●1.2kmのウーベイン橋
その4で述べた学僧が1000人以上いるマハーガンダーヨン僧院のある町はアマラプラと言う名で、18世紀終わりから19世紀初めにかけての40年間 王宮が置かれていた。この町に、タウンタマン湖と言う大きな湖がある。向こう岸の村とこの町を結ぶ1.2kmのウーベイン橋と言う長い橋がある。160年前に作られた。これもチーク材で出来ている。随分耐久性の高い材木で、一部洪水で傷んだところは新しく作られたが、基本的には160年前の状態が保たれている。
地元住民の日常の通行のみならず、住民の散策や、観光客などで賑わっている。橋の途中には何カ所か屋根が葺いてあるところがあり、そこではお菓子や土産物を売っていたり、途中の中洲には飲食店も店を出す等にぎやかだった。
我々は途中の中洲まで橋を渡り、帰りは船で帰ることとした。この船の魯が独特で船頭は写真のように2本の魯を交差させきように漕いで行く。(手前の人は日本語ガイド)
ちょうど橋の真下を通ると橋の構造が見て取れた。
また途中で写真のように這いながら貝を採取する女性も見かけた。
船賃 800円
●仏像作りを見学
仏教が盛んな国なので、パゴダや僧院のみならず、家庭でも仏像の需要が相当多いのだろう。鋳造の仏像製造所や石造の仏像製造所が軒を並べていた。
まず鋳造の仏像製造所の様子。出来上がりを模した雄型を作り、その上に雌型を作り、雄型を壊してその代わりに芯材を入れその間に青銅を流し込み。冷えてきたら芯材も取りだし、磨いて出来上がり。
・これは雌型
・青銅を流し込んだ後の様子
一方これらは石造の仏像製作所の様子。
・顔以外は大体パターンが決まっているので先に仕上げる。顔はお客と相談して好み?で決めてから彫るそうである。
●金箔作りの見学
いや~、これは重労働。金は延性が非常に高いものなのでどんどん広げていけるそうらしいが、若者が長く、頭が大きなハンマー状のものを汗を流しながら振り下ろし、金箔をより伸ばしていく。見るからにしんどく暑そうな作業。
出来上がりなのか、途上なのかはわからないが金箔の出来具合を調べている。日本でも昔はこのようにしていたのかな。日本では今は機械で伸ばしているそうだが。
●旧王宮
旧市街地の北側に、旧王宮の敷地がある。約2km四方の大きなものだ。マンダレーの最後の2台の王様の王宮である。しかし前述のように侵略したイギリス軍、大東亜戦争で日本軍司令部があったおかげでイギリス軍などにより王宮は破壊された。その後ここは軍の用地となり、軍関係の建物などが出来、長い間一般人はオフリミットだったそうだ。ようやく近年その一部が解除され、破壊された王宮の復元作業が行われた。しかし、昔の立派な建物の面影はないようだ。
●移動中に集団お布施の人たちに出会う。
移動中に集団の布施の人たちに出会った。こちらも車に乗ったままなので上手く写真に撮れなかったが、大音響で音楽を流しながら人々が踊りながら行進する。
またバスにも人や荷物を満載して賑々しく行進する。ガイドに尋ねたらこれから集団でお布施に向かうところだという。そしてこの日は満月の日、満月の日は 仏教徒の日と呼ばれ、皆こぞってお布施に向かうという。満月の日以外も記念日があり、同じくお布施をこぞってするそうだ。
また夕方からは町の辻に舞台をしつらえ、その上に僧が座って在家信者に説教をしたり、お経を読むそうで皆それを楽しみにしているそうだ。「物凄い仏教パワー」
●マンダレーでの食事
バガンでの食事はどれもいまいちだったのでマンダレーでガイドに相談すると「麺類」がいいということなので昼、夜とも麺類にすることとした。
昼は待ちの露天食堂で ミーシャイ を食べる。これは下の写真のように饂飩のようなもので、饂飩の上に鶏肉中心の具が乗っており、スープは別にある。まず饂飩と具をよくかき混ぜ、薬味を入れスープも少し掛けながら食べる。これは少しスパイシーだがなかなかうまい。気にいった。
これは店の全景。露天的であるが、人気店であり、次から次へと客が来る。
これは夕食。小麦粉で作った麺に具が入り、スープもたっぷり。多分モヒンガーだと思うんだけれど。これも美味かった。そして横に並んでいるジョニ赤のような瓶はと言うと、これが「マンダレーラム酒4年物」。美味い~。キューバで飲むラム酒と同じ味だ。この辺でもサトウキビを作っているのだろう。それを原料にしたラム酒。コーラで割ると抜群。
昨日までミャンマーの食い物はいまいちだと思っていたが、これで評価は急上昇。
●マンダレーヒルから夕焼けを見る。
王宮の北の方にマンダレーヒルと言う300m位の小山がある。この小山の中にパゴダやスツーバなどが多くあるらしい。しかし、我々は時間もなかったので直接車で山頂に登る。駐車場で車を降り、エレベーターで上に昇る。ここがスタウンビーパゴダでここからのマンダレーの町の眺めも良く、元論夕夕陽も素晴らしいという。落日ぎりぎりの時刻であったが霧の中で沈みゆく太陽を拝むことが出来た。