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10/27y
夜、妻とホテルで落ち合い、翌朝パリモンパルナス駅からTGVでツールへ向かう。
ツールで2泊し、その間ロワール地方の古城巡りを行う。
ツールはロワール川沿いにある街であるが、こじんまりとしていていいところでロワール地方古城めぐりの拠点として有名であるが、街自体も見どころが多い。
写真のように木材で補強したレンガ作りの古い建物も多く、また古い教会も多くあったが印象的なのは古い教会跡がすごく立派で元を想像するとすごかっただろうと想像される。
●フランスの他の所でも見かけたが、レンガだけでは弱いので木材で補強しているが、これが建物の大きなアクセントとなっている。
●古い教会跡 元の威容が想像される。
●ライトアップしたツールの市役所、フランスの市役所はどこも本当に立派な威容を誇っている。フランス華やかなりしころの遺産だがそれにしてもすごい。
宿の人に紹介されて近くの旧市街地のレストランに行く。すぐに混んできて盛況だ。何を食べようとメニューを見ていると隣に座っていたイギリス人夫妻が、メニューの内容の説明をしてくれ、暮が美味いなどと説明してくれた。Thank you!
●近くのお勧めレストランにて、内装も素晴らしい
10/28午後 最初の古城めぐりに出発。
ところで何故ロワール川沿いに古城が多いのか。中世 フランスとイギリスは百年戦争など長い戦いに明け暮れていた。フランスの中部に東西に長く流れるこのロワール川がフランスにとっての防衛線であり、この川に沿って多くの城が作られた。
ただし、ルネッサンスの頃となると、フランスの力も強くなり、ロワール川を防衛線とする必要もなくなってきたので、城の目的は変更され、改装されて狩猟や旅の拠点、宴席の場として活用されるようになったと言う。
このツアーは2日間とも9名乗りの車で巡る混載ツアーである。英語がメインだが、出発時に渡してくれる機器で日本語でも詳しく解説してくれるのでNo probrem.この日は8人中6人が日本人だった。
今日はシャンボール城とシュノンソー城を訪問。
最初のシャンポール城でまず度肝を抜かれる。これは凄い。ロワール川流域で一番大きい城だそうだ。1515年にフランソワ1世が建てた。中央にある2重階段(上りと下りが別々に使える)と屋根にぼこぼこと突き出る尖塔、煙突の多さではなかろうか。また広い広い敷地を持ち上からの眺めも素晴らしい。狩猟と旅の途中の宿として使ったらしい。
●シャンポール城全景、2重階段と外の眺望
その後シュノンソー城に行く。シェール川のそばであり、またその上にかかる橋の上へも連なって立つ美しい城である。フランス王アンリ2世が生きている頃は彼の妾であるディアーヌドポワティエがこの城の女主人であったが、王亡きあと彼の正妻であるカトリーヌドメディシスは妾を追い出し、橋の上のギャラリーを作るなど大きく改造したそうな。ところでカトリーヌドメディシスはフィレンテェのメディチ家の出であり、そう言えばフレンテェのポンテベッキオはまさしく橋の上に2階建ての建物が乗り、1階は商店、2階はメディチ家の回廊になっていたのでこれを模したもののようにも思われる。
●シュノンソー城の優雅な姿とその庭園
翌29日は1日かけて4つの城を巡った。アゼールリドー城、ビランディ城、ユッセ城、ランジェ城である。
アゼールリドー城はアンドル川にたたずむこじんまりした美しい城で、16世紀初め王室の財務官が建てた城だがフランソワ1世により没収されたという。よく聞く話で 豚を太らせてから喰う 類か?
●アゼールリドー城の外観
次はビランディ城、ここは時間もあり食事もし、ゆっくり出来たところである。また庭が広くバラエティに富んでいるのみならず菜園が庭の一部となっている。
ちょうど昼時になったので城の横にあるしゃれたレストランでランチを食べた。
ゆっくりとした時の流れを感じた。
●ビランディ城と庭園、庭くのレストラン、園の中の池に白鳥が羽を立てて優雅に泳いでいた。
午後からはまずユッセ城、丘の斜面に立っている綺麗な城。ここは「眠れる森の美女」の舞台となったところだそうで、中ははその物語を表すディスプレーがあったがなんかチャチでどうもいまいち であった。
●ユッセ城の外観
最後はランジェ城。フルクネラの塔はフランスで最も古い主塔で、ルイ14世の城は町に面した封建時代のスタイルとルネッサンスのスタイルの両面を持つと言われている。巻き上げ橋はいかにも中世の城的イメージである。
●ランジェ城外観と巻き上げ橋
ロワール地方の古城を堪能しました。