サンマック汎用基板SUE01

サンマック汎用基板SUE01について、汎用基板を標榜しているものの、ホッパーモータ駆動信号で苦労する場合が多い。CN1⑦がホッパー駆動信号の入力なので、ここに入った信号がどのような経路をだどっているのだろうか?基板上の導通を追ってみた。

CN1⑦に入力された駆動信号は4.7KΩの抵抗を介してフォトカプラTLP521-4の⑤につながっている。TLP521-4はTLP521が4連になったもので、⑤、⑥、⑪、⑫が1単位の部品となる。


トランジスタのベースにあたる一方の⑥はGNDにつながっている。対峙するコレクタ⑫は集合抵抗で5Vにプルアップされて、PICマイコンの㊳に入力される。そのために、エミッター⑪もGNDにつながっている
(1)フォトカプラ⑤⑥のLEDが点灯する
(2)エミッター⑪とコレクタ⑫が導通する
(3)PICマイコンの㊳にアクティブローのデジタル信号が入力される。
(1)(2)(3)の動きを実現するためにはCN1⑦にどのような信号が入力されるべきであろうか?要は⑤アノード⑥カソード間のLEDが点灯するためには24Vのアクティブハイが必要ということが判明する。
(1)(2)(3)の動きを実現するためにはCN1⑦にどのような信号が入力されるべきであろうか?要は⑤アノード⑥カソード間のLEDが点灯するためには24Vのアクティブハイが必要ということが判明する。

小役当選でSLOT主基板はホッパーモーターを回転させるDC24V(+)(ー)を出力しますモーターへの配線を切断し(+)をフォトカプラーのアノード①、(ー)をカソードにつなぐと小役当選のタイミングでフォトカプラのLEDが点灯します。これを受けたフォトトランジスタのエミッターとコレクタがつながり、24Vのアクティブハイのデジタル信号がCN1⑦に入力されます。

SLOTのメイン基板がホッパーを回転しようと、配線はホッパーと切り離されているので、5.1KΩを介してフォトカプラのアノード①に24V、カソードに0Vが通電し内蔵LEDが点灯する。24Vは抵抗の手前で分岐され、コレクター④も24Vとなり、LED点灯でエミッター③はコレクター④とつながり、それまで0Vだったエミッター③、すなわち、配線されているCN1⑦は0Vから24Vに変化する。

アミューズ仕様基板CN1⑦がSLOTメイン基板のDC24V出力で0Vから24Vに変化すると、PICマイコン㊳は5Vが0Vになり、マイコンのプログラムは払出疑似信号をSLOT本体に送って、SLOTは払出が正常かつ完璧におこなわれたと錯覚して(実際はメダルの払出はおこなわれず、7点が7セグメントに加算表示)ホッパー駆動信号出力が止まり、マイコンは払出疑似信号出力を止めます。アミューズ仕様基板は7枚、7点を数えるのではなく、ホッパー駆動信号出力だけをみています。
モーター(+)(ー)を持たない機種は存在しないので、これによってサンマック汎用基板SUE01は真の意味での汎用性を獲得することになるのです。