうが
よいです。


※一番の収穫は、きっとこの空間。
 空が流れ込んでくるような・・・
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