こころの・・・

^~^ スナフキンです
今日の貴方の心は~~~  

感謝の二人旅

2017-10-24 16:51:18 | 日記

ある女性のお話

母は私が14歳の時、がんで亡くなりました。41歳でした。
これまで、母が生きていてくれればと思わない日はありませんでした。 

日々の買い物や夕飯の支度、
結婚式の時は着物やドレス、婚礼家具を一緒に選んでほしかった。
子どもを出産する時は、そばにいてほしかった。
子育ての悩み相談にも乗ってほしかった。 

実家への里帰りや母と二人だけの「女二人旅」
いろいろなシーンで、私はいつも実母の姿を追い求めていました。 

1歳年上の主人とは友人を介して知り合い、
出会って30年、結婚して23年がたちました。 

主人と初めてのデートは、彼の実家でした。
その時、義母に会ったかどうかは覚えていませんが、
義母との出会いから30年になります。 

東京に住む義母は、結婚後に行き来した時も、
未熟な私を「長男の嫁」と呼ぶこともなく、
いつも「ありがとう、ありがとう」と優しく接してくれました。 

「二人だけの旅行」を除いたすべてを、義母がかなえてくれました。
今年の母の日は過ぎましたが、感謝の思いでいっぱいです。 

まるで亡き母が、義母の元へ導いてくれたようで、
きっと、あの世で安心してくれていると思います。 

まだ実現していない「親子二人旅」は、
私が義母へのプレゼントとして、近いうちにかなえたいと思っています。 

お母さんありがとう。楽しみに待っててね。

コメント (2)
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閉めない戸口

2017-10-03 13:55:18 | 日記

ある小さな村で、

小さな家に母と娘の二人が暮らしていました。

母親は日が暮れると、泥棒がくるかもしれないと

用心のために鍵をきっちりとかける人でした。

娘は母親のように田舎でうずもれてしまう生活に

我慢できなくなって・・・

ある朝、

「お母さんへ 親不孝な娘のことはどうか忘れてください」と

手紙を残して都会へ出て行ってしまいました。

しかし、都会での生活は厳しくて、なかなか娘の

思うようにはいきませんでした。

 

10年後、都会の生活に疲れた娘は、

田舎に帰ってお母さんに会いたいと思い故郷へ向かいました。

10年ぶりの帰郷でしたが、家は昔のままでした。

辺りはすっかり暗くなっていましたが、

窓の隙間からはかすかな光が漏れていました。

ずいぶんと迷ったあげく、娘はようやく戸口を叩きました。

けれども返事がありません。

思わず取っ手に手をかけると扉の鍵が開き、部屋に上がってみると、

痩せ衰えた母親が冷たい床の上に寝ていました。

思わず娘は、母親の寝顔の横にうずくまると、

肩を震わせて泣きました。

その気配で気づいた母親は、何も言わずに

娘をしっかりと抱きしめました。

 

暫く経って娘は母に、「今夜はどうして鍵をかけなかったの?

誰か入ってきたらどうするの!?」と尋ねました。

母親は優しい笑顔で、

「今夜だけじゃないよ。もしお前が夜中に帰って来たとき、

  戸口の鍵がかかっていたらどこかに行ってしまうんじゃないか、

  そう思ってこの10年間、ずっと鍵をかけられなかった」

と答えました。

その夜、母と娘は10年前に時を戻し、鍵をきっちりとかけ、

寄りそいながらゆっくり眠りにつきました。

 

 

今よりもっと良い環境があるかもしれないと思うことがあります。

環境を自分の不幸の言い訳にするのは簡単です。

だからと言って、大切な人を悲しませて新しい環境を求めても、

幸せにはつながりません。

 

幸せは環境にあるのではなく、

こころのありようで決まるのですから。

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