伝言板届かぬ想い書き記す
13字詩のトレインタッチを
寒い気温の中
桜は咲く時を待って
やっとチラホラと
咲き始めた
火曜からの暖かさにノッテ
一気に咲くだろうから
来週末はどこでも花見が
見られるだろうと
その駅には
今ではあまり見かけないと言う
伝言板が置いてあった
一度その伝言板に
13字の詩を
書いて来ようと思い
どんなのかと
見に行った事がある
ただ電車が通過する度に
その通路を行き交う人が
たくさんいて
とても描けるような
状態では無かった
結局この話は
その後も
実行される事も無く
現在まで至っている
今となっては
懐かしい想い出となって
記憶の中に
塞がれている
何処かで
気付いて欲しかった
そんな想いが詰まった
青春の伝言
だったのかも知れません
そしてこれが
トレインタッチの
始まりだったのです
初恋亭夢中