ある夫婦の話
晩酌の時、いつも無口の夫が、
「ちょっと、お酌してくれないか?」と
珍しく妻に言った
台所の片付けをしていた妻は、
「今、忙しいから自分でやって」と
答えた
夫は少し寂しそうだったが、
手酌で酒をついだ
その3時間後、夫は急に倒れ、
救急車で病院に運ばれ、
帰らぬ人となってしまった
それから妻は、何故あの時、
夫にお酌をしてあげなかったのかと、
ずっと悔やんだという
あの時何故、もっと
優しい言葉で、
こぼれるような笑顔で、
感謝の言葉で、
接することができなかったのか…
誰しも、今日と同じ日が
明日も繰り返されると思う
今日 誰かと出逢い、話し、
笑い 食事をして 仕事ができる
こんな当たり前だと思うことが、
本当は奇跡の連続なのです